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更新日:2024年8月23日
ツヤハダゴマダラカミキリは、トチノキ属、ニレ属、カエデ属、ヤナギ属、リンゴ属、ナシ属、サクラ属などの樹木を加害することが知られており、公園や街路樹、果樹等の農作物への被害や生態系への被害が懸念されています。
令和5年9月1日に環境省により「特定外来生物」に指定されました。
長野県内ではすでに3例の発生が確認され、分布拡大が懸念されています。
発見日 | 場所 | 数量 | 備考 |
令和5年7月 | 佐久市(公園内) | 幼虫2匹 | |
令和5年8月 | 駒ヶ根市(サービスエリア内) | 成虫1匹 | 写真のみ |
令和6年8月 | 長野市(公園内) | 成虫1匹 |
〇疑わしい個体を見つけたら長野県林業総合センターにご相談ください。
こんなカミキリムシ見たことありませんか?~ツヤハダゴマダラカミキリを探しています~(PDF:577KB)
(林業総合センター提供)
【分類】 コウチュウ目 ハムシ上科 カミキリムシ科
【学名】 Anoplophora glabripennis
【和名】 ツヤハダゴマダラカミキリ
【原産地】 大陸中国(香港含む)~朝鮮半島など
【体長・体色】 成虫の体長は、約2.5から3.5センチ。全体的に光沢のある黒色と不規則な白の斑紋がある。
在来種のゴマダラカミキリと酷似しているが、在来種の方の羽には複数の突起があり、外来種には無い。
【被害・生態】 幼虫が生木に食入・加害することで樹木を衰弱させ、枯死に至る場合もある。
幼虫が生木の内部を摂食する際、フラス(木くず)を排出。
本種のフラスは、薄い木片状の木屑を多く含み、まとまった木くずのような状態になることが多い。
幼虫は樹木内で通常1年かけて成長して、蛹となり、4月から10月ころ成虫となって樹木の外に出る。
雌成虫は交尾後、枝に穴を開けてその窪みに産卵。(平均45~62個の卵を産むという報告がある)
外来種と在来種の違い (林業総合センター提供)
カミキリムシの被害により上部が枯れたトチノキ (林業総合センター提供)
カミキリムシの幼虫が出す糞(フラス)が枝や根元に溜まる様子 (林業総合センター提供)
クビアカツヤカミキリは、サクラのほかウメ等のバラ科を中心とした多種の樹木を加害することが知られており、公園や街路樹のサクラ、果樹等の農作物及び生態系への被害が懸念されています。
平成30年1月に環境省により「特定外来生物」に指定されています。
長野県内での発生は確認されていませんが、平成24年に国内で初めて確認されて以降、徐々に分布を広げています。
【分類】 コウチュウ目 ハムシ上科 カミキリムシ科
【学名】 Aromia bungii
【和名】 クビアカツヤカミキリ(一部ではクロジャコウカミキリと呼称している)
【原産地】 中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部など
【体長・体色】 成虫の体長は、約2.5から4センチ。全体的に光沢のある黒色で胸部(首部)が赤い。
【被害・生態】 幼虫が生木に食入・加害することで樹木を衰弱させ、枯死に至る場合もある。
幼虫が生木の内部を摂食する際、フラス(木くず)を排出。
本種のフラスは、薄い木片状の木屑を多く含み棒状につながり、細い「かりんとう」のような状態になることが
多い。
幼虫は樹木内で2~3年かけて成長し、蛹となる。日本での発生地では6月中旬から8月上旬ころ成虫となって樹木
の外に出る。雌成虫は交尾後、幹や主枝の樹皮の割れ目に産卵。(平均300個の卵を産むという報告がある)
卵は8日から9日後に孵化し、幼虫が木の内部へ食入する。
【寄生植物】 サクラ、セイヨウスモモ、ウメ、モモ、カキ、オリーブ、ザクロ、コナラ、ヤナギなど
成虫(写真:栃木県庁提供) フラス(木くず)の状況(写真:栃木県庁提供)
ツヤハダゴマダラカミキリ・クビアカツヤカミキリと思われる個体を見つけた場合は、逃がさずに捕まえていただき、長野県庁自然保護課(026-235-7178)又はお近くの地域振興局環境課(下表)まで連絡してください。その際は、発見日時、発見場所、発見時の状況についてお知らせください(個体は死んでいても大丈夫です)。
地域振興局 | 電話番号(代表) |
---|---|
佐久 |
0267-63-3111 |
上田 |
0268-23-1260 |
諏訪 |
0266-53-6000 |
上伊那 |
0265-78-2111 |
南信州 |
0265-23-1111 |
木曽 |
0264-24-2211 |
松本 |
0263-47-7800 |
北アルプス |
0261-22-5111 |
長野 |
026-233-5151 |
北信 |
0269-22-3111 |
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