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更新日:2020年1月3日
一般的には、発電規模が数十kWから数千kW程度の比較的小規模な発電施設を「小水力発電」といいます。
発電規模 | 一般的な区分 |
事例箇所(発電規模) |
100kW以下 | マイクロ水力 | 剣沢ダム発電所(4.2kW) 波田堰小水力発電所(16kW) 里島小水力発電所(40kW) 美和小水力発電所(12kW) 宮城小水力発電所(18kW) |
100~1,000kW | ミニ水力 | 町川発電所(140kW) 甘酒水力発電所(533kW) 春富水力発電所(197kW) 白馬平川小水力発電所(180kW) 中信平小水力発電所(499kW) |
1,000~10,000kW | 小水力 | 大町新堰発電所(1,000kW) 菅平ダム(5,400kW) |
10,000~100,000kW | 中水力 | 小田切ダム(16,900kW) 生坂ダム(21,000kW) |
100,000kW以上 | 大水力 |
黒部川第4発電所(335,000kW) |
小水力発電とは、水の落差を利用した発電で、一般的に次のような特徴があります。
(1)安定した電力源
太陽光発電のように天候の影響を受けにくいため、安定した電力の供給が可能です。
(2)環境貢献
化石燃料を使用した発電に代わるものとして、クリーンな循環エネルギーである水力を利用しているため、CO2排出抑制効果があります。エネルギーを地産地消することにより、他の地域へ環境負荷を与えることはありません。
(3)学習PR・まちおこし
環境にやさしい発電施設を設置することにより、設置者の環境貢献PRや学校等の環境学習教材として、あるいは、まちおこしなどにも活用できます。
(1)発電出力
発電出力(kW)=9.8(m/s2)×落差(m)×流量(m3/s)×効率
(効率:水車効率×発電機効率で一般的に65~85%)
(2)年間発電電力量
年間発電電力量(kWh)=発電出力(kW)×24(時間・h)×365(日)×設備利用率
(設備利用率:一年のうち発電施設を運転できる日の割合、一般的に50~90%)
《計算例》
落差1m、流量2.5立方メートル/s、効率70%、年間120日運転(設備利用率0.33%)の場合
発電出力(kW)=9.8(m/s2)×1(m)×2.5(立方メートル/s)×0.7=約17(kW)
年間発電電力量(kWh)=17(kW)×24(時間・h)×365(日)×0.33=約49,000(kWh)
(一般家庭一世帯あたりの年間電力使用量を約4,200(kWh)とすると、49,000(kWh)は11世帯分に相当します)
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