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更新日:2023年6月28日

知事会見(令和5年(2023年)4月14日(金曜日)15時48分~16時16分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催について
  2. G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催に合わせた美術作品の特別公開について
  3. 「しあわせ信州創造プラン3.0」のビジョンブック等の制作について
  4. 住宅の太陽光パネル等の設置を⽀援する補助⾦・共同購入の募集について

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取材者からの質問

  1. G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催について(1)
  2. 「しあわせ信州創造プラン3.0」のビジョンブック等の制作について
  3. G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催について(2)
  4. 春闘について
  5. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事からの説明

 1 G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催について

長野県知事 阿部守一
 それでは、会見を始めたいと思います。冒頭、私の方からは、大きく3点お話しします。まず1点目は、G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催についてです。4月16日の日曜日から3日間の日程で、G7長野県軽井沢外務大臣会合が開催されます。各国政府関係者の皆さま、メディア関係者の皆さまが多数ご来県されることになります。各国外相の皆さまをはじめ、ご来県いただく皆さまをしっかりおもてなししたいと思いますし、多くの皆さまにお越しいただくことを大変うれしく思っております。しっかり歓迎したいと思います。県としては、外務省はもとより軽井沢町、県警本部、そして会場となる軽井沢プリンスホテルなど、関係の皆さまと連携しながら、安心・安全で円滑な会合の開催に向けた準備を進めました。あすは、風越総合体育館で国際メディアセンターが開所、オープニングという形になりますので、私もオープニングセレモニーに参加する予定です。また、16日、開催の初日ですが、午後から土屋軽井沢町長と共に、各国外務大臣の皆さまをお迎えする予定にしています。また、同日夜には、国際メディアセンターの長野県の広報ブースを設置しますが、メディアの皆さま向けに、私の方からプレゼンテーションしたいと思っています。本県が、こうした大規模な国際会議の開催地として適した県であることをしっかりアピールするとともに、本県の自然・文化をはじめとする豊かな観光資源や健康長寿を支えてきているさまざまな食、お酒、日本酒やワインも含めてアピールしたいと思っています。最後の準備をしっかり行う中で、会議の開催の成功に向けて県としても取り組んでいきたいと思います。県民の皆さまにも、ぜひご来県される皆さまを温かくお迎えいただければと思っています。

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2 G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催に合わせた美術作品の特別公開について

長野県知事 阿部守一
 それから、G7に関連して、県立美術館の方からもプレスリリース(会見資料1)していますけれども、坂城町ご出身の小松美羽さんの作品の特別公開を行っています。13日から18日までで「灯し続け、歩き続け」、プレスリリース資料にある作品ですが、これはG7交通大臣会合が開催された際に、その開催を記念して制作いただいたものです。G7の会場でもご披露いただいた作品ですが、昨年度県として購入しましたので、13日から18日までの間、県立美術館1階のオープンギャラリーで展示し、無料でご覧いただく形にします。ぜひ本県出身の小松美羽さんの世界をご堪能いただきたいと思います。また、4月22日からは、県立美術館のコレクション展の「新収蔵品展」を開催します。引き続き、この展示でも「灯し続け、歩き続け」をご覧いただけますので、併せてお知らせします。この「新収蔵品展」は、新たに県がコレクションした13点の作品を展示するものです。4月22日から6月18日まで、約2カ月間開催します。小松美羽さんの作品をはじめとして、長野県ゆかりの現代美術作品をご紹介しますので、こちらもぜひ多くの皆さまにご来館いただければありがたいと思います。昨年度、県立美術館は88万人を超える皆さまにお越しいただきました。開館初年度の78万人を上回って、多くの皆さまに親しまれていることを心からうれしく、ご来館いただいた皆さま、応援いただいた皆さまに感謝を申し上げたいと思います。引き続き、収蔵作品の充実に努めていきますので、まだ足を運んでいただけていない県民の皆さまには、ぜひ県立美術館を訪れていただければありがたいと思っております。

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3 「しあわせ信州創造プラン3.0」のビジョンブック等の制作について

長野県知事 阿部守一
 次は、総合計画「しあわせ信州創造プラン3.0」の関係です。皆さまのところにお配りしているかと思いますが、ビジョンブック(会見資料2)とプランの概要版(会見資料3)を制作しました。まず、ビジョンブックですが、これは県民の皆さまと共に実現を目指していく総合計画の将来像、あるいは基本的な考え方を県民の皆さまと共有して、そして共に実現に向けて取り組んでいきたいということで、分かりやすくまとめたビジョンブックを初めて作成しました。計画の策定に携わっていただいた有識者の皆さまへのインタビューであったり、新時代創造プロジェクトの概要であったり、また、2035年の長野県の将来像を描いたショートストーリーを4編、こうしたものを通じて、本県が目指す姿を県民の皆さまとしっかり共有していきたいと思っています。また、こちらの概要版は、今回の「しあわせ信州創造プラン3.0」の全体の中身を簡潔にまとめたものです。表紙と、ページをめくると二次元コードみたいなものがついていますが、これは二次元コードではなくて、音声コードになっています。視覚に障がいがある方向けのコードです。スマートフォンやタブレットで、「Uni-Voice」というアプリがありますが、これをダウンロードして読み取ると、内容を音声で聞くことができます。視覚に障がいをお持ちの方は、ぜひこの音声コードをご利用いただければと思っております。これらビジョンブック、概要版は、本日から県のホームページに掲載し、また、冊子は県民ホール、各地域振興局で配布するほか、これから各地で開催を予定しています計画の説明会等で活用していく予定です。さまざまな機会を通じて、県民の皆さまと計画の目指す方向性について共有し、共にその実現に力を合わせていきたいと思っています。県民の皆さまのご協力を頂きますよう、お願い申し上げます。

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4 住宅の太陽光パネル等の設置を⽀援する補助⾦・共同購入の募集について

長野県知事 阿部守一
 最後は、プレスリリース資料(会見資料4)をお配りしているかと思いますが、ゼロカーボン社会を目指す上での補助金と共同購入の募集についてです。今回、太陽光パネル等の設置を進めていく上での二つの事業についての募集を、本日からスタートします。一つ目が、既存住宅エネルギー自立化補助金です。これは、ご覧いただいておりますように、太陽光パネル、あるいは蓄電池、V2Hの設置を補助しようというものです。これまで対象としていませんでしたV2Hについても新たに対象とし、EV等のバッテリーを住宅用電源として活用していただくという形を進めていきたいと思っております。こうした取り組みを通じて、自然エネルギーの普及拡大、CO2の削減に取り組んでいくことはもとより、V2Hの利用によって、EVを災害時の非常用電源としてもご活用いただける形になりますので、災害対策にもなり得るものと考えています。二つ目は、グループパワーチョイスということで、共同購入です。太陽光パネル、蓄電池の共同購入ですが、購入希望者を募って一括で設備を購入することにより、個々で購入するよりもお得に太陽光パネル等を設置できるようにするものです。ちなみに昨年度実施した共同購入では、市場価格と比べておおむね2割程度安い価格となりました。ぜひこの共同購入の仕組みも多くの皆さまにご参加、ご利用いただければありがたいと思います。長野県は自然エネルギーの普及拡大に努めておりますが、本県は他の都道府県と比べたときに、豊富な日射量を持っていて、比較的冷涼な気候であることから、太陽光発電に適しているといわれています。現時点での導入件数は約9万軒ということで、世帯普及率約11%、全国第2位という水準ですが、これをもっともっと加速度的に増やしていきたいと思っています。ソーラーポテンシャルマップをネットで検索いただくとご自宅の屋根がどれぐらい太陽光発電に適しているかをご覧いただくことができますので、このソーラーポテンシャルマップも、ぜひご検討いただきたいと思います。マップ上では、本県は太陽光パネルの設置に適した住宅は90万軒以上に上っている状況ですので、そのうちの9万軒ですから、まだ1割程度という状況です。そういう意味では、多くのご家庭、事業所で、太陽光パネルの設置を頂く余地がたくさんあると思っています。今、電気代も上がっていますので、そういう中で、ご自宅の屋根で発電するということも生活を守っていく手段の一つとして、ご検討いただければありがたいと思っております。ぜひ多くの皆さまにこの補助金、共同購入の仕組みのご活用をご検討いただければありがたいと思っております。私からは以上です。よろしくお願いします。

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取材者からの質問

 1 G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催について(1)

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 直前に迫ったG7の外相会合の関係で質問したいのですけれども、知事には、これまでも会合に対する期待等を伺ってきたところですけれども、その後、主な日程等が公表されまして、食料安全保障だとか、気候変動だとかいった課題を話し合うということで、気候変動など知事も関心の高いところだと思いますけれども、改めて、どのような議論を期待されますか。

長野県知事 阿部守一
 本県で開催されるG7外務大臣会合は、首脳会合の有意義な議論につなげていくという意味でも非常に重要な会合だと思っていますし、また、今お話のあったように、世界の各国間の連携で取り組まなければいけない喫緊の課題がたくさんあります。国際的な紛争であったり、気候変動の問題であったり、こうしたものについて、G7各国が協調して協力しながら対応していくことができる、そうした方向付けをしっかり行っていただくことを期待しています。県もこれまで開催準備に力を入れて取り組んできましたけれども、長野県の豊かな自然環境の中で、非常にこれからの世界の平和と安定につながる、そうした議論が行われることを願っております。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 少し話がかぶってしまうかもしれませんが、会合で発表される共同声明の関係ですけれども、これはウクライナに侵攻しているロシアの撤退要求だとか、台湾海峡の平和と安定の重要性の確認とか、ウクライナとの連帯というところ、あと北朝鮮の弾道ミサイル発射への非難が盛り込まれるという見通しですけれども、これについても所感をお願いできたらと思います。

長野県知事 阿部守一
 公式には会議の内容がこうだということを承知しているわけではなくて、メディアの皆さまの報道で私も知り得ていることがほとんどです。いろいろな課題について、林大臣がおっしゃっていたお言葉を借りれば、胸襟を開いて率直なやり取りをする中で、世界の明るい未来に向けた方向付けをしっかり行っていただければありがたいと思っています。

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2 「しあわせ信州創造プラン3.0」のビジョンブック等の制作について

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 もう一点すみません。総合5か年計画のビジョンブックの関係ですけれども、知事が先ほどおっしゃられたように、分かりやすさをやはり重視されているというところでした。改めて、どのように分かりやすいところを意識しているのか。それから一般の県民の方の手に入れ方のご説明が先ほどありましたけれども、どのように活用してほしいのかというところを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 ビジョンブックは今回初めて作りましたけれども、できるだけ読み物として、読んで計画の考え方のベースとなるような概念であったり、あるいは目指す姿が分かりやすく伝えられるように作成しました。神野(直彦)先生や占部まりさんのインタビューを通じて、社会的共通資本であったり、ウェルビーイングであったり、こうした考えのベースをご理解いただけるように工夫しています。また、最後のところに「“私”のストーリー」ということで、2035年の将来像が実現したときにはこんな社会になっているということを物語的にお伝えしています。ぜひ多くの皆さまに手に取ってご覧いただければと思いますし、また、先ほど申し上げたように、これから計画の内容について多くの皆さまにお伝えしていきますが、その際にもビジョンブックを有効に使っていきたいと思っています。

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3 G7長野県軽井沢外務大臣会合の開催について(2)

市民タイムス 萩原真一 氏
 G7の関係で、知事は16日の夜に海外メディアの方にプレゼンテーション、県産品の魅力アピールということで予定されています。海外のメディアの皆さん等に一番訴えたいことというか、さまざまあると思いますが、一番どんなことを訴えて、あと県産品といっても本当にいろいろなものがあると思いますが、具体的には何のどういうところをアピールしていきたいかを伺える範囲で。

長野県知事 阿部守一
 会場も私のプレゼンの時間も限られているので、お伝えしたいことはいっぱいありますけれども、相当絞らなければいけないと思っています。先ほど少し申し上げたように、一つは観光です。コロナ禍の中でインバウンド観光は非常に厳しい状況が続いてきましたが、ここへ来て世界中で人の動きが活発になってきています。G7各国はじめ、その他の国々も含めて、観光県としての長野県をまずしっかりアピールしたいと思います。もう一点は食の関係です。先日、G7の大使館の皆さまに事前にお越しいただいた時に、私の方から、長野県は健康長寿県ですというお話をしましたが、健康長寿の背景にあるのは豊かな食です。そういう意味では、長野県の野菜・果物、伝統的な食材であったり、みそ・しょうゆといった発酵食品、さらには日本酒・ワイン、こうした近年海外への輸出が拡大しているような長野県の農産物や食料品を中心にアピールしていきたいと思っています。

市民タイムス 萩原真一 氏
 もう一点、海外のメディアの方もそうですけれども、外相や行政の方、海外からゲストでいらっしゃった方に今回、記念品や贈り物、プレゼントみたいなものは県の方から考えていらっしゃいますか。

G7外務大臣会合準備室長 稲玉稔
 各国の大臣に対しては、国と県と地元の軽井沢町の三者から記念品をお贈りします。記念品の内容についてはそれぞれ大臣の方にお送りしてから正式な公表になりますが、県の方から知事の名前で提供する記念品については先日公表しましたけれども、信州組子細工による時計をお贈りする予定です。また、先日プレスリリース等もしていますので、そちらをご確認いただきたいと思います。

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4 春闘について

日本放送協会(NHK) 峯田和幸 氏
 今年の春闘について2点だけ伺わせてください。昨日、連合長野が序盤の妥結状況をまとめた結果として、平均賃上げ額が比較可能な2013年以降で最も高くなっているということになりました。まだ途中経過ですけれども、この点どのように、今、知事が受け止められているかという点と、もう一点が、これまで物価高などが家計を直撃している中で、経済団体とも賃上げを企業に促すような共同宣言も出されていますけれども、この結果、まず中小企業でまだ波及が鈍いところも見られますが、この点、改めて要請などありましたらお伝えいただけたらと思っています。

長野県知事 阿部守一
 まず、今おっしゃっていただいたように、経済団体とも一緒に賃上げと価格転嫁を進めていこうということで宣言もしていますので、これまでのところ、かなり前向きな賃金引上げの対応を事業者の皆さまがされているということは、私としてはありがたい方向性だと受け止めています。今、さまざまなものの価格が高騰している中で、賃金の引上げと価格転嫁がしっかり行われていくことはセットで進められなければいけないと思います。県として引き続き関係の皆さまと考え方を共有しながら取り組んでいきたいと思います。中小企業の皆さまもいろいろとご努力いただいていますし、賃金を上げていかなければいけないという問題意識はかなり多くの皆さまに共有いただけていると思います。ただ、実際に賃上げを行うために、そのための原資が必要になってくるわけでありまして、そうした賃上げを行えるような環境をつくっていくことが行政の役割だと思っています。例えばDXの推進であったり、あるいは今、リスキリングということが言われていますけれども、人材育成への支援であったり、こうした取り組みを県としてもしっかり進めることによって、中小企業を応援し、結果として賃金をしっかり引き上げていくことができるような経営環境をつくれるように後押ししていきたいと思っています。

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5 新型コロナウイルス感染症への対応について

日本経済新聞 臼井優衣 氏
 コロナの関係のお話ですが、5類移行後の行動指針の目安がきょう発表されて、療養期間の短縮ですとか、学校の登校停止の時間が短くなるみたいなことが改めて示されまして、5類移行後の観光客とかの回復というプラスの面もありつつ、県として改めてどういうところの対策に注力されるかというコメントを頂きたいです。

長野県知事 阿部守一
 5月8日以降、5類感染症相当の対応ということで、切り替えが円滑に行われるように、今、内部的にも専門家のご意見も伺いながら整理してきているところです。また、県からも県民の皆さまに考え方をまとめてお伝えしていきたいと思っています。一つは、やはり社会経済活動については、できるだけ日常をしっかり取り戻していくことができるように、特に非常に長い間コロナ禍が続く中で、経済活動が、例えば観光分野であったり、交通の分野であったりと非常に大きな影響を受けている分野があります。そうしたところの経済的な回復をしっかり県として後押ししていきたいと思っています。しかしながら、その一方でコロナがなくなっているわけではありませんので、引き続き医療現場や介護現場は、これまでと同じような状況が続く可能性が高いと思います。医療関係者や介護関係者の皆さまと問題意識をしっかり共有しながら、県としてサポートを当分、続けていかなければいけないと思っています。県民の皆さまへの情報提供の在り方も、今の状況とは変わってきますけれども、例えば県独自の医療アラートも、考え方を見直しながらも継続していきたいと思っています。考え方は改めて整理してお伝えしたいと思っています。 
 ありがとうございました。

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