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更新日:2022年7月7日
松川ダム管理事務所
松川ダムは、天竜川合流点から上流約9kmの地点、主要地方道飯田南木曾線(大平街道)沿いの上飯田地籍に建設された重力式コンクリートダムです。
松川は、中央アルプス念丈岳(標高2,290.7m)大島岳(2,156.0m)本高森山(1,889.8m)の諸峰に源を発し、市ノ瀬地籍までほぼ南流し、以後南東に流れを転じ飯田市を貫流し、弁天橋上流で天竜川に合流する流域面積99.8 ㎢ 流路延長18.7km、平均勾配1 / 15 ~1/100の荒廃河川です。
松川流域の地質は、領家帯花崗岩類(伊奈川花崗岩)に属し、粗粒な角閃石黒雲母閃緑花崗岩を主体として構成されています。これは崩壊性に富んでいるため、飯田松川下流流域一帯は、出水のたびに、流出土砂によって莫大な被害を被ってきました。
また、飯田市は産業文明の発展に伴い、水道用水は需要が増加し、かんがいをしている既成田 約1,000haは、干ばつ時に用水不足に悩まされてきました。
松川ダムは、治水・利水上の諸問題を解決するために昭和38年度より県単独費による予備調査に着手し、42年度に国庫補助事業として採択され、44年12月から建設に着工し、12年の歳月を経て50年3月に竣工した多目的ダムです。
松川ダム湖 天端からの風景 放流設備(ダム内)