登山相談所 開設情報
【登山相談所を開設します】
長野県及び長野県山岳遭難防止対策協会(県遭対協)では、登山者の皆さまに対して、万全な準備とともに、気象条件や自分の力量等を見極め、慎重な行動をとるように呼びかけています。
季節の広報・啓発活動の一環として、別紙主要登山口において「登山相談所」を開設します。遭難箇所を明記したマップなどによりリスクをリアルに情報提供するとともに、積極的な声かけを行います。
【開設情報】
【夏山参考情報】
<夏山遭難防止対策の実施について>
県内外の登山者に対して各山域で直接、安全登山を呼びかけたり、広報ツールを活用した注意喚起を行ったりします。
〇登山者の集中が見込まれる北アルプス等の主要山域で、遭対協山岳遭難防止常駐隊、並びに県警察山岳遭難救助隊員による常駐活動、山岳パトロール等の実施を行います。
〇各地域の主要登山口に「登山相談所」を開設します。遭難箇所を明記したマップ等により、リスクをリアルに情報提供するとともに、登山者の相談に応じたり、積極的な声掛けを行ったりします。
〇関係機関・団体と連携し、登山初心者を対象にした遭難防止のための啓発動画や“Safety Book(夏山編)”等の発信を通じた遭難防止啓発活動を実施します。
〇全国の登山用品店(265店舗)、ヤマレコ、ヤマケイオンライン、ヤマップ等に最新の遭難事例等を情報提供し、都市部の登山者向けに安全登山を呼びかけます。(「島崎三歩の山岳通信」)
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≪昨年の夏山の状況≫
昨年の夏山(令和5年7月~8月)は101件の山岳遭難が発生し、101人(死者・行方不明10人、負傷者59人、 無事救出者32人)が遭難しました。前年から1件の増加、9人の減少となっています。101件の山岳遭難のうち、69件が北アルプスでした。
≪夏山で遭難しないために≫
夏山は、1年の中で最も遭難が多発するシーズンです。暑さで体力や集中力が低下し、熱中症や疲労による行動不能、転落・滑落・転倒による遭難が増えます。日頃から負荷をかけた継続的なトレーニングによって筋力や持久力をつけることが何よりも大切です。安易な気持ちで入山することのないよう事前にリスク情報を収集するなどして準備を入念に行い、ゆとりある登山計画をたててください。また、必ず登山計画書を提出し、入山場所や予定を家族に伝えましょう。
■熱中症に要注意!
熱中症にならないためには、登山前から塩分やミネラルを含む十分な水分補給が不可欠です。それでも仲間が熱中症になった場合、一刻も早く体温を冷やすことが重要です。日陰に移る、衣服をゆるめる、扇ぐ、手のひら・足の裏・頬を冷やす等の処置を行ってください。重症の場合は、緊急の救助要請が必要です。
■下山時の転落・滑落・転倒に要注意!
遭難の多くは、疲労が蓄積する下山時に発生しています。下山時は足(大腿部)に自身の体重以上の負荷が掛かり、登りの疲労も重なることから、思わぬスリップや転倒をする場合があります。下山時の転倒は、そのまま滑落し、重大な遭難に直結しますので、集中力を切らさないように、こまめな休憩・補給をしましょう。
■男性登山者は要注意!
令和6年7月15日現在の山岳遭難者の8割近くは男性です。うち約7割は40才以上です。「自分の限界に挑戦する」「何があっても頂上に登る」といった無理な登山は禁物です。「信州 山のグレーディング」を参考に自身や仲間の技術に見合った山域を選び、天候や体力に応じた無理のない計画で登山を楽しみましょう。
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