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更新日:2023年11月6日
果樹試験場
長野県果樹試験場は、平成3年からプルーン及びスモモの育種試験を開始し、これまでにプルーン「サマーキュート」及び「オータムキュート」、スモモ「シナノパール」を育成しました。育成した品種の来歴・特性の概要は以下の通りです。
平成6年に「ベイラー」に「シュガー」を交配して育成した品種で、平成26年に品種登録されました。(登録番号第23005号)
育成地(長野県須坂市)で、8月下旬に成熟する中生種。
果実の形は、楕円形で、果実の大きさは50~60g程度である。果皮色は特徴的な紅紫色で、果肉色は黄褐色である。
糖度は19%程度、酸度はpH3.6程度で甘くてさわやかな食味である。
自家和合性であるが、天候等により結実が不安定な場合もあるため、和合性のある品種を混植することで、より結実が安定する。
既存のプルーン栽培地域ならどこでも栽培できます。
平成6年に「ベイラー」に「プレジデント」を交配して育成した品種で、平成26年に品種登録されました。(登録番号第23238号)
育成地(長野県須坂市)で、9月下旬に成熟する晩生種。
果実の大きさは80g前後の大玉で、果実の形は楕円形である。果皮色は青紫色で、果肉色は黄褐色である。
糖度は20~22%、酸度はpH3.8程度で、甘みが多く、酸味が少ない。また、果汁が多く、ジューシーで食味が良い。
成熟期の降雨により、裂果が発生するため、雨よけが必要である。
自家不和合性のため、受粉樹が必要となるが、混植園での結実性は良い。
既存のプルーン栽培地域ならどこでも栽培できます。
平成6年に「ソルダム」を種子親とした交雑実生から選抜、育成し、平成30年に品種登録されました。(登録番号第27055号)
育成地(長野県須坂市)で9月下旬に成熟する極晩生種。
果形は円形で、大きさは200g程度。
糖度19~20%程度、酸度pH4.0程度で酸味が少なく甘味が強い。
果汁が多くジューシーで食味は良好である。
既存のスモモの栽培地域であればどこでも栽培できます。
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