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更新日:2014年10月18日
諏訪建設事務所
平成18年7月15日以降、梅雨前線が本州付近に停滞し、南からの暖かく湿った空気の影響により前線の活動が活発となり県内では18日夕方以降、記録的な豪雨となりました。
特に諏訪湖の上流域や伊北地区の天竜川右岸地域では多量の降雨を記録し、諏訪観測所では2日連続で日雨量が観測史上第2位、第3位となったうえ、最大24時間雨量では223mm、最大48時間雨量では317mmが記録されました。諏訪地域の7月の平年降水量は約190mm程度であり、平年の降水量の約2倍の降雨が数日間で観測されたことになります。
土砂災害が多発した岡谷市の釜口水門観測所においては、雨量のピークは17日の午前中と19日の早朝に発生しており、2山降雨となっています。また18日12時頃から19日6時頃までの18時間にわたり、時間雨量10mm異状の降雨が断続的に観測されました。
諏訪湖では、この未曾有の豪雨に伴う出水により、平成18年7月19日9時から21時まで、約12時間にわたり湖水位が計画洪水位(2.20m)を上回る事態となりました。(最大貯水位で2.33mを記録。計画高水位を13cm上回る。)
下流の天竜川では、平成18年7月18日22時30分に全ての観測所ではん濫注意水位(警戒水位)を超過しました。北殿水位観測所では18日19時にはん濫危険水位を超過、さらに19日5時10分に計画高水位を超過してから、12時10分に計画高水位を下回るまで約7時間の間、危険な状態が続きました。
この洪水で、釜口水門は昭和63年の新水門完成以降初めての230m3/s超放流を行い、最大で414.11m3/s(19日14時36分)の放流量に達しました。
諏訪湖周辺では、7月17日以降諏訪市を中心に内水はん濫が各地で発生し、甚大な浸水被害が発生しました。
浸水面積は約558ha、被害家屋は床上浸水1,076棟、床下浸水1,465棟の合わせて2,541棟にも及び、大きな被害となりました。
また19日早朝には岡谷市を中心に土砂災害が同時多発的に発生し、多くの尊い命が奪われました。
建物の損壊やJR中央東線や国道20号も寸断するなど、諏訪湖周辺を中心に大きな被害が発生しました。
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