ホーム > 県政情報・統計 > 広報・県民参加 > 県民ホットライン > 「県民ホットライン」過去のデータ(月別) > 『県民ホットライン』2024年3月分(月別) > 道路わき樹木の予防的伐採について

ここから本文です。

更新日:2024年10月28日

道路わき樹木の予防的伐採について

ご意見(2024年3月6日受付:Eメール)

私は、松本の自宅から勤務先まで国道143号および県道57号線を利用し通勤しています。最近、気になることは、道路わきの樹木が成長し大きくなり、一部道路を塞ぐような状態になっていることです。本日は、降雪後の雪道を運転してきましたが、松本市岡田地籍先の樹木が根元から倒れ、道路を塞ぐ状態になっていました。わずかな空間を車がすり抜けていくような状態でした。2月末の降雪時には、同様に倒木により上記国道は通行止めとなりました。代替道路の松本トンネルも西側出口の先で倒木により片側1車線の通行となり大渋滞が発生していたとのことです。
上記の事象のとおり、山間部を走る道路わきの樹木が交通の妨げとなる事象が発生しています。また、鉄道等においても倒木による列車運休等の被害が出ていることと認識しています。加えて、大きくなった樹木が張られている電話線等に接触しており、いつ切断され通信障害等が起きても不思議ではない状況です。
これらを踏まえ、長野県および関係する自治体の皆様には、山間部を走る道路わきの樹木を予防的に伐採することを要望します。これら樹木が生えている山林等には所有者がおり、無断で伐採することが難しいことは理解できます。しかしながら、現実的には所有者は高齢化しており、自身で伐採することは不可能です。業者に依頼すれば多額な費用も掛かります。金銭的にも大きな負担となります。
そこで、必要であれば「道路、線路等の通行に支障をきたす可能性のある樹木等、あるいは道路、線路から〇〇メートル以内の樹木については、県および自治体の判断で、所有者の許可を待たずに伐採することができる」旨を含んだ条例等を制定し、ご対応いただけないかと思っています。所有者も対応に苦慮している方が多いのではないかと推察され、反対する人は少ないと考えます。伐採した樹木は、塩尻の発電所で燃料にすればいいでしょう。また、伐採費用等に係る財源については、森林税の活用をご検討ください。
すでに倒木等による被害は多数発生しています。また、山中には倒れた大きな木がそのまま放置されています。何らかの対応が必要と考えます。
ぜひ、ご検討いただければ幸いです。乱文、乱筆をお許しください。

回答(2024年3月13日回答)

長野県建設部長の新田恭士、長野県林務部長の須藤俊一と申します。
この度は、県民ホットラインにお問い合わせいただき、ありがとうございました。
お問い合わせの中で、樹木の伐採に関して様々なご提案もいただき、重ねて感謝いたします。
お尋ねの長野県内の道路脇の樹木の予防的伐採に関するご意見・ご提案についてお答えいたします。

まず、道路脇の樹木の伐採の現在の対応についてお答えします。
長野県では、倒木を未然に防止するため、降雪期前等に、道路沿いの県有地内にある通行の支障となる樹木の伐採を行っています。
また、定期的に実施している道路パトロール等で通行に支障となる樹木を発見した場合や通行者等から通報があった場合は、現地を確認し、枝払い等の対応を行っています。
今回、ご指摘をいただいた箇所については、道路管理者の松本建設事務所が現場確認を行い、速やかに伐採を行いました。ご指摘いただきまして、大変ありがとうございました。

次に、「所有者の許可を待たずに伐採するための条例の制定」のご提案についてお答えします。
これまでも、土地の所有者は、隣地の竹木の枝が土地の境界線を越えたときは、竹木の所有者に枝を切除させることができることとされておりましたが、民法(明治29年法律第89号)の改正により、平成5年4月1日から一定の条件の下で、土地の所有者が隣地の支障木等の伐採が可能(民法第233条に規定)となっております。具体的には、県や市町村などの道路管理者が、(1)「竹木の所有者に枝の切除を催告したにもかかわらず、相当の期間内に切除をしないとき」、(2)「竹木の所有者を知ることができない、又は所在を知ることができないとき」、(3)「急迫の事情があるとき」に限り、土地の所有者が隣地の枝を切ることができるとされております。

このような法整備がされていることから、現段階ではあらためて県の条例を制定する予定はございませんが、引き続き、交通の妨げとなる支障木等については、適切に対応し道路利用者の通行に支障をきたさないよう努めてまいります。

最後に、支障となる樹木の伐採等への森林税(長野県森林づくり県民税)の活用についてお答えします。
県では、森林税を活用して、市町村や森林所有者等が行う地域の課題解決に向けた森林整備等の取組を支援しています。
具体的には、道路や送電線、鉄道等のライフラインを保全するための危険木の伐採に取り組む市町村への支援のほか、里山における倒木の処理や危険木の伐採への支援を行っています。
今後とも、皆様からいただいた森林税を有効に活用し、市町村や森林所有者等と連携を図りながら、支障となる樹木の伐採等の地域課題の解決に向けた森林整備を推進してまいります。

以上、ご意見・ご提案への回答とさせていただきますが、不明な点がございましたら、
■建設部[道路脇の樹木伐採と条例制定に関すること]道路管理課長:下倉正弘、担当:管理係、維持舗装係
■林務部[森林税の活用に関すること]森林政策課長:小林弘一、担当:企画係までご連絡いただきますようお願い申し上げます。

【問合せ先:建設部/道路管理課/管理係、維持舗装係/電話026-235-7301/メールmichikanri(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

【問合せ先:林務部/森林政策課/企画係/電話026-235-7261/メールrinsei(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

(分野別:まち・みち・かわづくり)(月別:2024年3月)2023000792

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?