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更新日:2024年8月27日
ライチョウについて、生息状況や基本的な生態等を学び、保護への理解を深めるための動画を製作し、YouTubeで公開しました。
是非、ご覧ください。
【自然保護課YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCTjHkmkqiIed7hYDz4nwBtg(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
長野県版レッドリストにおいて絶滅危惧ⅠB類に分類されているライチョウの生息状況を把握し、今後の保護対策のための基礎データとするため、スマートフォンを用いて登山者等から目撃情報を収集するアプリ「ライポス」を開発しました。
詳細はこちら
https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/documents/raipos.html
日本のライチョウは、本州中部の高山帯のみに生息し、ライチョウの中では世界で最も南に分布する個体群で、氷河期の生き残りと言われています。
生息数は、1980年代には全国で約3000羽と推定されていましたが、2000年代には約1700羽に減少したとされています。
県内では、北アルプス、乗鞍岳、御岳山及び南アルプスの高山帯に生息し、中央アルプスと八ヶ岳では絶滅したとされています。(※中央アルプスでは平成30年7月にメス1羽が登山者により確認されています)
絶滅危惧の要因としては、観光開発、登山者等が出すごみによる環境悪化、それに伴うキツネやカラス等捕食者の増加などが考えられています。また、最近では、地球温暖化の影響やニホンジカによる高山植物の食害などによる生息環境の悪化も懸念されています。
ライチョウの保護については、環境省をはじめとする関係行政機関、大学、動物園等が情報共有をしながら連携して取組みを進めています。その中で、長野県においては次のような取組みを実施しています。
また、県独自の保護対策として「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」を実施しています。詳細は下記のページをご確認ください。
ライチョウ保護スクラムプロジェクト紹介WEBページ(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
ライチョウ保護のための寄付金募集中!(長野県直営ふるさと納税サイト「ガチなが」)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
保護のために必要な取組事項等を示した保護回復事業計画を平成20年度に策定しました。また、その評価検証を平成29年度から平成30年度にかけて実施しました。
平成27年度から生息実態調査を実施しています。
(ナワバリ推定のための現地調査の様子)
高山でのごみの放置は、ライチョウの捕食者であるキツネやテン、カラスなどを高山帯に誘引し、ライチョウの個体数減少の一因であると指摘されています。
県民の参加と連携による県鳥ライチョウの保護回復事業の推進を図るため、ライチョウの目撃情報の提供や、生息地での保護活動などにご協力をいただいています。
(火打山のイネ科植物除去試験に参加するライチョウサポーターズ)
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