更新日:2013年8月30日

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暴力団の実態と特質

暴力団の資金源活動の実態と組織構成等の特質を見ることによって、暴力団というものの本質を理解することができます。

暴力団の資金源

資金源の実態を知ることによって、現在活動している暴力団の姿が浮き彫りになりますので、伝統的資金源と新しい形態の資金源に分けて、主なものを紹介します。

伝統的資金源

カネを得るために昔からずっと行ってきた次のような活動であり、現在でも暴力団の資金源の重要な部分を占めています。

とばく

カネをかけて花札、トランプ、麻雀、ゴルフ、野球とばく、ノミ行為、バカラ、闇スロットなどのゲームをするもの

みかじめ料等

暴力団

“用心棒代”とか“守り料”と言われているとおり、商店や風俗営業などを対象に、客とのトラブルを処理することなどを条件にカネを出させるというもの

覚醒剤などの密売

覚醒剤、麻薬、大麻等、所持や使用・譲渡等することを禁止されているものを密売するもの

新しい形態の資金源

近年、めまぐるしく発達した社会、経済の歪みや弱点に目を付けた資金源活動であり、年々、その手口は、悪質・巧妙化しています。

民事介入暴力

民事的なトラブルや経済取引に介入したり、関与したりして、違法又は不当な利益を得るなどするもの

行政対象暴力

行政機関又はその職員に対して、不正な利益等を得る目的で違法又は不当な行為を行うもの

企業対象暴力

暴力団、総会屋、社会運動標ぼうゴロ等が、正当な権利行使名下に、又は社会運動や政治活動を仮装、標ぼうし合法的な活動を装うなどして企業活動に介入し、暴力団の威力を背景として不当な利益を得るもの

暴力団の特質

暴力団は“シマ”と呼ぶ縄張りを持ち、このシマ(利権)を守るために抗争を仕掛けるなど高い犯罪性を持っています。

擬制血縁関係(組織性)

暴力団構成員は、“盃ごと”によって擬制血縁関係という特殊な身分(上下)関係で結びついています。
暴力団擬制血縁関係

縄張り(利欲性)

暴力団は、経済的な基盤であるテリトリー(領域)を持っています。一般的に“縄張り”と呼ばれており、と博を専業とする博徒は“シマ”とも呼んでいます。

犯罪常習者集団(暴力性)

擬制血縁関係でも少し触れましたが、暴力団の組織内では、上位者、特に組長の命令には絶対的な服従を強いられ、カネのためなら手段を選ばず犯罪を敢行する集団です。

お問い合わせ

長野県警察本部刑事部組織犯罪対策課
電話:026-233-0110(代表)