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更新日:2024年10月2日
農業大学校
本校に関するご質問にお答えします。
これら以外に質問等があれば、お問い合わせ先までご連絡ください。
○ 入学について
〇 カリキュラムについて
7.農業高校出身ではありませんが、授業について配慮されますか?
〇 進路について
5.就農したいのですが、研修部の里親前研修との違いは何ですか?
6.卒業後は、長野県内に就職(就農)しないといけないのですか?
〇 学生生活について
○ 入学について
本校は、農業に関する理論と実技を同時に学ぶ実践型教育により、農業技術の高度化や経営の専門化に対応できる「農業のスペシャリスト育成」を目指しています。
学校教育法に基づく専修学校としても位置付けられており、卒業時に「専門士」の称号が付与されます。(総合農学科)
卒業後、さらに勉学意欲のある者は、4年制大学への3年次編入学試験が受験できます。
メインキャンパスとなる長野市松代の総合農学科には次の2つのコースがあります。
【実践経営者コース】 修業年限2年 各学年定員10名
企業的農業経営者としての経営センスや専門知識・技術について、実践を通じて習得します。
【農業経営コース(作物、野菜、花き、果樹専攻)】 修業年限2年 各学年定員40名
農業・農村におけるリーダーとしての能力や専門知識・技術について実践を通じて習得します。
この他、県内の農業関係4試験場に実科・研究科(果樹、野菜花き、畜産、南信農業)、また、小諸市に研修部があります。
県都長野市の南東部に位置し、千曲川に沿って長野盆地(善光寺平)の東岸に広がり、古くは河東(かとう)と呼ばれた地域であり、標高約370mに立地しており、敷地面積は約16haあります。周辺は畑作地帯であり、長野県農業を学ぶにふさわしい環境です。
〇授業料等
区分 |
授業料 |
入学料 |
受験料 |
総合農学科 |
年額 118,800円 |
5,650円 |
2,200円 |
〇諸経費(令和6年度の例)
区分 |
金額 |
||
1年 |
実践経営者コース |
入寮者 |
760,000円 |
通学者 |
385,000円 |
||
農業経営コース |
850,000円 |
||
2年 |
実践経営者コース |
入寮者 |
635,000円 |
通学者 |
290,000円 |
||
農業経営コース |
810,000円 |
※諸経費には、教材費、教科書、資格試験、現地研修に加え、入寮者は寮費、食事費等が含まれます。
授業料については、経済的理由及びその他やむを得ない事情と認められる場合は減免措置があります。(給付型奨学金と連動)また、2回に分けて分納することもできます。
経済的理由により修学困難な学生には、日本学生支援機構奨学金や母子・寡婦福祉資金貸与事業貸付金の制度があります。
農業大学校同窓会でも毎月2万円の貸付金制度があります。
また、2020年4月から給付型奨学金がスタートしました。授業料の減免とセットになるため、対象者には支援額が拡充されます。(対象:住民税非課税世帯・準ずる世帯の学生)
このほか、(財)誠志ツルヤ奨学会から毎月2万円の奨学金を給付される制度もあります。
学生、保護者等を対象に、夏にオープンキャンパスを実施しています。
また、毎月第2、第4日曜日に「サンデーオープンキャンパス」を開催し、約1時間程度、大学校の概要・教育内容の説明及び校内見学を行っています。(いずれも事前に申込みが必要です。)
例年6月上旬に、入試スケジュール、入学試験実施要項等を発表しています。
入学願書等は、長野県農業大学校、県内10地域振興局、高等学校等にあります。
郵送を希望される場合は、直接、農業大学校事務局(電話:026-278-5211)までご連絡ください。
実家が農家でなくとも入学可能です。例年、入学生の約6割が非農家出身です。
農業初心者でも安心して学べますので、農業に興味・関心がある方、将来農業関連の仕事に就きたい方の入学をお待ちしています。
長野県外の方も入学は可能です。毎年、県外の方も入学しています。総合農学科農業経営コースの2~3割程度が県外出身者の学生です。
〇 カリキュラムについて
長野県農業大学校は、長野県の農業の発展に寄与することを目的として、効率的かつ安定的な農業経営を担う人材及び地域の農業の振興に指導的役割を果たす人材を養成するために設置されました。
この目的を達成するために、理論と実技を同時に学ぶ実践型の教育により農業技術の高度化・経営の専門化に対応する知識、技術を習得させるとともに、自らの目標やテーマを定めて行う模擬経営・プロジェクト学習並びに寮生活等により他者との協調・自己の確立等の社会性を涵養し、次代の農業・農村を担う優れた人材の養成を目指しています。
総合農学科(松代キャンパス)には次の2コースがあります。
・明確な経営目標、経営理念と幅広く高度な知識と能力を兼ね備え、即戦力となる企業的農業経営者を育成する「実践経営者コース」
・農業・農村におけるリーダーとしての能力や専門的知識・技術について実践を通じて体系的に習得する「農業経営コース」
このほか、農業の担い手として必要な知識と基本技術・先端技術について、農業関係試験場を教育の場として実践的に習得する「実科・研究科」(果樹、野菜花き、畜産、南信農業)があります。
【総合農学科(実践経営者コース)】
・1学年10人定員の少人数で、ゼミナール等による実践的で定着度の高い授業を実施します。
・各分野の第一人者による高度な講義を実施します。
・ベテラン教授による農業技術の講義と技術指導を実施します。
・延べ100日にわたって先進的農家での実習を行います。
・一定規模で生産から販売、収支分析まで、およそ1年間にわたる実践的な模擬経営や農業経営実習を行います。
・専門のスタッフが学生と一緒に活動し、経営計画づくり、農地確保、地元との調整など、 就農・独立に向けた支援を行います。
【総合農学科(農業経営コース)】
・農業・農村におけるリーダーとしての能力や専門的知識・技術について、実践的に習得します。
・専攻制により、専門的かつ幅広い知識・技術を習得します。
・自らテーマを定めるプロジェクト学習や、先進的な農家での研修で農業経営の理念と実際を習得します。
・全寮制のもとで、自立性・協調性を高めます。
学科・コースにより異なりますが、以下の資格・免許の取得が可能です。
・大型特殊免許(農耕車限定)
・車両系建設機械運転技能資格
・フォークリフト運転技能資格
・けん引免許(農耕車限定)
・毒物劇物取扱者 ・危険物取扱者
・小型移動式クレーン運転技能資格(つり上げ荷重1トン以上5トン未満)
・玉掛け技能資格(つり上げ荷重1トン以上のクレーン等)
・ガス溶接技能資格 ・アーク溶接技能資格
・高所作業車運転技能講習・伐木等業務特別教育(チェーンソー) 等
多くの資格・免許取得は年間カリキュラムに組み込まれ、講義や実習により合格率向上を目指しています。
1日に90分間の授業が次のとおり4時限あります。
1限目 8:50~10:20
2限目 10:30~12:00
3限目 13:10~14:40
4限目 14:50~16:20 (5時限目 16:30~18:00がある場合があります。)
学科・コースにより異なりますが、空き時間はありません。平日は、何らかの授業があります。土日祝日に授業はありませんが、プロジェクト学習等で作物を栽培している期間は、水管理や収穫作業等があります。
学内の講師陣は、農業農村支援センターや県庁で農業の普及指導や農業行政に携わってきた者、農業関係試験場で試験研究に携わった者等が、“今の”農業・農村を取り巻く情勢を踏まえた講義を行います。
外部講師としては、マーケティング、国際情勢、コミュニケーションなど様々な分野の第一人者が質の高い講義を提供します。
また「プレミアム講義」では、講演やセミナーで人気の講師を招いた講義を行っています。
農業の担い手としてのスキルアップに加えて、充実したキャンパスライフを送ることができるよう、学生の習熟度や作物のステージに合わせた年間計画が組まれています。
近年は、農業高校出身以外の入学生が半分以上を占めています。
①校舎内には、授業で使用するため、主な教室にはインターネット環境が整備されています。
②学生寮には、各自室に有線LANコンセントが整備されています。また、共有スペースには無線LANが整備されています。
〇 進路について
学生一人一人に寄り添った就職支援により、就職率は近年ほぼ100%を維持しています。
実践経営者コースはこれまで全員が就農、農業経営コースの就農率は、過去5年間平均では、約37%となっています。
過去5年間(令和元年度~令和5年度)の総合農学科卒業生の就農・就職状況は次の表のとおりです。
カリキュラムの中にインターンシップを取り入れており、希望の職場を体験することができます。また、就農支援プログラムにより、学生一人一人の希望にそった就農支援を行っています。
農業大学校は研修機関として認められていますので、在学中に国の支援制度である新規就農者育成総合対策(就農準備資金)が受給できます。(但し、受給の条件があります)
また、市町村の認定新規就農者に認定されると、就農時に制度資金の活用や新規就農者育成総合対策(経営開始資金)の受給対象となります。(但し、受給の条件はあります)
小諸の研修部で実施している里親前研修制度は、県内での里親研修を円滑に実施するための基礎的な技術、知識の習得のために1年間学ぶ制度です。研修終了後は、原則として県内里親登録された里親のもとでの研修に進みますが、長野県内で法人就農か自営就農を選択する研修生もいます。
高校新卒者等の農業後継者の場合は、実践経営者コースまたは農業経営コースで2年間、就農に向け農業の知識と技術を学ぶことをお勧めします。
実践経営者コースは、卒業後長野県内への就農が条件になっています。
農業経営コースは、特に条件とはなっていませんが、ほとんどの学生が県内に就職(または就農)しています。
なお、県外への就職(就農)についての支援は十分できないことをご理解ください。
〇 学生生活について
寮生活を通じて、他者との協調、自己の確立等の社会性を涵養するために全寮制としています。なお、寮は学生自治会により運営されています。
平成27年4月に新設された建物です。寮は男子寮・女子寮に分かれています。全室個室(100部屋)で、エアコン完備。トイレ、風呂、ランドリー、ミニキッチン等は男女別の共用となっています。食堂は男女共用で食事以外の時間はラウンジとしても利用できます。玄関はオートロックになっており、安全性にも配慮されています。
管理人はいませんが、学生自治会が組織されており、在寮生で役割分担して運営されています。掃除などは全員が協力して行っています。また、農場と隣接しており、プロジェクト学習における農作業にも時間を気にせず取り組むことができます。
平日は朝食、昼食、夕食が提供されます(月曜の朝食、金曜の夕食はなし)。土日祝日は食事の提供はありませんが、共用のミニキッチンでの調理が可能です。
主なものとして、10月に近隣3県の農大との体育大会、11月に収穫祭・農大祭、12月にプロジェクト発表会(2学年)、2月に産地視察研修(1学年)などがあります。
バスケットボール部、バレーボール部、バトミントン部、卓球部、野球部、軽音楽部、フットサル部、栽培部があります(令和2年度の例)。栽培部は、専攻品目以外の品目の栽培方法を勉強するためのクラブ活動です。
学業に支障のない範囲でアルバイトをすることができます。なお、アルバイトは許可制となっています。
最寄りのバス停まで2.5kmと遠いため、バスはほとんど利用されていません。長野駅から大学校までタクシーで約25分(5~6千円)かかります。
なお、週末帰省する学生のために、金曜日の夕方及び月曜日の朝に、学校・長野駅間をマイクロバスにより送迎(無料)しています。
トラクターを実際に運転して操作を学ぶ必修授業があるため普通免許は必要です。入学後に自動車学校に通うことはできます(自動車学校の送迎あり)。
ただし、放課後や土日祝日に通うことになるので、入学前に普通免許の取得をお勧めしています。
オートマ限定免許でも授業を受けることはできます。しかし、運転実習するトラクターはクラッチ操作がありますので、オートマ限定ではない普通免許の取得をお勧めしています
マイカーがなくても学校生活に支障は余りありません。ただし、2学年になると就職活動が本格的に始まるので、移動手段として自動車があると便利です。また、県内に就農・就職する場合、移動手段として自家用車が必要となります。
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