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更新日:2021年3月31日

第1065回長野県教育委員会定例会会議録

1 日時

 令和2年(2020年)6月10日(水曜日)

 午後1時から午後2時40分まで

 

2 場所

 県庁3階 特別会議室

 

3 議題

○議題

 議第1号 令和2年6月県議会に提出される予定の議案に対する意見について

 議第2号 高等学校の学科改編について

 議第3号 高校改革に係るスケジュールの変更について

 議第4号 令和3年度長野県立中学校入学者選抜要綱(案)について 

 

 ○教育長報告事項

  (1) 令和3年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施予定概要について

  (2) 高校改革 ~夢に挑戦する学び~ 「再編・整備計画【一次】(案)」に係る住民説明会について         

  (3) 令和元年度特別支援学校高等部卒業者の進路状況について

  (4) 令和元年度特別支援学校中学部及び中学校特別支援学級卒業者の進路状況について

  (5) 令和2年度長野県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果について

  (6) 令和元年度公立高等学校卒業者の進路状況について

  (7) 令和2年度LINE相談「ひとりで悩まないで@長野」の実施について

  (8) 県と市町村との総合教育懇談会の懇談内容について 

 

 ○その他

  (1) 学びの改革実践事例の紹介について

 

4 出席者

 ○教育長

 原山隆一

 

 ○委員

 教育長職務代理者 伏木久始

 委員 矢島宏美

 委員 荻原健司

 委員 塚田裕一

 委員 中澤眞弓

 

 ○その他

 尾島教育次長、塩野教育次長、内堀高校改革推進役、早川教育政策課長、

 桂本参事兼義務教育課長、井村参事兼高校教育課長、駒瀬参事兼高校再編推進室長、

 坪井特別支援教育課長、曽根原参事兼学びの改革支援課長、松村参事兼心の支援課長、

 小林文化財・生涯学習課長、宇都宮保健厚生課長、北島スポーツ課長、滝沢国体準備室長

 

会議録

  

 

原山教育長

 ただ今から、第1065回「長野県教育委員会定例会」を開会いたします。

 本日の審議事項中、議第1号「令和2年6月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について、審議、検討する案件でございます。つきましては、議第1号を非公開とすることが適当と思われますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、非公開とすることに決定しました。

 なお、この案件につきましては、本日の最後に審議することといたします。

 それでは議題に入ります。

 議第2号「高等学校の学科改編について」を、井村高校教育課長から説明をお願いいたします。

 

井村高校教育課長

(資料説明)

 

原山教育長

 それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。

 それでは、議第2号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議はございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおりといたします。

 次に、議第3号「高校改革に係るスケジュールの変更について」を、井村高校教育課長から順次説明をお願いいたします。

 

井村高校教育課長、駒瀬高校再編推進室長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。

 それでは、議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおりといたします。

 次に、議第4号「令和3年度長野県立中学校入学者選抜要綱(案)について」を、井村高校教育課長から順次説明をお願いいたします。

 

井村高校教育課長、曽根原学びの改革支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。どうぞ。

 

伏木教育長職務代理者

 私から質問させてください。出題の内容に関してのお話をいただきました。例年であれば、6年生の11月ごろまでに履修した内容が対象となるというお話でした。例年は、この出題の範囲というのは公表していないということだったと思います。

今、第4―2号で、この教科書に準拠した内容をお示しいただきましたが、学校あるいは一般に対しては、どこまでこの情報が示されるのかという質問です。

 

原山教育長

 お願いします。

 

曽根原学びの改革支援課長

 要綱と一緒に提示されます。

 

伏木教育長職務代理者

 第4-2号も併せてですね。

 

原山教育長

 例年、出題範囲はこういう形では示していません。今回は特例的にこういう形で示しています。

 

伏木教育長職務代理者

 分かりました。ありがとうございます。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。どうぞ。

 

矢島委員

 お願いします。二点ありまして、一点目は1ページの1「募集定員」のところですけれども、改めてお聞きしたいのは、募集定員が男女同数を基本とすると書かれております。男女同数とする意味をお聞きしたいという点が一点です。

 もう一点は、今まで男女同数とされてきたと思うんですが、入試の男子の平均点と女子の平均点の差がどのくらいあるのかをお聞きしたいと思います。

 

原山教育長

 どうですか。

 

井村高校教育課長

 ありがとうございます。1点目の男女同数はなぜということですが、これにつきましては中学生という発達段階を考えると、男女の割合が著しく不均衡であるのは、学びの場として好ましくないという観点から、中学校をつくったときからやっております。

 男女の平均点の差というところでありますが、今、手元にはないのですが、大きな差は出ておらず、もし男女同数という枠がない場合、どうなっていくのかという部分も、これから実際に見ていかなければいけないところです。大きくこの均衡が崩れるという状況はないというところであります。

 

矢島委員

 ありがとうございます。もう少し色々な選択肢を想定した調査ができればいいかと思います。いつも男女同数ではなくて、例えば学力から採った場合に、どういうことが起きてどのようなことが想定されるというところも考えていく必要があるかと思いましたので、質問させていただきました。

 

井村高校教育課長

 ありがとうございました。ちょうど諏訪清陵高校の附属がこれで6年間を終えて出たところでございますので、両校の状況等今までの学びの部分のところなども考察しまして、これからその辺も含めて考えていきたいと思っております。

 

矢島委員

 ありがとうございます。

 

原山教育長

 これについては、また検証を総括した上で、どういうやり方が望ましいかということについて検討していきたいと思っております。

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、議第4号を原案どおり決定したいと思いますが、ご異議ございませんか。

 

 

全委員

 異議なし。

 

原山教育長

 ご異議ございませんので、原案どおりといたします。

 続いて教育長の報告事項に入ります。報告事項(1)「令和3年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施予定概要について」を、井村高校教育課長から説明をお願いいたします。

 

井村高校教育課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご質問、ご意見がある方はいらっしゃいますでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、以上で教育長報告事項(1)を終了しまして、報告事項(2)「高校改革『再編・整備計画【一次】(案)』に係る住民説明会の開催について」を、駒瀬高校再編推進室長から説明をお願いします。

 

駒瀬高校再編推進室長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご質問・ご意見があればお願いいたします。よろしいでしょうか。

 それでは、報告事項(2)を終了いたしまして、報告事項(3)「令和元年度特別支援学校高等部卒業者の進路状況について」、(4)「令和元年度特別支援学校中学部及び中学校特別支援学級卒業者の進路状況について」、坪井特別支援教育課長から続いて説明をお願いいたします。

 

坪井特別支援教育課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 それでは、ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。どうぞ。

 

矢島委員

 生徒さんの就職率がかなり上がったということで、さまざまな努力されてきた要因があるかと思います。その一つに、技能検定試験があるかと思います。生徒さんはその検定試験に向けて一生懸命目標に向かって日々努力されていて、先生方もかなり手厚くサポートしているような学校がかなり多いと思っております。その結果かと思います。

 できましたらその技能検定試験のときに、なるべく多くの企業の方に見学していただいて、子どもたちへの理解と、子どもたちがこんなふうに頑張っているとか、こういうことができるというところもぜひ見てご理解いただきたい。そしてそれが就職につながるような、もっと大きく企業を巻き込んだ検定試験が行われたらいいと思いますので、提案させていただきます。

 

原山教育長

 どうでしょうか。

 

坪井特別支援教育課長

 ありがとうございます。ご指摘のとおり、ご理解いただいて知っていただくというのが非常に重要な観点でございます。昨年度も関係の経済団体にお話しに行く中で、いろいろ前向きな提案を頂きました。そういった提案を生かしながら、各学校にどういった形で広報なり一緒になってできるかということを、さらに検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。どうぞ。

 

中澤委員

 進路状況の表の「その他」に入られた29年度26人、30年度24人の方たちがどうなったかというのは、把握されているんでしょうか。

 

原山教育長

 お願いします。

 

坪井特別支援教育課長

 その後の状況という形で、支援または寄り添いながらやっているところでございます。このうち、就労・進学につきましてはそのまま定着されたかどうかという形で見ているんですが、不登校傾向が強く、様子を見るといった方につきましては、市町村とともに状況を把握しているところでございます。

 個々の細かいデータはないんですが、そういった形で把握といいますか支援等をしている状況でございます。

 

中澤委員

 詳しいことが分かったら教えてください。

 

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、報告事項(3)(4)を終了いたしまして、報告事項(5)「令和2年度長野県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果について」を、曽根原学びの改革支援課長から説明をお願いいたします。

 

曽根原学びの改革支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。

 それでは、報告事項(5)を終了いたしまして、報告事項(6)「令和元年度公立高等学校卒業者の進路状況について」、曽根原学びの改革支援課長から説明をお願いいたします。

 

曽根原学びの改革支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご意見、ご質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。

 それでは、報告事項の(6)を終了しまして、報告事項(7)「令和2年度LINE相談『ひとりで悩まないで@長野』の実施について」を、松村心の支援課長からお願いします。

 

松村心の支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の報告につきまして、ご意見、ご質問ご発言はありますでしょうか。どうぞ。

 

中澤委員

 ピア・デイのことで少し伺いたいんですが、実際に大学生の方たちがこの役割を担ってくださっていて、大学生の方たち自身もすごく体験を積み重ねたり、育ってこられた部分というのがきっといっぱいあると思います。これは、もっとつながりやすくしてほしいというところにもつながってくるかと思うんですが、その辺りの大学生の方たち、ピア・デイを受け持ってくださっている方たちの感じていることとか、課題とか、いつかそのようなことを聞かせていただけたらうれしいと思います。

 

原山教育長

 どうでしょうか。

 

松村心の支援課長

 大学生は昨年度もそうでしたが、今年度も、実際にピア・デイを迎える前に研修を受けております。その研修の後に実際相談対応をしていくわけですが、やはり心理の勉強をしているということもあってか、非常に対応がスムーズであり、なおかつ学生自身からすると、すごくいい体験をしたという感想が出てきております。実習という観点から考えると、非常にいいものであると私どもは感じております。

 

中澤委員

 分かりました。ありがとうございます。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、報告事項(7)を終了いたしまして、報告事項(8)「県と市町村との総合教育懇談会の懇談内容について」を、早川教育政策課長から説明お願いいたします。

 

早川教育政策課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 私から少し補足をさせていただきたいと思います。

 この懇談会の中で(3)にありますとおり、県教育委員会から新時代に対応した学びの継続のための学習環境の実現ということで説明をさせていただきました。

 その中では、今後の学校の臨時休業も想定される中で、学びを止めないための整備が必要だということで、一つはICT環境の整備ということで一人一台端末の整備を市町村とともに図っていく。それとともに、教員のICTスキルを向上していかなければいけない。特に臨時休校等におけるオンライン授業が確実にできるようなスキルを向上させていかなくてはいけないということで、スキルレベルをAからDとして、8月末までには全ての教員がCのレベルまで行けるように、県教育委員会としてもしっかり研修体制を取っていきたいという説明をさせていただきました。

 その中で、今回6月の補正予算で知事部局のほうで学生の力を活用した教育現場等のICT化促進ということで、ICT活用スキルを有する学生を教育現場に派遣して、オンライン授業等の活用サポートというようなこともございます。県教育委員会そして知事部局、この場合は先端技術活用推進課になりますが、そしてもう一方で信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センターや教育学部をメンバーとするプロジェクトチームで、まずは緊急対策として次の臨時休業に備えて全ての学校でオンライン授業が実施できるようにするという取組を進めます。

 同時に、一人一台端末時代の到来を迎えて、ICT活用型授業のスタンダード化ということも目指していきたいと思っております。

 なお、当日の意見交換の発言の中で、下から2番目のポツに、阿部知事から「伊那市のようなICT活用教育推進センターを県で設置してはどうか」という提案もございました。従いまして、この緊急対策としてオンライン授業を実施できるようにする。それから補助対策として、一人一台端末時代のICT活用型授業のスタンダード化と併せて、センターの設置についても同時に研究していきたいと思っております。

 以上、私からの補足説明でございます。

 これにつきまして、何かご質問・ご意見があればお願いいたします。よろしいでしょうか。

 それでは、報告事項(8)を終了いたしまして、その他に入ります。「学びの改革実践事例の紹介について」、曽根原学びの改革支援課長から説明をお願いいたします。

 

曽根原学びの改革支援課長

 (資料説明)

 

原山教育長

 ただ今の説明につきまして、ご意見・ご質問があればお願いいたします。どうぞ。

 

中澤委員

 お願いします。

 本当に取組の方法を考えてくださって、面白い取組につながっていってくれたらいいなと思って、うれしく報告を聞かせていただきました。

 オンラインを活用して、どういうカリキュラムが組めて、どういう学びの改革につながっていくのか、その辺りを楽しみに見ていきたいと思いました。

 今日の報告の中では、白馬中学校の「地域」というのが入ってきたところが面白いと思いました。地域に合わせたいろいろな工夫がきっとできるんだろうと思って、この辺りも探ってくださったらうれしいと思いました。

 それから、「学びの継続計画」の自校の状況把握と対策の考案というところでは、本当に先生たちのチームワークを育まないとやっていけない計画だと思うので、これも大切な学びの改革につながるんではないかと思いました。

 あと、聞きそびれてしまったかもしれないんですが、臨時休業に伴う学習の状況のところで、27%の小学校で学習進度が遅くなっているけれども、12校3%は80%以上進むことができたという、この差というのは何か分かりますか。

 

原山教育長

 どうですか。

 

曽根原学びの改革支援課長

 進度の差のことでありますが、80%と20%以下の差かと思います。80%以上進めることができた学校は、どちらかというと小規模の学校です。分散登校といってもクラスの数が5人とか10人なので、ずっと登校できていたような学校については、実は通常登校と変わらず学びが進められた結果、このように進んでいるのだろうということです。学びが進んでいない学校は、どちらかというと大規模の学校という傾向になっています。

 

中澤委員

 分かりました。ありがとうございます。

 あともう一つ、県教委として学習の遅れを取り戻すのに、今までのところに立ち返るものではないということを聞いて安心しているんですが、やはり子どもたちの声を聞いていると学校行事がないとか中止とか運動会も駄目とか、いろいろ聞いて本当にがっかりしている子どもたちがたくさんいます。学習も大事なんだけれども、それ以外のところで力を合わせたり発揮できる子どもたちも山ほどいると思うので、この辺りを子どもたちが学習意欲につながるような行事も大事にしながら進めていただけたらと思いました。

 

原山教育長

 その辺りはどうですか。

 

曽根原学びの改革支援課長

 要するに学校は教科だけ学ぶ場ではなくて、社会性を育てる総合的な場でありますので、そういうことの大切さを伝えていきたいと思います。

 県立のガイドラインでも、やみくもにやめるのではなく、できるだけこういうふうにしてやるようにと作っていますので、そういうメッセージを発信していきたいと思います。

 

中澤委員

 お願いします。

 

原山教育長

 他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 私から1点だけ補足したいと思います。4ページにあります学習の遅れを取り戻しながら学びを保障する取組というところがございます。この長期休業によって学校に行けない子どもたちが増えるのではないかというのが大変懸念されるところであります。

 これについては、数カ月経った後に、これだけ学校に行けない子どもたちが増えましたということではなくて、結果が出る前に先手を打ってやるべきこと、やらなくてはいけないことがあるのではないかと思っております。

 それからもう一点、コロナ対応で生まれた新しい状況があると思っております。ICTを活用することによって、学校以外でも学校とつながって学べるということが実証されました。そして、不登校の子が参加したという実例もございます。こういう時間とか場所に縛られない新しい学び方が生まれ、そのことによって学校での一斉授業になじめなかった子どもたちにも光をもたらしているにもかかわらず、学校再開で、また元に戻ってしまうのではないかというようなことも懸念しております。

 そういったことについては、県教育委員会事務局だけではなくて、専門家を交えた研究チームを早急に立ち上げて、いつのタイミングでどういうことをやったらいいのかという提言をもらいながら、施策を前に進めていくといったことを考えたいと思っております。

 また、現実にそういうことが発表できる段階になりましたら発表させていただきますが、その際には、また委員の皆さんからいろいろなご提言をいただけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

矢島委員

 その他で一ついいですか。

 

原山教育長

 どうぞ。

 

矢島委員

 今回のところには関係ないんですけれども、令和2年度に実施いたしました教員採用選考の申込書のことでお聞きしたい点が2点あります。

 長野県の教育委員会が出しています申込書の欄に、国籍を記入する欄と、性別を男女というふうに丸を記入するところがあるかと思うんですけれども、ここであえて国籍及び男女の丸をする性別欄がある理由というのをお聞きしたいと思います。

 

原山教育長

 分かりました。これは、義務と高校とありますのでお願いします。

 

桂本義務教育課長

 義務教育諸学校の教員採用選考申込書に国籍欄がありますのは、正規として教諭を県内でできる者というのは、日本国籍を有している者に限るとなっているところから、国籍について明確にしているというのが一つの理由です。

 それから、男性、女性の性別欄ですが、今はいろいろな考え方があるかと思いますが、管理職への女性登用を積極的に進めていく上で、採用選考の段階で明記してもらうようにしています。

 

原山教育長

 これは高校も同じですね。

 

井村高校教育課長

 はい。同じということです。

 

原山教育長

どうぞ。

 

矢島委員

 ありがとうございます。長野県の教育委員会では、日本国籍を有するということが条件になっているということですか。

 

井村高校教育課長

 国籍が日本国籍でなくても正規の採用はなるんですが、ただ教諭という形ではなく、身分的に呼称が常勤講師という形になります。ですから、採用されないかというとそういうわけではございません。

 

桂本義務教育課長

 義務教育諸学校の教員採用選考においても、過去に教諭として採用されている方もおりまして、選考に合格した方については任用の期限を付さない常勤講師としてお務めいただき、日本国籍を取得された時点で教諭となっております。先ほど正規という言い方をしてしまいましたが、そういうことです。

 

矢島委員

 私は全部調べているわけではないんですが、他県のところを見ると、たぶん国籍という欄はないことが多いのではないかと思います。

 それから、男女に丸をするようになっているところはあるんですが、保健・体育の受検者のみ記入とか、そのようにどうしても必要なところはその方が男女のところに丸をしてくださいという形になっていて、全員が男女に丸をするというのも、やはり性的マイノリティに配慮だとか、先ほどの県立中学校の入学者の願書のところでも削除されたとか、そういう動きがある中で、なぜこの項目が必要なのかというところは、やはり立ち止まって検討していく必要があるかと思います。

 なぜ必要なのかというところが、人権の観点から見ていく必要があるかと思って質問させていただきました。

 

原山教育長

 ありがとうございます。

 まず、地方公務員という身分でありますので、地方公務員法制の中でどういうことが必要なのか、あるいは今言ったマイノリティの問題をその中でどう解決していくかというのは、知事部局とともに検討する必要があると思っておりますので、またその検討を踏まえてご報告できることはご報告したいと思います。

 それでは、他にありますでしょうか。よろしいでしょうか。

 以上で公開による審議を終了いたします。

 これから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退室をお願いいたします。

お問い合わせ

教育委員会 

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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