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更新日:2023年8月23日
裾花ダム管理事務所
平成7年7月11日から12日にかけての豪雨は、東北地方付近に停滞した梅雨前線によるもので、前線の南側にあたる長野、富山、新潟県付近は北から上空に寒気、南から下層に温かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となって強い雨雲がつぎつぎ発生して起こりました。このときの裾花ダム及び奥裾花ダムでの雨量と流量は右図のとおりで、ダム計画雨量に対しての日雨量は1.6倍から2.0倍にもなりました。もしダムがなかったら、裾花ダム地点に流れ込んだ最大約860m3/sの洪水がそのまま下流市街地へ流れ出たことになります。
裾花ダムの洪水調節
奥裾花ダムの洪水調節
ダム名 | 裾花ダム | 奥裾花ダム | ||||||||||
区分 | 計画値 | 今回の豪雨 | 計画値 | 今回の豪雨 | ||||||||
総雨量 | 170.0mm | 227.3(1.34)mm | 180.0mm | 305.6(1.70)mm | ||||||||
日雨量 | 130.0mm | 209.2(1.60)mm | 139.0mm | 276.5(1.99)mm | ||||||||
時間最大雨量 | 27.0mm | 19.6mm | 36.0mm | 28.3mm | ||||||||
総流出量 | 34,000千m3 | 47,956千m3 | 6,673千m3 | 17,185千m3 |
雨量は流域平均雨です。( )は計画値に対する倍率です
裾花川下流の県庁付近での水位は、流水の最高になった時でも堤防より低い水位で流れていましたが、もし上流にダムがなく、洪水調節がなされなかったとすれば、洪水が裾花川から溢れて街の中へ氾濫し、大きな被害を引き起こしたと思われます。また、今回の豪雨では、写真のようにおびただしい量の流木や土砂が流出しました。もし、裾花川の上流にダムがなかったら、これら大量の流木と土砂が下流に流れ出し、大きな被害を引き起こしたと思われます。ダムは単に流量を調節するだけではなく、流木や土砂の流出を防ぐ効果もあわせ持っており、洪水時には非常に大きな働きをして、みなさんの生活を守っています。
裾花ダムの流入土砂状況
(裾花ダムと奥裾花ダムで約90万m3の土砂を止めました。)
裾花ダムの流木状況
(裾花ダムと奥裾花ダムで約2,000m3の流木の流出を防ぎました。)
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