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更新日:2023年1月30日
水産試験場
外来生物法
外来生物による生態系や人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展を目的として、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(「外来生物法」と略称されています。)が制定されました。
この法律は、日本以外からやって来た問題を引き起こす外来生物を「特定外来生物」として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いを規制し、特定外来生物の防除等を行うこととしています。
「特定外来生物」は、次の3つの影響及ぼすものの中から外来生物法に基づいて指定されます。
・日本固有の生態系への影響
・人の生命・身体への影響
・農林水産業への影響
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●長野県では
長野県に生息する魚類では、オオクチバスとコクチバス、ブルーギルが特定外来生物に指定されています。
長野県においては、漁業協同組合や地域住民のみなさん、市町村が中心となってこれらの魚類防除のため駆除を行っています。具体的な駆除などの取組はこちらです。
水産試験場では、駆除を効率よく行うための調査や研究、駆除を行うみなさんへの技術指導をしています。
長野県内水面漁場管理委員会指示で、
平成20年6月1日以降(野尻湖、木崎湖は平成20年12月1日以降)これらの外来種の再放流(リリース)が禁止されました。違反した場合は、知事が委員会指示に従うことを命じ、その命令に従わなかったときは、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる場合があります。
なお、野尻湖においては、野尻湖漁業協同組合から解除申請があり、内水面漁場管理委員会で検討した結果、逸出防止対策が講じられていると認められたため、平成24年4月1日から3年間、オオクチバス、コクチバスの再放流禁止指示を解除しました。
[ブラックバス・ブルーギル関連情報]
ここではブラックバスやブルーギルの駆除の方法について紹介します。許可が必要な漁具も含まれていますので、ご不明な点は水産試験場にご相談ください。
刺網 | 主に産卵期のメス親魚を取るために使います。メスは産卵期になるとオスを探して泳ぎ回ります。その通り道に刺網を仕掛けて置けば効率よく駆除ができます。 |
小型三枚網 | 水産試験場で開発した主にオスを取るための網です。 産卵期のオスは産卵床に産み付けられた卵を守るため、その場所を離れません。そこで、産卵床の上に写真のように網を置くとオスが簡単に駆除できます。オスがいなくなった産卵床の卵は他の魚に食べられてしまいます。 |
ヤス | 一突きで魚が取れます。 |
熊手 | 卵を産みつけた産卵床を引っかいて破壊します。 |
たも網 | ふ化した稚魚はしばらくの間、産卵床の近くで群れています。これをたも網で一網打尽にすくい取ります。 |
釣り | 各地で駆除目的の釣り大会が開催されています。場所によって餌や釣り方を工夫すればかなりの効果が期待できます。一般の方が参加しやすい方法です。 |
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