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更新日:2024年3月12日

第989回長野県教育委員会定例会会議録 

1 日時

 平成27年(2015年)3月26日(木曜日) 午後1時30分から午後3時25分まで

2 場所

 県教育委員会室

3 議題

○議事

 議第1号 平成27年度長野県教育委員会基本方針(案)について

 議第2号 教職員の人事異動について

 議第3号 長野県教育委員会公告式規則等の一部を改正する規則案について

 議第4号 長野県教育委員会事務局及び学校以外の教育機関の組織に関する規則の一部を改正する規則案について

 議第5号 長野県短期大学付属幼稚園規則の一部を改正する規則案について

 議第6号 学校職員の特殊勤務手当に関する規則の一部を改正する規則案について

 議第7号 学校職員のへき地手当等に関する規則の一部を改正する規則案について

 議第8号 長野県立高等学校管理規則の一部を改正する規則案について

 議第9号 特別支援学校管理規則の一部を改正する規則案について

 議第10号 平成28年度教員採用選考について

 議第11号 第3次長野県子ども読書活動推進計画(案)について

 報第1号 特定任期付職員の採用について

 ○教育長報告事項

(1)平成27年2月県議会定例会の結果について

(2)平成26年度学校納入金等調査について

(3)「信州教育の信頼回復に向けた行動計画」の成果について

(4)「教職員の業務を改善し、子どもと向き合う時間の確保・充実を図るための総合的な方策」実践事例集について

 ○その他

 (1)学校生活相談センターの開設について

 

4 出席者

○委員

 委員長  櫻井 久江

 委員長職務代理者  耳塚 寛明

 委員  生田 千鶴子

 委員  平林 尚武

 委員  矢島 宏美

 教育長  伊藤 学司

○その他

 青木教育次長、菅沼教育次長、北澤教育総務課長、兒玉義務教育課長、内堀高校教育課長、

 中坪特別支援教育課長、武田教学指導課長、永原心の支援室長、斎藤文化財・生涯学習課課長補佐、

 宮下保健厚生課長、茅野スポーツ課長

 

会議録

 櫻井委員長

 ただいまから、第989回教育委員会定例会を開会します。

 初めに、議第1号「平成27年度長野県教育委員会基本方針(案)について」、北澤教育総務課長から説明お願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いいたします。

 

矢島委員

 本当に素晴らしい基本方針だと思います。ただ、この施策がどんなに素晴らしいものであっても、実際にこれを実施する現場の方が共通認識として理解し、同じ方向を向いていかなければ、結局これは絵に描いた餅になってしまうと思いますので、これを実行して効果を出すために、現場の声をしっかり聞いて、全ての教員に届くようにしていただきたいという願いがあります。

 それを踏まえまして1点、4ページの「困難や悩みを抱える児童生徒への支援」というところで、施策はこれで結構なのですけれども、川崎の中学1年生の殺害を受けて、これは新聞で見たのですけれども、同じような被害の恐れのある子どもが長野県では3人いるということです。その生徒に対しましては、警察や児童相談所などの関係機関が連携しているという報道を目にしました。そういう関係機関との連携であるとか、不登校でも自分から行かない選択をしたお子さんがいたり、虐待を受けて学校に行きたくても行けないお子さんもいる中で、報道ではその背景が不登校というところしか見えないのですけれども、背景が様々ありますので、民間団体との連携も踏まえた関係機関との連携も施策の中で必要かなと思いました。これは、6ページの最後の「知事部局と連携します」というところに含まれるということでしょうか。

 

北澤教育総務課長

 この基本方針につきましては、まさにこれを実行していく中で、当然現場における学校の先生方にも共通認識として持っていただいて、施策を推進していくということでございます。年度当初の会議などの機会を通じまして、徹底していきたいと考えております。

 それから関係機関との連携につきましては、矢島委員さんがおっしゃいました「多様な主体との連携・協力」という中で、学校や市町村教育委員会だけでなく、各地域における関係団体、あるいはNPOなどとしっかり連携してやっていくという趣旨を込めさせていただきました。

 

櫻井委員長

 他に御意見ございませんか。

 生田委員。

 

 

生田委員

 

 1点確認させていただきたいのですけれども、追加資料の中での意見で、特別支援教育の充実で特別支援コーディネーターの配置とあります。総合教育会議での意見をこちらに書かれたと思うのですけれども、それに対する対応のイメージが一致しているのかどうか確認したいと思います。特別支援が必要な子どもを支援していく上で、とても大切な施策だと総合教育会議のときに受け止めたのですけれども、そのイメージされている内容をしっかり事務局の中で受け止めてこれを書かれたのかどうかを確認したかったのですけれども。

 

北澤教育総務課長

 総合教育会議でも、特別支援教育の充実について様々な御意見が出されたところでございます。今回御意見をいただきました特別支援コーディネーターの配置につきましても、当然その重要性につきましては認識しているところでございます。その部分については検討課題として、そういう認識のもとで行っていきたいと考えております。

 

生田委員

 それを形にしていくには予算的なことも関わってくると思うのですね。ですので、27年度すぐにということはできないと思うのですけれども、28年度につなげるために構想を練っていただきたいという思いであります。

 それと、先ほど矢島委員からもありましたように、素晴らしい施策であるがゆえに、現場の先生方と共通認識を持つことが大切になってくると思います。今までも非違行為に対して教育委員会の外部から有識者に集まっていただいて検討会議をいろいろやっていただいて、でもいざそれを実行していく段階で、なかなか市町村の教育委員会の皆様の理解を得られないという現実もございますので、そういった理解をしていただくことが大事だと思うのですけれども、そのための手段等のお考えがあればお聞かせ願えればと思います。

 

北澤教育総務課長

 前段の来年度の予算に向けてでございますが、教育委員さんの御意見をいただいて議論をし、また知事部局と連携を図りながら考えていきたいと思います。

 それからこの方針の共通認識ということでございますが、年度が替わりまして各種会議等ございます。市町村教育委員会、あるいは県の学校関係者、そういう会議の折々に、まずは基本方針を最初に御説明申し上げて、共通認識を持っていただく取組をしていきたいと思ってございますし、昨日フォローアップ委員会が開催されまして、非違行為についても御意見をいただきました。非常に体系的にできている中で、市町村教育委員会、学校も真剣に議論し、意識改革も進んできているという御発言もいただいているところでございます。ただ、その中でも非違行為が起こる可能性があるということで、こういった取組につきましては絶えず行っていく必要があるということです。まさにその通りだと思っておりますので、しっかり共通認識を持ち、絶えず見直しをしながら取り組んでいきたいと思います。

 

櫻井委員長

 他に御意見ございませんか。

 これは前回の素案からいろいろな御意見を反映させたものでありますが、御意見なければ議第1号を原案のとおり決定したいと思いますが、よろしいですか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 それでは議第1号を原案のとおり決定いたします。

 次に、議第2号「教職員の人事異動について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特によろしいですが。

 それでは議第2号を原案どおりに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第2号を原案のとおり決定いたします。

 次に、議第3号「長野県教育委員会公告式規則等の一部を改正する規則案について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 それでは御意見ないようでありますので、議第3号を原案のとおりに決定したいと思いますが、よろしいですか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定いたします。

 次に、議第4号「長野県教育委員会事務局及び学校以外の教育機関の組織に関する規則の一部を改正する規則案について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特にございませんので、議第4号を原案どおりに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第4号を原案のとおり決定いたします。

 次に、議第5号「長野県短期大学付属幼稚園規則の一部を改正する規則案について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特にないようでありますので、議第5号を原案どおりに決定したいと思いますが、よろしいですか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第5号を原案どおり決定いたします。

 次に、議第6号「学校職員の特殊勤務手当に関する規則の一部を改正する規則案について」、兒玉義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特に御意見ないようでありますので、議第6号を原案どおりに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第6号を原案のとおり決定いたします。

 次に、議第7号「学校職員のへき地手当等に関する規則の一部を改正する規則案について」、兒玉義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特によろしいですか。

 それでは議第7号を原案どおりに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第7号を原案のとおり決定いたします。

次に、議第8号「長野県立高等学校管理規則の一部を改正する規則案について」、内堀高校教育課長から説明をお願いします。

 

内堀高校教育課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 県立高校の新設、学科の廃止に伴うものでありますが、特に御意見ないようでありますので、議第8号を原案どおりに決定したいと思いますが、よろしいですか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第8号を原案のとおり決定いたします。

 次に、議第9号「特別支援学校管理規則の一部を改正する規則案について」、中坪特別支援教育課長から説明をお願いします。

 

中坪特別支援教育課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 養護学校の学科改編、給食の民間委託に伴うものでありますが、特に御意見ございませんか。

それでは議第9号を原案どおりに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 それでは議第9号を原案どおり決定いたします。

次に議第10号「平成28年度教員採用選考について」、兒玉義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 矢島委員。

 

矢島委員

 お願いします。大変細かいことで申し訳ないのですが、1ページの「こんな人を求めています」の③「子どもや親の思いに共感できる人」と書かれているのですけれども、親というのはどのような人を指すのでしょうか。例えば、児童養護施設には両親がいらっしゃらないお子さんもいるのですが、親という観念がよくわからないので御説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 具体的には保護者と考えていただければと思います。

 

耳塚委員長職務代理者

 でしたら保護者と書いた方が良くはないでしょうか。

 それから1つ質問なのですが、2ページの中段に「中学校又は高等学校の『英語』を受験する者で」という指示があるのですけれども、これは必ずしも受けていない者については記載を要さないと読めるのですが、「取得している者は」「必ず記入してください」と書いてあるので、持っていない人は書かなくても良いということですね。これは、特に英語の教員になろうとするケースは当然受けているのではないかと思うのですが、もう一歩踏み込んで「受験して結果を記入すること」としてはいけないのか。それから、私どもの大学では、大学が費用を出して無料で検定を受けさせて成績を記載するところを設けています。そういう大学も増えてきているのではないかと思うのですが、これは例えば小学校の先生になるケースでも何かと便利ではないでしょうか。英語の教員になる場合とは比重は違ってくるとは思いますが、参考に書いておいてもらっても良いのではないかと思いました。

 あとは、今回の採用選考からぜひ入れてほしいとかそういうことではなくて、しばらく検討していただければと思うことです。1つは博士号取得者を対象とした選考で、ここでは中高の数学と理科に限定をしておりますが、これからアクティブラーニング型の学習が導入されていくことを考えたときに、文系のドクターを持っている者を含めても良いのではないかという気がいたします。それはいかがなのか。あるいは、ドクターを持っている者を採用はしているけれども、どうもいまいちだという評価があれば別ですけれども。

 それからもう1つは、小学校の教員の構成を考えたときに気になっているのは、多くの先生がどちらかといえば文系の先生が多くありませんか。受験の科目もあると思うのですが、例えば理学の修士まで学んだ人が、小学校の免許を取って小学校に入ってくると、理科離れとか理数工学系を専攻する特に女性率が低いという特徴があるのですけれども、その対策になる気がいたします。これは意見です。

 以上、将来的な課題として2つ申し上げました。

 

兒玉義務教育課長

 ありがとうございました。まずは1点目の2ページの(2)⑨のところ、英検等を受験していない者は書けないという現状でございます。委員がおっしゃられたようなことで検討は必要かと思っておりますので、課題とさせていただきたいと思います。それから小学校の先生にも必要ではないかということで、小学校にも英語教育が入ってきますので、これについても検討課題だと考えております。

 

内堀高校教育課長

 博士課程のことについて、4ページでございますが、私からお答えしたいと思います。

 今耳塚先生がおっしゃった部分も含めまして、教員が均一化していくことは良くないことだと思っておりまして、もちろん一定以上の教員の資質を持っているという前提の上ですけれども、その上で様々な特徴を持った方をどのように採用するかということも大きな課題だと思っております。そういう点では、今までもずっと検討を続けておりまして、このように形になる部分については打ち出していきたいと考えております。

 

櫻委委員長

 検討していただくということで良いですか。

 他に。生田委員。

 

生田委員

 長野県教育の抱える課題をクリアしていく上でいつも言われるのは、教員の資質向上です。そういった意味でも、教員の採用は大きなことであるという認識の上でお話させていただきたいと思います。2ページの4(2)の②「民間企業等経験者を対象とした選考」で、予定者の1割程度となっております。教職員の皆さんの研修の中でも民間企業の研修が1週間程度織り込まれているのですれども、民間の感覚を持つことの重要性は事務局の皆さんも御承知だと思うのですね。そういった中で、民間からの採用が1割というのはちょっと少ないと思うのです。研修にも取り入れていながら、やはり時間的な問題で確か1週間だと思うのですけれども、そこでどれだけ民間の感覚を吸収して現場に活かすことができるのか。なかなか難しいと思います。こんな感じかと理解は出来ても、浸透させて自分のものとして教育現場で活かしていくには充分ではないのかなと感想を持っているわけです。だとすれば、そういう感覚や必要性の認識をお持ちだと思っておりましたので、採用1割というのは低いのではないかという思いでございますが、その辺の考えをお聞きしたいです。

 それからもう1点、3ページ③「身体に障がいのある人を対象とした大学推薦選考」で、これは質問なのですが、障がいのある方と限定した意味は、下の米印のところにあるいろいろな配慮をする点なのかなと理解したのですが、そこがどうなのかお伺いしたいです。

 

兒玉義務教育課長

 まず2ページの②の「民間企業等経験者を対象とした選考」というところでございますが、採用予定者の1割程度という数字はあくまで目安でありまして、資質、能力が充分な適切な人材がおりましたら採用していくということでございますので、あくまで目安ということです。

 それから3ページの「身体に障がいのある人を対象とした大学推薦選考」でございますが、委員御指摘のとおり米印のところに配慮して試験を受けていただくということでござます。現実に様々な方がおられますので、それは1つの例示でございまして、その方とお話をしながら可能な限りのことをやらせていただいているということです。

 

生田委員

 ありがとうございます。目安として1割程度というお話だったのですが、応募する方々にとって、1割は結構厳しいという感想を持たれると思います。せっかく能力を持った方々がおられても難しいと思われてしまっては子どもたちの利益にはなりませんので、かっこ付けとかはできないのですかね。資質が十分であればこれ以上も考慮というように。そういう思いがあるということをお伝えすることで、もっと民間企業経験者が積極的に受けてくださるのであれば、子どもたちの利益につながり、望ましいと思います。

 

兒玉義務教育課長

 委員の御指摘はよくわかります。実は1割程度というのは、これまでの実績を根拠にしています。希望される方がこのくらいの割合で推移しているということでこの数字にしてあります。少ないという感じはしますが、2千人程度は試験を受けますので、1割だと200人。合格者は三百数十人ですので、1割だと三十数人受かる可能性があると考えると、1割というのはそれほど厳しいものではないと思います。それから、教師として適切な資質、能力を持っている方を選考させていただくことが中心でありますので、特にここだけ厳しくしているわけではないということでございます。

 

櫻井委員長

 他に御意見ございませんか。

 

伊藤教育長

 採用選考については、絶えず見直せるものについては見直しています。例えば、先ほどの英語の試験の点数を書かせるというのも去年から明記をしてございます。その中で私どもも、必須にする時期がそろそろ来ているのではないかという思いもございました。ただもう一方で、力があるのに受けていない学生がいるのも事実でございまして、これを必須にするときには1年から2年前に大学側に伝えないと、必須という形は厳しいのかなと。そろそろ決断をして大学側に伝えていく時期なのではないかと議論をしているところでございます。今の段階で必須と言うと、テストによっては受ける機会がないと、特に長野県内では会場がないものも結構あるものですから、そういう意味では1年以上前に発表しなければいけないと思ってございます。本当に点数化しようと思うときには、それぞれ異なる外部試験の点数の何をどう見るかということをもう少し研究しなければならない余地があると思ってございますが、大きな流れはしっかり図って参考にさせていただかなければいけないだろうと思ってございます。その他もろもろ今日いただいた御意見も含めて、随時見直しをしていきたいと思ってございます。

 別件ですが、今年度の1都9県の教育長会議は長野メインでやらせていただいたのですが、その時に他県ではどういう採用試験の特色があるかという情報をいただいて、取り入れた方が良いと思うものは取り入れ始めているところで、今年もいくつか書かせていただきました。少しでも良い教員を1人でも多く採ることに今まで以上に力を入れていかなければいけないと思っておりますので、今年度は一旦これで決めさせていただきたいと思いますが、次年度以降さらに改善していきたいと思っております。

 

櫻井委員長

この時点での変更は厳しいと思いますが、将来的に検討すべきものは検討していただきたいと思います。それでは議第10号を原案のとおりに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第10号を原案のとおりに決定いたします。

次に議第11号「第3次長野県子ども読書活動推進計画(案)について」、斎藤文化財・生涯学習課課長補佐から説明をお願いします。

 

斎藤文化財・生涯学習課課長補佐

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 

矢島委員

 お願いします。読書活動推進計画の達成率が9ページに書かれているのですが、小規模な町村が多いことから小さな町村での策定が進んでいないということで、地域によって取組の差が出るということと、最後の48ページのパブコメの御意見の中で、公共図書館の館長の資格義務付けで、小さい自治体は特にきちんとした取り決めをしてほしいと書いてあるのですけれども、やはり子どもがどこに住んでいようともなるべく同じ環境にしてほしいということが希望です。県教育委員会の考え方の中で、市町村へ周知すると書いてあるのですけれども、ただ周知するだけではなくて、専門性を有する資格義務付けもしっかり周知していただきたいのと、小さい町村であっても取組が推進できる工夫をしていただきたいというのが希望です。

 

斎藤文化財・生涯学習課課長補佐

 ありがとうございました。こういった御意見も含めまして、市町村向けの説明会もこれからしますし、今度は県立長野図書館に新しく来ていただく図書館長さんもおりますので、いろいろな方向を考えながら周知していきたいと思っております。

 

耳塚委員長職務代理者

 知らなくて申し訳ないのですが、学校図書館図書標準というのは、学校図書館が備えるべき資料や本の質と量の両方に跨るような標準なのですか。

 

斎藤文化財・生涯学習課課長補佐

 実際には量的なものになります。学級数に応じて量的に必要な冊数をということで、ジャンルなど質については定めておりません。

 

耳塚委員長職務代理者

 わかりました。そうすると質の点で拡充が必要な学校があるとかいろいろなケースが考えられるのですけれども、この読書活動推進計画の中に財源上の措置が出てこないのは、主として市町村がやるべきものだからということでしょうか。

 

斎藤文化財・生涯学習課課長補佐

 先ほどの量の話でいきますと、古いものが残っていればよいのかという話になりかねないのですが、中身に応じで加除することも必要でしょうし、どのような本を置いたら良いのかという悩みもいただいております。そういう点も相談に乗りましてやっていきたいと思います。これは方針でありますので、財源については書いていないということであります。

 

櫻井委員長

 他にございませんか。平林委員いかがですか。

 

平林委員

 学校図書館の充実は非常に大切だと思います。またそれをどのように活用していくのかも大切だと思います。今はどの学校も図書館は閑散としており、先生が出張で自習のときだけ活用するという様に、図書館活動はあまり活発でない傾向もあると思いますので、学校図書館が活性化されることを願っております。本の種類も活字ではない本が増えてきておりますので、インクの匂いのする本を揃えることも進めていただきたいという個人的な願いもあります。以上です。

 

斎藤文化財・生涯学習課課長補佐

 先ほど説明不足で申し訳ありません。財源につきましては、市町村立ですので標準的な規模に必要な財源については、交付税制度により措置されておりますので、その財源を使うこととされております。

 

櫻井委員長

 はい。それでは議第11号を原案どおりに決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

櫻井委員長

 御異議ございませんので、議第11号を原案のとおり決定いたします。

次に、報第1号「特定任期付職員の採用について」、北澤教育総務課長から説明してください。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特にないようですので、報第1号を議案のとおり承認したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

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櫻井委員長

 

 御異議ございませんので、報第1号を原案のとおり承認します。

 続きまして教育長報告事項に入ります。教育長報告事項(1)「平成27年2月県議会定例会の結果について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 特にないようでありますので、以上で教育長報告事項(1)を終了します。

次に、教育長報告事項(2)「平成26年度学校納入金等調査について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 学校納入金の調査でありますが、特に御意見ございませんか。それでは以上で教育長報告事項(2)を終了します。

次に、教育長報告事項(3)「『信州教育の信頼回復に向けた行動計画』の成果について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 

伊藤教育長

 3年前の教員の資質向上検討委員会からずっと御指導いただいている委員からは、3年前は非常に厳しい意見をいただいていたわけでございますが、昨日は、今の取組については100点満点だという評価をいただきました。その一方で、今総務課長から説明がありましたが、件数は減ったけれども処分1件1件の向こうに、子どもたち1人1人が悲しんだり傷ついたりしているということをしっかり受け止めなければならないという御意見も頂戴しました。数字としては半減以下になりましたが、改めてそれを認識するとともに、非違行為がようやく少なくなってきて、教育をより良くするためのスタート台に立ったということで、これから先しっかりと非違行為防止対策に取り組むとともに、本来の教育に力を入れていかなければいけないと思ってございます。

 

櫻井委員長

 本当に3年間大変御苦労様であったと思います。幅広く着手していただいた成果が出てきていることもありがたいことだと思いますので、これからもしっかりやっていただきたいと思います。

それでは以上で教育長報告事項(3)を終了します。

次に教育長報告事項(4)「『教職員の業務を改善し、子どもと向き合う時間の確保・充実を図るための総合的な方策』実践事例集について」、兒玉義務教育課長から説明をお願いします。

 

兒玉義務教育課長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問ありましたらお願いいたします。

 

矢島委員

 お願いします。素晴らしい取組がこういう形でまとまっていることは、現場の先生の役に立つのではないかと嬉しく思います。他の学校を参考する良い資料になっていると思います。

何点が気になったことがありまして、4ページ「取組の成果と課題」で、「様々な改善を図ってきた。それらも限界に近づいている。」とか、6ページにも「書類等の作成の見直しや、PC上で職員が共有できるような工夫が必要である。」ということが書かれているのですけれども、たぶん一生懸命取り組んできて、もうこれ以上無理だと思っていらっしゃる現場の管理職の方もいると思います。一生懸命やっていることも汲んでいただいて、それでもこのような工夫をすればもっとできるかもしれないということを一緒に考えていただければ良いのかなと思います。なかなか管理職の方が相談できる場所がなかったりすると、ただやらされていることにならないように、目的が逸れることなく遂行できれば良いと思います。書類の見直しが必要であれば、教育委員会から出す書類も学校現場に負担をかけないようにする見直しも同時にしていただければ良いかなと思います。現場任せではなくて、一緒にやっていこうという取組の結果だとは思うのですけれども、限界を感じている先生もいらっしゃると思いますので、そこを汲んでいただければと思います。これは希望です。

 

櫻井委員長

 他に。生田委員。

 

生田委員

 お願いします。先生方の授業研究や子どもと向き合う時間を確保していただく話かと思います。そこで以前、保護者の方からお話を聞いたのでお伝えしたいのですけれども、事例集の17ページの学校行事の見直しの運動会ですけれども、その保護者の方が言われるにはまさにこれなのですね。午後まで競技があって解散だったのに、午前で終わってしまった。本当に味気ない運動会だったというお話だったのですね。他の学校は保護者にこういった趣旨でこういう流れでやるという説明があったのかもしれないですけれども、そこが保護者にちゃんと伝わっていないと、学校の怠慢ではないかとか変な誤解を生んでしまうと残念かと思うのですね。こういう意味でこういう流れで運動会をやりますとしっかり保護者の方に伝えて御理解をいただくと、学校に賛同していただけるのではないかと思います。これから改善していくにあたって、趣旨を伝えていくことが保護者の理解や支援をいただくことにつながると思いますので、よろしくお願いします。

                     

櫻井委員長

 他にはいかがですか。

 それでは以上で教育長報告事項(4)を終了します。

 それではその他に移ります。

 初めに、その他(1)「学校生活相談センターの開設について」、永原心の支援室長から説明をお願いします。

 

永原心の支援室長

 (資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明につきまして御意見、御質問がありましたらお願いします。

 矢島委員。

 

矢島委員

 お願いします。単純な質問なのですが、これは有料ですか。

 

永原心の支援室長

 有料であります。しかしながら、従来もそうですが、年に3回特設電話というものを設けて、それぞれ約2週間なのですが、子どもは無料でやっております。

 

櫻井委員長

 他にありますか。

ないようでありますので、以上でその他(1)を終了します。

 次に「主な行事予定について」、北澤教育総務課長から説明をお願いします。

 

北澤教育総務課長

(資料説明)

 

櫻井委員長

 ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は4月9日木曜日の午後の開催を予定しておりますので御承知おきください。

 その他何かございますか。

 それでは閉会の前に私から一言申し上げます。

 皆様御承知のとおり、4月1日から伊藤教育長が新たな教育長として就任をされます。これに伴いまして、私の教育委員長の任期も3月31日をもって終了となりますので、一言御挨拶を申し上げます。2年半という短い間ではありますが、務めさせていただきました。皆様方には大変お世話になりました。本当に激動の時でありましたが、皆様方と共に取り組んでまいりました様々な取組の成果も見えてきていると感じております。先ほどから信州教育の信頼回復と言っておりますが、それぞれ一生懸命やってきたと思います。そういった中で感じたことを一言言わせていただきます。本当に教育というものは信頼関係が大切であることを改めて痛感いたしました。信頼関係は一方的には成立しませんので、もちろん教員の日々の精進やひたむきな実践を通して信頼関係を構築していくことは当然なことでありますが、児童・生徒や保護者、県民の皆さんも信頼回復に向けて一生懸命に取り組んでおります教員をぜひ信頼していただいて、その上でより良い学校をつくる当事者として、共に汗を流していただけたらと願っております。本当に教育を大切にする風土の上に信州教育は成り立ってきましたので、今一度そういうことに取り組んでいきたいと思っております。引き続き教育委員として、地域や現場の声をしっかり聞き、そういった視点で意見を言わせていただきたいと思っております。これからも一生懸命やってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 それでは以上をもちまして第988回長野県教育委員会定例会を閉会いたします。

 お疲れさまでした。

 

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電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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