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更新日:2022年4月8日
多量の降雨などがあった際に、渓流内の木が流木となり土石流として土砂とともに流れ下ることによって、下流の人家などに被害を及ぼすことがあります。
平成29年7月に九州北部豪雨災害では、大量の流木が被害を拡大させました。また、長野県内においても平成18年7月の豪雨で岡谷市を中心に流木による被害を受けています。
平成18年7月豪雨の流木被害
流木による被害が発生する中、透過構造を有する施設が設置されていた渓流は、施設が流木を捕捉し、下流への被害を軽減しています。
平成29年7月の九州北部豪雨災害をはじめとして多くの効果事例があり、長野県内においては、平成21年8月の楠川と掛札川(長野市戸隠)や、平成29年5月の井出川(飯山市照岡)などで、発生した土石流に対して、既設の透過型砂防堰堤が土砂とともに流木を捕捉し、下流への被害を軽減しています。
平成21年8月楠川、掛札川(長野市戸隠)(PDF:1,473KB)
平成28年4月に今後の流木対策の進め方として、国土交通省より「砂防施設を計画する際には透過構造を有する施設を原則設置する」旨の通知がありました。
長野県では、これまでも流木対策について検討・実施を行ってきましたが、上記通知を受け、今後計画する砂防事業においては、透過構造を有する(流木を止める)施設を設置することを原則としています。
国土交通省のホームページで、九州北部豪雨の状況、透過構造を有する施設が流木に対して効果を発揮した事例、流木対策に関する通知を紹介しています。
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