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更新日:2024年6月17日
奈良井川改良事務所
洪水吐(こうずいばき)とは、貯水池の水を放流する設備です。
北山ダムの洪水吐には、ゲートがなく、ダム湖の水位が穴の高さまで上昇すると、溢れ出る構造になっています。これは、自然調節式洪水吐きと呼ばれています。ゲートが無いため、建設費や維持管理費が安く、ゲートの操作ミスが無いといった長所があります。ただし放流量の調節ができません。
北山ダム洪水吐動画(Youtube)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
減勢工(げんせいこう)とは、洪水吐きから放流された水の勢いが強いと下流河川の破損などのおそれがあるため、放流水の勢いを弱めるための施設です。
ダムの内部を説明します。
ダムの内部には、監査廊があり、監査廊の中には、揚圧力計、漏水計、地震計等の観測機器があります。
監査廊はダム内部にあり、ダム堤体の各種観測計器などが設置されています。監査廊は、ダムの点検の上で非常に大切な施設です。
監査廊内は年間を通して温度変化が小さいのですが、温度変化の小さいダム湖の底部の水と接しているためと言われています。
揚圧力とは、ダムの下にある基礎地盤のわずかな隙間から侵入する水の浮力により、ダムを浮かそうとする力です。
この揚圧力が設計の範囲内にあるか常に観測する装置を揚圧力計と言います。
コンクリートダムは、段々にコンクリートを打ち継ぎながら施工されるため、打ち継ぎ目からの漏水があります。
少量の漏水は、設計時から考慮されているもので、ダムの安全には問題ありません。漏水した水は、監査廊の水路により集められ、漏水計により漏水量を観測しています。
堤体内には、地震計が設置され、天端部と基礎部の地震の揺れを常に監視しています。
北山ダムでは、震度4以上の地震が観測された場合、緊急点検を行い安全を確認しています。
北山ダムは、麻績村の水道水源としても利用されています。そのため、水道用の水を放流するための利水放流設備(放流管とバルブ)が設置されています。
それでは、小仁熊ダムの監査廊のなかをのぞいてみましょう。
小仁熊ダム監査廊動画(Youtube)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
ダム管理の拠点です。
管理棟の中には、ダムコンと呼ばれる、ダムの監視制御のための装置や、河川の流量や雨量、ダム内部の地震計等の計器の情報入手のための装置が設置されています。また、停電に備えて自家発電装置も設置されています。
北山ダム管理棟
小仁熊ダム監視室
貯水池に流れ着いた流木などが、取水設備等に流れ込まないように設置されています。浮き袋をつけた網を浮かべてダム湖を横断して設置されています。ボートが通れるためのゲートも設置されています。
北山ダム網場
ドローンで撮影した迫力のあるダムの映像をご覧ください。
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