台風・大雨や竜巻に備えて
1台風について
台風とは
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼び、このうち、北西太平洋または、南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速がおおよそ(約17m/s)以上のものを「台風」と呼びます。
台風は1年間に平均して約26個発生し、約11個が日本から300km以内に接近し、約3個が日本に上陸しています。
台風は、発生・接近・上陸ともに、7月から10月にかけて最も多くなります。
台風接近に伴う注意点
- 台風の進行方向に前線がある場合
台風が遠い場所にあっても、台風の進行方向に前線があると、台風から暖かく非常に湿った空気が前線に流れ込み、集中豪雨になる恐れがあるため注意が必要です。
- 居住地域が進行方向の右側にある場合
左側の地域よりも強い風が吹きやすくなるため、強風等に注意が必要です。
2大雨について
集中豪雨とは
前線や低気圧などの影響や雨を降らせやすい地形の効果によって、積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより、激しい雨が数時間にわたって降り続き、狭い地域に数百ミリの総雨量となります。
局地的大雨とは
急速に発達した積乱雲によって、短時間に非常に激しい雨が局地的に降ることで、急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨を降らせることです。
大雨が予想される場合の注意点
- 雨が降り始めたり、空や川に異変を感じたら、「すぐに水辺から離れる」
○上流で降った雨で、急に増水することがあります。
○サイレンの音は、ダム放流の合図です。
○水かさが増え、濁ったり、枝などが流れてくる時は危険です。
- 浸水した場所に近寄らない
○浸水した道路は、側溝が見えずマンホールのふたが外れている場合もあり危険です。
○地下を通る道路などは、浸水することがあり、自動車のエンジンはストップし、水圧でドアが開かなくなり危険です。
3竜巻について
竜巻とは
台風、寒冷前線、低気圧等の影響により発達した積乱雲に伴って発生する激しい渦巻きです。移動スピードが非常に速い場合があり、短時間で狭い範囲に集中して建物の倒壊、屋根瓦の飛散、飛来物の衝突、自動車等の転覆等の甚大な被害をもたらします。
竜巻から身を守るには・・・
- 頑丈な建物の中へ避難する。
○避難するときは屋根瓦などの飛散に注意が必要です。
○避難できない場合には、物陰やくぼみに身をふせましょう。
○車庫・物置・プレハブ(仮設建築物)への避難は危険です。
- 屋内でも窓や壁から離れる。
○家の中心部に近い、窓のない部屋に移動しましょう。
○窓、雨戸を閉め、カーテンを引きましょう。
○頑丈な机の下に入り、頭と首を守りましょう。
4大雨・竜巻・雷積乱雲が近づく兆し(ポイント)
- 真っ黒な雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
- 雷が聞こえたり、電光が見える。
- ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
- 大粒の雨や「ひょう」が降り出す。