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更新日:2024年6月14日
(当ページは作成途中段階のものであり、今後も質問項目や関連情報を追加していく他、適宜文言の修正があることをご了承ください。)
4-1.浅川ダムは地震に対して安全ですか?
4-2.浅川ダム予定地には活断層があるという意見がありますが?
4-3.断層に関して、平成14年6月の「長野県治水・利水ダム等検討委員会」の答申では、地質の再調査が必要とされていますが、実施したのでしょうか?
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安全です。法令の規定に基づき、地震に対して安全となるよう設計しております。
○ダムの安全性については、河川管理施設等構造令の規定に基づき、予想されるダムに働く力に対し、「滑動しない(すべらない)こと」、「転倒しないこと」、「発生した応力に対して必要な強度をもつこと」を条件とし、地震の外力(設計震度)を考慮した構造計算を行っています。
浅川ダムについては、ダムの構造計算に用いる設計震度を0.18(河川管理施設等構造令より、重力式コンクリートダムについては0.12以上)と定めて、地震時も安定する構造としております。この構造は、1847年に発生した善光寺地震(マグニチュード7.4)を起こした長野盆地西縁断層帯により起こると想定される地震のうち、最大であるマグニチュード7.8の地震波形を再現して行った解析においても、全く問題がないことを確認しております。
この構造計算に基づいた浅川ダムの建設計画は、河川法第79条の規定に基づき、国土交通大臣の認可を受けています。
※設計震度とは
設計震度とは、地震によりダムに働く力がダム堤体に水平に作用するものとした上で、その大きさをその自重に対する比として表したものです。例えば、設計震度が0.18ということは、ダムの自重Wに0.18をかけた0.18Wに相当する力が地震により水平方向に働くということです。
※河川管理施設等構造令とは
河川法第13条に定める政令で、ダム、堤防、堰、水門、橋梁や排水機場などの構造について河川管理上必要とされる技術的基準を定めたものです。
参考:構造令の条文(別ウィンドウで外部サイトが開きます)法令データ提供システム/総務省行政管理局」にリンク)
ダム建設に支障となる活断層はないことを確認しております。
○ダムを計画する場合は、将来も活動が推定される断層、いわゆる「第四紀断層」の調査を行うこととなっており、浅川ダムにおいても、国の第四紀断層調査の指針である「ダム建設における第四紀断層の調査と対応に関する指針(案)」等に従い調査を行い、ダムの建設に支障となる活断層はないことを確認しております。
また、この県の調査結果につきましては、第三者の学識者で構成された「浅川ダム地すべり等技術検討委員会」でご検討いただき、「浅川ダム建設予定地には、ダム建設に支障となる第四紀断層は存在しない。」と意見書をいただいております。
この調査結果に基づいた浅川ダムの建設計画は、河川法第79条の規定に基づき、国土交通大臣の認可を受けています。
※第四紀断層とは
第四紀(約160万年前~現在)に活動した断層で、その内後期(約50万年前~現在)に繰り返し活動し、最新活動時期が10万年程度よりも新しく、今後も活動する可能性のある断層は、活断層と呼ばれます。なお、第四紀断層であっても、活断層でなければ、ダム建設に支障はありません。
「長野県治水・利水ダム等検討委員会」での指摘(PDF:98KB)については、ダム建設上支障がないことを確認しています。
○これまでに十分な地質調査を実施しているため、「長野県治水・利水ダム等検討委員会」の答申以降、改めて現地におけるボーリングなどの地質調査は実施しておりませんが、今回の「治水専用ダム」への計画変更に際しまして、それぞれの指摘について、データの解析結果に基づきその再検証を行い、ダム建設予定地の安全性を確認しております。その内容については、浅川の河川整備計画原案の住民説明会や流域協議会、学識経験者からの意見聴取時等において説明しております。
参考:これまで住民説明会等で説明した内容
※十分な地質調査とは
浅川については、空中写真判読や地表・地質踏査に加え地質ボーリング調査209本::合計7,618m、調査横坑16本:合計818m(地質を直接目視で確認するためのトンネル)を実施し、そのデータを基に必要な対策工を検討しております。
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