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更新日:2024年8月2日
林業総合センター
育林部では、本県を代表する樹木であるカラマツを中心として、健全な森林を造成管理するための技術開発を行っています。その対象範囲は、森林を育てる基礎となる種子から苗木の生産、森林を育てる育林技術に加えて、病虫獣害等の被害防除や山地災害の防止に関わる技術まで幅広く対象としています。
植栽当年から優れた樹高成長をする苗木の生産技術を確立するため、苗木形質の向上および早期出荷が可能な育苗方法の最適化を目指しています。 |
1年生カラマツコンテナ苗の品質向上にむけた取り組み(PDF:470KB)(R4年度研究成果発表会で報告)
マツ材線虫病にかかりにくい抵抗性品種の普及に向けた接種検定を行い、実用化に向けた試験を繰り返しています。 |
カラマツの大苗を用いるなど初期成長に優れた苗木を、植生の抑制効果が期待できる機械地拵えと組み合わせることで、再造林費用がかさむ下刈り経費の削減ができないかを検証しています。
植えたカラマツは形状比80を維持するように成長する(PDF:292KB)2022年12月14日公開
一貫作業システムで再造林を低コストに(PDF:800KB)(R4年度研究成果発表会で報告)
大径・優良材生産を目標林型とした高齢級林分の将来の姿を予想して、収支予測を行う手法を開発します。
さらに、長伐期施業のリスクを回避するための適切な森林管理技術を検討しています。
ゼロカーボン社会の早期実現にむけて、人工林のCO2吸収・固定能力を最大限に発揮させる施業方法を検討しながら、再造林地から得られる収益を向上させるための森林管理技術を開発していきます。
マツ枯れ被害を受けた場所で、天然更新をさせた場合、健全な森林を育てていくためには、どこまでどのような手入れを行う必要があるのかを検討しています。 |
ニホンジカの捕獲による被害対策を進めるため、効率的な捕獲を行う方法を開発しています。 この方法が確立すれば、初心者でもニホンジカが確実に捕獲できるようになり、被害の低減につながることが期待されます。 |
ニホンジカの増加により、食害が激しい北八ヶ岳の亜高山帯針葉樹林で、どうすれば更新できるのかを検討しています。この結果をニホンジカが生息する環境でも森林の天然更新がどうすればできるのかを見つけようとしています。
松枯れ被害が高標高地域に拡大する中で、マツ材線虫病の被害推移を標高別に把握し、被害の拡大を抑えるための新たな防除手法の確立を行うことを目指しています。 |
虫害
獣害
当センターで開発したCS立体図などの地形情報を、森林資源の情報や路網の情報などと合わせ、地域の住民などと連携しながら、防災対策を進めるための手法を開発していきます。 |
最近10年間の成果を分野別に紹介します(それ以前の研究報告・技術情報は別のページでご確認ください)
長伐期施業導入に対するカラマツ心腐病のリスク評価(2021)
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