センターからのお知らせ
日々の農業に関連する情報を掲載しています
長野県農作業安全運動について
- 県下では昨年、農作業中の死亡事故が11件となっており、特に高齢農業者による事故の割合が高くなっています。
- トラクターなどの乗用機械の転倒・転落によるもの、野焼き、刈り払い機等によるものが多く、特に疲れが出始める昼前や夕方に多く発生しています。
- 農業機械を扱う際は、始業点検や周囲の安全確認を行い、作業に余裕を持ち安全操作を心がけましょう。
農作物残さの適正処理と火災防止について
- 長野県では例年3月1日から5月31日まで「春の山火事予防運動」を実施しており、このうち特に林野火災の発生件数が増加する3月から4月の1か月間を「春の山火事予防運動特別強化月間」に位置付けています。
- 空気の乾燥した時期における枯草等の焼却作業には大きな危険が伴います。
- 農作物残さは適正に処理し、可能な限り焼却はしない(たい肥化、土壌改良資材などに活用)。
- やむ終えず焼却作業を行う際は最小限の規模になるよう努め、複数人での実施、消火器や水の用意をしましょう。
緩効性肥料におけるプラスチック被膜殻の流出防止について
- 国内外で海洋ごみをはじめとしたプラスチック問題への対応として、農業生産現場においても廃プラスチックの適正処理や排出抑制に加えて、被覆肥料のプラスチック被膜殻の流出防止への取り組みが必要です。
- こちらの啓発チラシもご覧ください。被覆肥料流出防止チラシ(PDF:1,931KB)
被覆肥料プラスチックの被膜殻について
- 水稲栽培を中心に広く利用される被覆肥料のうち、肥料の被覆からにプラスチックを利用しているものは、肥料が溶出した後の殻が水面に浮上し、河川等に流出する可能性があります。
- 農林水産省の調査では、水田の外に流出する被膜殻の9割以上が代かき直後のタイミングとされています。
被覆殻の流出防止対策
水田からのプラスチック被膜殻の流出防止対策として、以下の取り組みをお願いいたします。
畦畔管理
入水後に畦が崩れていないか点検し、必要に応じて畦塗りの徹底や畦シートを設置し、水尻周辺は丁寧に踏み固める。止水板は畦より高くする。
代かき・田植え時
代かきは浅水で行い、なるべく均平とする。水位の調整は自然落水として、強制落水しない。
施肥方法
土壌診断に基づく適正施肥に努め、代替技術としてプラスチック被膜殻ではない緩効性肥料の利用や流し込み施肥等、他の省力技術の活用を検討する。