パートナーシップにより、豊かな自然環境を次世代に引き継ぎます

環境部長諏訪孝治

　豊かな自然環境を有する長野県は、その恵みを受けて歴史や文化を育み、暮らしを営んできました。一方、自然災害や異常気象の増加の要因とされ、暮らしや生態系への脅威ともなりうる地球温暖化への対応は、人類共通の「待ったなし」の課題です。

　これまでも長野県ゼロカーボン戦略に掲げる「2030年度温室効果ガス正味排出量６割減（2010年度比）」の目標達成に向け取組を進めてきたところですが、さらに脱炭素社会に向けた動きを加速するためには、産・学・官、その他様々な主体の知恵と力の結集によるプロジェクトの創出・実行・発信が必要です。

　こうしたゼロカーボンの取組は、脱炭素化だけではなく地域づくりにつながるものであり、世代・分野を超えて共に学びながら行動する県民運動を広げていくことが重要ですので、県民の皆様の積極的な参加をよろしくお願いします。

　また、生物多様性・自然環境の保全と利用、水・大気環境の保全、循環型社会の形成といった環境の保全、向上につながる施策を推進するほか、大切な生活インフラである上下水道の経営基盤強化にも取り組みます。

　施策の推進に当たっては、あらゆる主体のパートナーシップにより、長野県が誇る自然環境を次世代に引き継ぎ、持続可能な社会の実現を目指してまいります。