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更新日:2024年9月26日
川中島水道管理事務所
人は、どのような水質の時に「おいしい水」と感じるのでしょうか?
川中島水道管理事務所が提供する水道水の水源は、次の2系統があります。
昭和59年6月、厚生省(現在の厚生労働省)では、水道によるおいしい水の供給を誘導し、おいしい水を飲むための条件を検討するとともに、おいしい水の水質要件等の目安を
作成することを目的として「おいしい水研究会」を発足させ、昭和60年4月、同研究会は「おいしい水の要件」を発表しました。
「おいしい水研究会」が示したおいしい水の要件と、川中島水道管理事務所の提供する2系統の水道水の水質をまとめたのが次の表です。
「おいしい水の要件」と各浄水場の水質(平成27年度結果)
水質項目 |
内容 |
おいしい水 |
諏訪形浄水場 |
四ツ屋浄水場 |
蒸発残留物 |
水が蒸発した後に残る物質。ほとんどがミネラル分。 多いと渋味や苦味が増し、適度に含まれるとコクのあるまろやかな味がします。 |
30~200 |
134 |
193 |
硬度 |
主なミネラル分であるカルシウムとマグネシウムの総量。 低いとクセがなく、高いと好き嫌いが出ます。また、マグネシウムの多い水は苦味を増します。 |
10~100 |
54 |
93 |
遊離炭酸 (mg/l) |
水に溶けている炭酸ガスの量。 水にさわやかな味を与えますが、多いと刺激が強くなり、まろやかさが無くなります。 |
3~30 |
3.9 |
9.7 |
過マンガン酸カリウム消費量 |
有機物量の指標。 多量に含むと塩素の消費量に影響して、渋味を感じます。 |
3以下 |
1.2 |
0.6 |
臭気強度 (度) |
臭いの強さ。 水源の状況により、様々な臭いがつくと、味がまずく感じます。 |
3以下 |
<1 |
<1 |
残留塩素 (mg/l) |
水に残っている、消毒用の塩素の量。 水道水は衛生上、残留塩素0.1mg/l以上残るように塩素を添加する必要がありますが、多量に残ると水にカルキ臭を与え、水の味を悪くします。 |
0.4以下 |
0.3 |
0.4 |
水温 (℃) |
水温が高くなると、あまりおいしくないと感じられ、冷やすことによりおいしく飲めます。 |
20以下 |
15.9 |
16.1 |
※各浄水場の末端給水栓の年平均値。
季節により変動はありますが、四ツ屋浄水場、諏訪形浄水場ともに、年間を通して「おいしい水研究会」の示した「おいしい水」の要件を満たしています。
川中島水道管理事務所では、今後とも安全安心な水道水の安定供給に努めてまいります。
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が
硬水になります。
四ツ屋浄水場の水道水の硬度は、おいしい水研究会が示す「おいしい水」の基準の範囲では高めの数値を示しているのですが、WHOの基準では「軟水」に分類されるのです。
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