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更新日:2024年9月2日
環境保全研究所
この講座は、セミのぬけがらを集めて、それらの種類と数を調べるという内容で2012年から行っているものです。主に親子を対象としています。今年も県内の6会場で開催し(図1)、合計で111名(うち子ども59名)の方にご参加いただきました(表1)。
図1 自然ふれあい講座の会場
開催日 | 会場 | 参加者数 |
---|---|---|
8月1日(木曜日) | 長野(川中島古戦場史跡公園) | 26名(うち子ども14名) |
8月2日(金曜日) | 松本(アルプス公園) | 14名(うち子ども8名) |
8月3日(土曜日) | 大町(市立大町山岳博物館) | 9名(うち子ども5名) |
8月4日(日曜日) | 伊那(鳩吹公園) | 28名(うち子ども14名) |
8月5日(月曜日) | 上田(市民の森公園) | 23名(うち子ども11名) |
8月6日(火曜日) | 飯田(がざこしこどもの森公園) | 11名(うち子ども7名) |
講座の前半では、セミのぬけがらを集めました(写真1)。最初はぬけがらがなかなか見つからない子どもたちも、ぬけがらは木の幹だけに付いているのではなく枝先や小さな草木にもあるのがわかると、どんどん見つかるようになってきます。
講座の後半は、集めたぬけがらを種類毎に分類して数をかぞえました(写真2)。ぬけがらは大きさ、色の具合、そして触角の特徴(ふしの数とその長さや太さ)などをたよりに見分けることができます。なかなか大変な作業ですが、「見分け方がわかった」など得るものもあったようです。
写真1 長い棒を使ってぬけがらを採ろうとしている・・・
写真2 これから分類を始めるところ
みんなで集めたぬけがらの種類と数の集計結果です(図2)。アブラゼミはどの会場にもいますが、大町、伊那、上田_2ではエゾゼミ、長野や上田_2ではニイニイゼミ、松本と上田_1ではミンミンゼミ、伊那ではヒグラシが特徴的です。標高や環境の違いによる影響ではないかと考えています。
図2 会場によってセミのぬけがらの種類毎の割合が違う
(上田_1は2021年までの会場(染屋の森)、上田_2は現在の会場(市民の森))
ぬけがら探しは毎年同じ時期に同じ場所で行うことで、セミの種類や数に違いが出てきます。本講座がこのような変化と気候変動などの環境変化との関係を考えるきっかけになればと考えています。
最後に、参加者のみなさん(特に子どもたち)には楽しんでいただけたようでとてもうれしく思っています。また暑い中、各会場ではボランティアスタッフの方々にご協力いただき、感謝しています。
(浜田 崇/自然環境部)
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