ここから本文です。
更新日:2021年7月1日
犀川砂防事務所
内務省は、信濃川下流域への土砂流出防止と荒廃が進む水源山地治山治水対策として、千曲川流域、犀川流域の土砂流出の大きかった支川(浅川など12河川)で明治14年から直轄砂防工事に着手した。当管内では明治16年から蜂ヶ沢(北安曇郡七貴村荻原:旧明科町)明治20年から芦澤(東筑摩郡麻績村・日向村)で石積堰堤や山腹に柵止工、積苗工など砂防工事が実施された。
麻績村根尾地区の芦澤の川筋に4基の石積堰堤がほぼ完全な形で確認されている。芦澤の砂防工事は、明治44年(1911年)に発行された内務省土木局編纂の「山地砂防工事歴」の信濃川水源砂防工事結果概略の14頁に記されており、明治20年の4月から12月に実施されている。現存する4基の石積堰堤は、野面石(安山岩などの天然玉石50~120cm)を「六つ巻」と呼ばれる空石積工法で構築されており、現在も堰堤としての砂防の機能を果たしている。
第一号石積堰堤 堤長10.0m
堤高 4.2m |
|
第二号石積堰堤 堤長12.3m
堤高 3.8m |
|
第三号石積堰堤
堤高 4.0m |
|
第四号石積堰堤 堤高 6.8m |
現在の芦澤の砂防工事の状況を紹介します。
(1)令和3年7月 1日 サイ砂防だより(令和3年度 第2号その1(自然石を利用し、補強・修景した砂防堰堤を見てみませんか?)(PDF:241KB)
(2)令和3年7月 1日 サイ砂防だより(令和3年度 第2号その2(既設砂防堰堤の補強、修景の施工手順の写真紹介))(PDF:884KB)
関連リンク
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください