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更新日:2023年12月14日

副知事会見(令和5年(2023年)8月29日(火曜日)15時00分~15時21分 会場:県庁)

項目

関副知事からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

関副知事からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県副知事 関昇一郎
 急遽、会見をお願いしました。新型コロナウイルスの医療警報の発出についてお知らせをしたいと思います。まず、配布された資料のカラーの資料(会見資料1)をご覧いただけますでしょうか。最近の発生状況等を取りまとめています。まず、スライドの1に定点医療機関当たりの届け出数を地区別に記載しています。こちらをご覧いただきますと、一番右側が全県トータルの数字になっていますが、先週公表しましたが、8月14日から20日までの、ここでいう第33週の届け出数が定点当たり19.67人となって、前の週が13.29人ですが、前の週に比べ1.48倍ということで9週連続の増加となっています。患者数の増加はお盆の影響も考えられますし、全国的にも増加傾向にあることを考慮しますと、本県におけるピークアウトは現時点では見通せていない状況にあります。次にスライドの4、最終のところをご覧いただきたいと思います。これが入院者数の日ごとの推移です。29日の午前10時時点の暫定値ではありますが、入院者数は60代以上の感染者の増加に伴って増加傾向にあります。8月23日時点で301人、24日では、暫定値ですが312人となりました。事前にお知らせをしています医療警報の発出の目安である(入院者数)300人を超えたところです。最新の27日は速報値ですが、入院者数341人と、5類移行後最多の状況となっています。医療機関や社会福祉施設等での集団感染も入院者数増加の一因となっています。患者数が増加傾向ですし、当面、入院者数がすぐに減少に転じるとは考えにくい状況にあります。こうした状況を県民の皆さまと共有させていただき、入院医療のひっ迫を回避して、重症化リスクの高い方を守っていくために、冒頭申し上げましたように、本日全県に医療警報を阿部知事名で発出します。県民の皆さまには、この医療警報に基づき協力をお願いしたいと思っています。
 それでは、「『医療警報』発出します」のペーパー(会見資料2)をご覧いただきたいと思います。冒頭は、先ほど申し上げました現在の5類移行後の状況を記載し、県民の皆さまの協力をお願いしているところです。二つの項目に整理をしていますが、1点目は基本的な感染対策等です。アンダーラインを記載していますが、これについてはこれまでの感染対策に比べて強化したところです。まず、基本的な感染対策である手洗い等の手指衛生ですとか、換気などの基本的な感染対策は引き続き有効と考えています。特にアンダーラインですが、重症化リスクが高い方は、換気の悪い場所や近接した会話を避けることを推奨します。2点目のマスクの着用については個人の判断ですが、その場に応じたマスクの着用や咳エチケットの検討をお願いしたいと思います。特に医療機関や高齢者施設等を受診、訪問される際にはマスクの着用など、各施設が行う必要な感染対策にご協力をお願いしたいと思います。また、アンダーラインになりますが、重症化リスクが高い方は、混雑した場所に行く際はマスクの着用が効果的です。高齢者や基礎疾患をお持ちの方については、ワクチンの追加接種を(行っていますので)、未接種の方については重症化を防ぐため、今一度接種のご検討をお願いしたいと思っています。大きな枠の二つ目ですが、発熱や喉の痛みなどの症状がある場合です。発熱や喉の痛み等の症状がある方は、出勤や登校など外出を控えることの検討をお願いしたいと思います。重症化リスクが高い方や、症状の重い方など受診を希望される方は、かかりつけ医や身近な医療機関に事前に電話等で相談をお願いしたいと思います。新型コロナの患者の方には、発症後5日間を経過し、かつ、解熱し、喉の痛みなどの症状の軽快から24時間を経過するまでは外出を控えるよう推奨しています。また、発症後10日を経過するまでは、ウイルスの排出の可能性があることから、不織布のマスクを着用するなど周りの方にうつさないようなご配慮をお願いしたいと思っています。これが医療警報の中身です。現在の状況をご理解いただき、県民の皆さまにはご協力をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

信濃毎日新聞 井口 氏
 5類移行後初めての医療警報ですけれども、5類移行で特措法の対象から外れまして、行動制限等の要請ができない中で、基本的には県民の皆さんと感染状況を共有して、それで対策に対しての意識を高めてもらうという、そういったものが主眼になるのでしょうか。

長野県副知事 関昇一郎
 今ご質問いただいたように5類移行していますので、県としては正確な現状を、まず県民の皆さまにご理解を頂きたいということ、また、併せて行動についても協力のお願いをしていますので、ご質問のとおりです。

信濃毎日新聞 井口 氏
 アンダーラインを見ますと、やはり重症化リスクの高い人を守るような、そういった呼び掛けが中心になりますか。

長野県副知事 関昇一郎
 特に重症化リスクの高い方の命を守るという観点から、そういったところの呼び掛けを特に強くしてお願いしています。

信濃毎日新聞 井口 氏
 それから、発出の目安となります入院者数の推移ですが、しばらく300人を超えていまして、専門家懇談会の皆さんだったりの意見等はお聞きになられたのか、どういったような反応だったのか教えてください。

新型コロナウイルス感染症対策室長 髙野正彦
昨日、専門家の皆さまには、まず感染状況を共有した上で、今回の医療警報の発出についてご意見を伺いました。皆さまからこのタイミングでの医療警報の発出は妥当であるというご意見を頂戴しているところです。

信越放送(SBC) 中村 氏
 先ほどの発言の中で、医療機関や社会福祉施設での集団感染等も認められるというお話でしたが、実際にどのくらいの数でどういった感染が確認されているか、分かるところで教えてください。

感染症対策課長 棚田益弘
 感染状況、集団感染の状況については、週に1回、感染症対策課で報告状況をまとめまして水曜日に公表しています。現状では先週公表した内容が最新ですが、医療機関、それから社会福祉施設共に、集団感染の件数が一定程度出ておりまして、直近で先週公表した内容でいきますと、医療機関が2(件)、それから高齢者施設が4(件)というような状況になっています。また、あすに最新値が公表になりますけれども、一定の数が出てくるものと考えています。

信越放送(SBC) 中村 氏
 もう1点、小学校、中学校の登校が始まりますけれども、子どもたちへの影響で何か特出してご発言あればお願いします。

感染症対策課長 棚田益弘
 夏休み明けで学校が再開をしてきていますけれども、ここらへんもあすに最新の状況を公表する予定でいます。現状はまだ集計中ですので状況をつかめていません。

市民タイムス 萩原 氏
 難しいところだと思うのですけれども、副知事の発言の冒頭で、本県でピークアウトは見通せないということでしたが、今後の見通しの部分で暫定値、速報値を見ていくとやはり緩やかに上がっているのかなという感じですけれども、今後の見通しの部分でおっしゃれる範囲で伺えればと思います。

感染症対策課長 棚田益弘
 今後の見通しを立てるというのははっきり言って非常に難しくて、なかなか想定していてもその通りになってきていないというのが今までの状況です。昨年度の状況を申し上げますと、当時は第7波ということで整理がされていますけれども、お盆の期間をピークにピークアウトして減少に転じたというような状況がありましたが、昨年度と今年度では大きく感染症法上の位置付けが変わっていまして、昨年度は原則的に全数把握をしていましたが、今年度は必ずしも医療機関を全員が受けている状況ではなくなってきていますので、そういった意味では全く同じように見るのは難しいと思っています。現在、最新の数値を集計していまして、あした公表になりますけれども、そこについては私どもも注視しておるという状況です。

市民タイムス 萩原 氏
 きのう、専門家の方々のご意見を伺ったということですが、前回の知事会見の時も第9波という言い方が正しいのかというのもありましたけれども、波としては第9波に入ったというか、そこらへんは専門家の方々はいかがでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策室長 髙野正彦
 前回の専門家懇談会の席でも申し上げたところですけれども、今のところ専門家の皆さまの統一的な見解は得られていない状況です。今後も必要に応じまして、専門家の先生のご意見を伺いながらそのへんを決めていきたいと考えています。

市民タイムス 萩原 氏
 何回も質問が続いてしまってすみません。入院者数の推移で細かい部分ですけれども、確定値は分かるのですけれども、暫定値と速報値が出てきて、暫定値と速報値の違いはどう認識したらいいでしょうか。

感染症対策課長 棚田益弘
 この集計については、医療機関からの届け出を日々集計する形で出しています。集計の過程でどうしても医療機関からの報告に時差が出てしまう状況があります。そういう意味で、これまでも毎週水曜日に月曜日の数字を発表していますけれども、その数値も1週間しっかり集計期間を取って、その上で確定させていくというようなことで、1週間は暫定値という扱いをしました。今回もそういう趣旨で1週間未満のものは暫定値ということで、さらに、今回速報値として示したのは、本来ですと月曜日の数字を水曜日に公表することで暫定値としていたのですが、今回はそれとは外れた形での集計をしていますので、直近で金曜日・土曜日・日曜日の数字を通常とは違う時点で集計しています。そういう意味で、あえて速報という違う言い方をしていますが、通常ですと今週の公表はあした水曜日の予定ですけれども、直前の水曜日の数値を公表していくというのがこれまでのスタイルでしたが、今回の警報発出に伴いまして、日々の変化をしっかり見るという趣旨でこういう形で今回は出しました。今後、あす以降も日々の数値を皆さまにお知らせするということで、夕方集計して翌日に公表していく形でホームページで情報提供していきたいと考えています。

市民タイムス 萩原 氏
 今の質問ともかぶるのですが、今、日ごとの赤字で書いてある部分、入院者数を翌日の夕方集計し、翌々日の10時頃ホームページで公表とありますが、今のお話だと、通常、警報を出していないときは、月曜日のものを水曜日、いつもリリースをいただいている月曜日(の数値)を水曜日(にホームページに)アップしていたのを、アラート発出中は毎日やるという意味付けという理解でよろしいですか。

感染症対策課長 棚田益弘
 おっしゃるとおりで、これまでの公表は定点の数値が水曜日に出てきますので、それに合わせて入院者数もその時点で把握できる直近の数字ということで月曜日の数字を水曜日に公表したということです。今回も仮の速報値という形ではありますけれども、日曜日の数字を翌々日の本日に出したという形を取っていますので、今後、あす以降も、あすについては月曜日の数値を同じように出すという形で、日々同じタイミングで2日前の最新値を出しながら、過去の暫定値についても都度、数字が動きますので、そこも更新をかける形で情報提供させていただきたいと思います。

読売新聞 村上 氏
 今回、発出の基準が300人を超えて出されたわけですけれども、取り消しというか、なくなるタイミングというのは、300を引いてある一定のタイミングとか、何か基準がありますでしょうか。どのように判断されるという形になるのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策室長 髙野正彦
 従前から、アラートの運用については10日ルールと、最短でも10日は継続するという運用をしていますので、最短でも10日はアラートを発出していると。その後、基準に照らして専門家の先生方のご意見を照会して、了解となればそこで解消する段取りになります。

読売新聞 村上 氏
 再度になりますが、今回の増えた要因としては、お盆でしたり、先ほどの集団感染が大きな2本の柱といいますか、そう見ているということでよろしいでしょうか。

感染症対策課長 棚田益弘
 なかなか入院者数の要因をつかむというのは想像の域を脱しない状況ではあります。ただ、これまでのいわゆる経験値、第8波まで経験している中で、感染者数と入院者数は連動してきます。そういう意味で、お盆期間の影響も受けた感染者数、5類移行後は患者数という言い方していますけれども、患者数の増加に伴って入院者数が増加する、ここらへんは今までの経験値と同様の動きです。ただ、全く同時に動くものではなくて、いわゆる感染者数の増加に1週間から2週間の間、遅れる形でピークがやってくるというような状況がありますので、感染者数がピークアウトしてもすぐには入院者数は減少しない状況にあるかと思っています。感染者数の動きがその後の入院者数の動きの目安になってくると思っています。

読売新聞 村上 氏
 そうなりますと、今、増加傾向にあるので、入院者数も今後増加すると見ているということでよろしいですか。

感染症対策課長 棚田益弘
 おっしゃるとおりで、お盆期間中も拡大しています。さらにこれがあすの公表で拡大ということになれば、入院者数もさらに来週、再来週にかけて拡大が予想される状況にあると思っています。

長野県副知事 関昇一郎
 ありがとうございました。

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