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更新日:2024年11月20日

林業総合センター

長野県林業総合センター木材部

業務内容の紹介

木材部では県産材の利用拡大を目指して、木材の強度、乾燥、耐久性等の試験研究・技術開発と木材利用の普及活動を行っています。

あわせて、皆様からの依頼に基づく「木材理化学試験」も行っています。

現在まで取り組んだ課題

技術情報・業務報告・研究報告

技術情報は、試験研究の成果を簡単に解りやすく解説したもので、こちらから

業務報告は、試験研究の課題を単年度ごとにまとめたもので、こちらから

研究報告は、課題ごとに研究成果が得られたものをまとめたもので、以下のとおりです。

なお、木材部に該当する技術情報、業務報告、研究報告の一覧表及びキーワード検索こちら(エクセル:179KB)

号数 発行年度 課題名
- S41 カラマツ造林木材質試験(PDF:2,668KB)
- S42 カラマツ造林木材質試験(第2報)(PDF:1,217KB)
- S43 製材工場の生産技術改善に関する研究-製材機械精度の挽材精度に及ぼす影響(1)-(PDF:265KB)
- S44 カラマツ材の狂い防止試験(1報)(PDF:371KB)
- S44 カラマツ材の製材木取りに関する研究(PDF:348KB)
- S45 カラマツ大径木の材質試験-用材品質について-(PDF:1,826KB)
- S45 カラマツ材質に関する研究-物理的・機械的性質について-(PDF:2,022KB)
- S46 カラマツ大径木の材質試験(第2報)-用材品質について-(PDF:1,389KB)
- S48 カラマツの利用開発試験-製品の圧締乾燥-(PDF:243KB)
  S49 カラマツの利用開発試験-枠組壁工法構造用製材としての利用-(PDF:629KB)
- S50 カラマツ精英樹クロ-ンから得られた材のねじれとらせん木理(PDF:580KB)
- S53 針葉樹小径材の製材と加工に関する試験(4)(PDF:814KB)
- S54 カラマツ材によるラミナ及び集成材の品等区分(PDF:991KB)
- S55 カラマツ材の人工乾燥機によるヤニ滲出防止について(PDF:240KB)
- S55 カラマツ良質材の材質指標に関する研究(PDF:1,353KB)
- S57 カラマツ実大材の強度試験(1)(PDF:293KB)
- S57 長野県下における木材平衡含水率について(PDF:393KB)
1 S60 カラマツ小径材の生産・利用の実態に関する調査(PDF:4,301KB)
1 S60 カラマツの実大材強度試験(2)-小径材から採材した心持材及び中目材からの平割(根太)の強度特性-(PDF:4,070KB)
1 S60 カラマツ材の乾燥(PDF:1,804KB)
3 S62 未利用広葉樹の利用開発に関する研究(PDF:4,126KB)
5 H1 木質系産業用資材等の需要ポテンシャル調査(PDF:5,261KB)
5 H1 木製防音壁の試作と性能評価(PDF:1,552KB)
5 H1 歩道用木レンガの試作と性能評価(PDF:7,845KB)
5 H1 木製ストックハウスの試作と性能評価(PDF:7,341KB)
5 H1 野外トイレの試作と性能評価(PDF:5,354KB)
5 H1 乳牛用の木製餌槽(餌箱)の試作と性能評価(PDF:195KB)
6 H3 カラマツ等県産材の需要開発に関する総合研究-県下4林分から得られたカラマツ正角の実大材曲げ強度-(PDF:1,484KB)
7 H4 中小径広葉樹材の利用開発に関する材質的試験(PDF:1,174KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-1流通段階における実態調査-(PDF:3,416KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-2建築現場における実態調査-(PDF:5,780KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-3木造住宅部材の含水率調査-(PDF:2,651KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-4仕上げ含水率状態とその後の形質変化の分析-(PDF:785KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-5心持ち柱材の乾燥スケジュ-ルの確立-(PDF:7,912KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-6乾燥前処理方法の検討葉枯らし材の材質試験-(PDF:6,617KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-7カラマツ建築材の乾燥に伴う寸法変化について-(PDF:6,730KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-8スギ板材の人工乾燥(低温、中温、高温)-(PDF:2,914KB)
7 H4 国産針葉樹材の高付加価値化技術の高度化-9カラマツ材の乾燥温度別による強度特性-(PDF:4,471KB)
10 H7 人工林カラマツ7林分から得られた正角の実大材曲げ強度性能(PDF:2,053KB)
12 H9 カラマツの材質向上のための施業技術に関する研究(PDF:7,051KB)
13 H10 長野県産カラマツ構造材の強度特性に関する研究(PDF:7,628KB)
14 H11 カラマツ及びスギ心持ち柱材の高温乾燥特性-高温低質乾燥条件が乾燥特性に及ぼす影響と曲げ強度性能-(PDF:1,255KB)
14 H11 長野県産針葉樹中径木を利用した住宅用高性能部材の開発-カラマツ心持ち正角を原料とした合わせ梁軸材の製造技術とその品質評価(予備的検討)-(PDF:2,112KB)
14 H11 長野県産針葉樹中径木を利用した住宅用高性能部材の開発-カラマツ材の圧密化処理条件の検討-(PDF:6,643KB)
14 H11 長野県産針葉樹中径木を利用した住宅用高性能部材の開発-オリゴエステル化木粉含有シートを用いた木材の表面加工-(PDF:8,171KB)
14 H11 長野県産針葉樹中径木を利用した住宅用高性能部材の開発-デッキボード部材の開発(1)製材及び乾燥特性と強度性能評価-(PDF:3,929KB)
14 H11 長野県産針葉樹中径木を利用した住宅用高性能部材の開発-デッキボード部材の開発(2)デッキボード部材の屋外暴露試験-(PDF:4,052KB)
15 H12 天然性広葉樹林の良質化施業技術と利用技術の開発-ケヤキ中小径材の製材・乾燥・強度試験-(PDF:280KB)
15 H12 エンジニアリングウッド性能評価-スギラミナの曲げ及び引張試験-(PDF:755KB)
15 H12 エンジニアリングウッド性能評価フィンガージョイント(FJ)ラミナの強度性能の改善-フィンガー形状の改良及びFJ分散幅はぎラミナの検討-(PDF:928KB)
15 H12 エンジニアリングウッド性能評価-カラマツ構造用集成材の材端部横圧縮試験-(PDF:314KB)
16 H14 地域産材による高耐久性新素材の開発-前処理としての寸法安定化処理の検討-
16 H14 透明塗装木材の耐候性について
17 H14 炭素繊維強化集成材の強度特性(1)-炭素繊維による強化方法と曲げ強度性能との関係-
18 H15 アカマツ中目材による集成材の開発-アカマツ単独及びカラマツとの異樹種複合による集成化の試み-
18 H15 アカマツラミナの輪生節位置を分散させた垂直積層集成材の強度特性
18 H15 フィンガージョイント分散幅はぎラミナを引張側に使用したカラマツ集成材の強度特性
18 H15 接着重ね梁(ツインビーム)の開発-カラマツ接着重ね梁の製造と曲げ強度性能-
18 H15 スギ心持ち無背割り柱材の高温乾燥における高温セット法の割れ防止効果について
19 H17 間伐材の利用促進を図るための新たな仕様基準の開発-屋外使用条件別劣化過程の把握と各仕様基準の開発-
19 H17 炭素繊維複合強化集成材の開発-接合部に関する要素実験(第1報)-
20 H18 炭素繊維複合強化集成材の開発-接合部に関する要素実験(第2報)-
20 H18 地域型長期耐用住宅(寒冷地型)の提案と地域材利用技術の解説
20 H18 解体民家から得られた古材の強度特性
20 H18 スギ材による接着重ね梁の開発(PDF:571KB)
20 H18 シャチ・ボルト接合によるスギ重ね梁の開発
21 H18 地域材を利用した接着重ね梁の実用化試験(1)-カラマツ6m接着重ね梁の製造と性能評価-
21 H18 炭素繊維複合強化集成材の開発-接合部に関する要素実験(第3報)-
21 H18 木造住宅の温湿度環境と木材含水率-太陽熱集熱利用システムを利用した住宅-
23 H20 スギ及びカラマツによる異樹種積層集成材の製造と強度性能(PDF:1,306KB)
24 H21 ストックヤードにおける針葉樹構造材の天然乾燥-各前処理を行った構造材の天然乾燥-(PDF:1,663KB)
24 H21 高温セット乾燥を行った柱・桁材の太陽熱乾燥-農業用ビニ-ルハウスの利用-(PDF:1,399KB)
24 H21 カラマツ間伐材を主とする土木用構造物・木橋等への利用技術の開発(PDF:960KB)
24 H21 木製道路施設の耐久設計・維持管理指針策定のための技術開発-信州型木製ガードレールの設置初期に認められら劣化・変形等の諸現象と対策-(PDF:737KB)
24 H21 木製道路施設の耐久設計・維持管理指針策定のための技術開発-信州型木製ガ-ドレ-ルの経年変化-(PDF:579KB)
24 H21 木製道路施設の耐久設計・維持管理指針策定のための技術開発-設置後約20年を経過したカラマツ製遮音壁の性能評価-(PDF:1,313KB)
24 H21 公的認証取得を可能とする高信頼性接着重ね梁の開発-カラマツ+カラマツ、アカマツ+ヒノキ接着重ね梁の強度性能-(PDF:804KB)
24 H21 公的認証取得を可能とする高信頼性接着重ね梁の開発-接着の品質評価と品質向上について-(PDF:1,183KB)
25 H22 カラマツ精英樹クローンの材質試験
26 H23 長野県産材による耐力壁の開発(PDF:2,916KB)
27 H24 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(1)-材面割れ及び内部割れの少ない乾燥スケジュールの開発-(PDF:1,565KB)
27 H24 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(2)-過度の高温乾燥材の強度特性(1)試験体の調整-(PDF:743KB)
27 H24 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(2)-過度の高温乾燥材の強度特性(2)縦圧縮強さ-(PDF:656KB)
28 H25 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(2)-天然乾燥材と過度の高温乾燥材の強度特性(2)縦引張り強度特性-
28 H25 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(3)-カラマツ推奨・非推奨乾燥材の強度特性(1)試験体の調整-
28 H25 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(3)-カラマツ推奨・非推奨乾燥材の強度特性(2)曲げ強度性能-
28 H25 現行等級区分法の改良による木材強度の予測精度の向上可能性-許容節径比に相当するパラメ-タの最適化-
29 H26 安全・安心な乾燥材生産技術の開発(2)-過度の高温乾燥材の強度特性(4)曲げ強度特性-
29 H26 県産材の高品質乾燥技術の開発(1)-スギ桁材の乾燥方法別乾燥特性-
29 H26 県産材の高品質乾燥技術の開発(2)-カラマツ7cm厚平割材の乾燥特性と強度性能-
29 H26 原木等の材質選別技術の開発
29 H26 応用型接着重ね梁の開発
30 H27 アカマツの利用開発に関する研究-蒸気式、蒸気・圧力併用型乾燥、及び天然乾燥による正角の乾燥と強度特性について-
30 H27 県産材の高品質乾燥技術の開発(2)-スギ桁材の乾燥方法別曲げ強度特性-
31 H28 スギ大径材から製材された心去り角材の乾燥試験
32 H29 ナラ類の積極的利用とナラ枯れ被害拡大防止技術に関する研究
33 H31 カラマツ心去り正角材(2丁取り)の乾燥特性及び強度特性の解明
33 H31 心去り材を用いた新Aタイプ接着重ね梁の性能評価-乾燥試験と曲げ強度試験-
33 H31 木製屋外構造物の劣化調査と維持管理技術の開発-設置後約30年を経過したカラマツ製遮音壁の性能評価-
33 H31 県産材による高性能・低コスト木製遮音板の開発-カラマツの反射タイプ2種類及びスギの吸音タイプ2種類-
34 R1 蒸気・圧力併用型乾燥機を用いた県産材乾燥スケジュ-ルの確立(1)
35 R2 カラマツ・スギ大径A材丸太の戦略的製品開発に関する研究--大径A材丸太の木取り方法と製材及び製品歩止まりの検討-
35 R2 カラマツ・スギ大径A材丸太の戦略的製品開発に関する研究-心持ち無垢梁桁材の乾燥特性及び強度特性の解明-
35 R2 カラマツ・スギ大径A材丸太の戦略的製品開発に関する研究-心去り無垢梁桁材の乾燥特性及び強度特性の解明-
35 R2 カラマツ・スギ大径A材丸太の戦略的製品開発に関する研究-208材・210材の乾燥特性及び強度性能の解明-
35 R2 カラマツ・スギ大径A材丸太の戦略的製品開発に関する研究-心去り平割材を利用した高剛性・高強度梁桁材の乾燥及び強度性能-
35 R2 カラマツ・スギ大径A材丸太の戦略的製品開発に関する研究-心去り無垢梁桁材のクリープ特性の解明-
37 R3 高耐久性部材の開発-過熱蒸気処理木材の寸法安定性・強度性能・材色について-
37 R3 未利用広葉樹の材質解明と利用方法の検討-県産広葉樹材の異樹種混載乾燥スケジュールの検討及びニセアカシア材の利用方法の検討-
38 R4 長野県産カラマツ大径材から製材された心去り平角材の乾燥特性及び強度性能の解明

現在取り組んでいる課題

熱処理木材の性能評価

木材を屋外で使用する場合は、劣化(腐る・燃える・狂う)を抑制するため、木材保存剤(防腐剤や塗料)等を使用した木製品が存在します。

また、木材は湿度変化に応じて水分を吸放出する優れた機能があるものの、見方を変えると寸法安定性が他の材料と比較すると低いとされています。

このため、これまで多くは防水性の薬剤を木材に塗布、又は注入することにより寸法安定性を高めてきましたが、近年では、薬剤等を使用せずに寸法安定性を高める方法として熱処理が登場し、既にスギの外装材に使用されています。

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上の写真は、左が熱処理した板材、右が中温乾燥した板材であり、熱処理により変色しており、表面だけではなく中心部も変色しています。

樹種は上からカラマツ、アカマツ、スギ、ヒノキであり、同じ丸太から製材した板材の一方を熱処理(最高温度220度)、もう一方を中温乾燥(80度)したものです。

熱処理により木材を変色できるため、青変菌により変色しているアカマツ板材であっても、熱処理することで見え難くすることが可能です。

熱処理前

上の写真は熱処理前のアカマツの板材(青変菌による変色が見られます)

熱処理後

上の写真は、熱処理後のアカマツの板材(青変菌による変色がほとんどわかりません)

熱処理木材の概要はこちら(8から9ページ)

熱処理木材に関する研究報告はこちら

 

県産針葉樹大径材の利用技術の開発

県内針葉樹人工林が成熟期を迎え、大径材の生産が本格化しつつあることに対応し、従来の技術・設備では短時間・高品質・低コストの乾燥が困難な梁・桁など大断面材の乾燥技術の開発や強度特性の把握などに取り組んでいます。

平成30年5月30日に国土交通大臣の認定を受けました。

接着重ね梁のカラマツCタイプ

信州接着重ね梁の詳細は外部サイトをご覧ください

信州型接着重ね梁の性能評価試験(PDF:2,182KB)

 

木製屋外構造物の劣化調査・維持管理技術の開発

遮音壁やガードレール、治山えん堤など土木構造物を主体とする木製屋外構造物について、県内企業と協力し、部材の耐久性向上・低コスト化などに取り組むとともに、設置された構造物の追跡調査・維持管理技術の開発を行っています。

kyuon1吸音タイプの遮音壁

syaon2遮音タイプの遮音壁

ガードレール木製ガードレール

木製治山えん堤

 

 

 

 

 

 

木製治山構造物

 

 

研究成果の一部は治山構造物技術指針(案)等に反映されています

 

 

未利用県産材の利用技術の開発

ナラ等の広葉樹材や、アカマツ被害材などの県産未利用材について、利用技術の開発に取り組んでいます。

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左:天然乾燥、右:ビニールハウス乾燥による乾燥速度の試験

 

最近の成果から

「信州型接着重ね梁」完成(PDF:435KB)

カラマツ遮音壁は20年持つ(PDF:441KB)

背割りのない柱材を乾燥する(PDF:126KB)

 

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お問い合わせ

所属課室:長野県林業総合センター 

長野県塩尻市大字片丘字狐久保5739

電話番号:0263-52-0600

ファックス番号:0263-51-1311

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