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更新日:2023年12月8日
環境保全研究所
黒江 美紗子・堀田 昌伸・陸 斉・尾関 雅章
北アルプス山麓の小谷村大池林道でセンサーカメラを用いたニホンジカ生息密度調査を行ったところ、4年連続で密度が増加し、新規定着地で個体群が増殖していることが確認された。分布前線のため性比はオスに偏っていたが、メスや若齢オスの流入個体が多く観察された。
中下 留美子・瀧井 暁子・泉山 茂之・岸元 良輔・黒江 美紗子
伊那市周辺で錯誤捕獲されたツキノワグマ58個体について安定同位体比分析による食性解析を行った。その結果、トウモロコシ等の被害に関連した個体は7%で、残りの93%は農作物等の人為的食物に依存していない個体であることが明らかとなった。
中山 隆・鹿野 正明・小口 文子・渡辺 哲子
長野県内の下水道終末処理場において汚泥焼却灰をリン酸製造原料として有効利用するためには汚泥焼却灰中の鉄含有量が高いことが課題となっている。焼却灰中の鉄含有量の低減化を目標とし、汚泥配管の閉塞を防止するために汚泥貯留槽に添加しているポリ鉄の適切な添加量及び効果的な添加方法について検討を行った。
堀田 昌伸・黒江 美紗子・尾関 雅章
2013 年から2022 年にかけて北アルプス後⽴⼭連峰の爺ヶ岳・岩⼩屋沢岳の稜線沿いに設置した7台のセンサーカメラでニホンジカとイノシシの⽣息状況の変化を調査した。両種とも確認頻度は低く、確認個体数も少なかった。確認時間帯は両種とも⽇暮れ前後から数時間で多かったが、ニホンジカは⽇中も多く確認された。
畑中 健一郎
生物多様性保全に取り組む市民団体の現状をアンケートとヒアリングの結果を用いて考察した。その結果、規模の小さな任意団体が多く、後継者不足や活動資金不足が多くの団体に共通した課題であり、保全区域の申請や寄付金受け入れに向けたサポート体制の再構築が必要であると考えられた。
栗林 正俊・田中 健太・渡邊 理英・小熊 宏之
飯綱高原と菅平高原のカラマツ林を対象に、2019~2021年にリタートラップ、魚眼レンズ付カメラ、LAI-2200により葉面積指数(LAI)を推定し、比較・考察した。各手法を併用することで、LAIの最大値や展葉・落葉のタイミング、台風や豪雪などの攪乱によるLAIの急な変化や回復過程を統合的に評価できることが示された。
小山 和志・上沼 由佳・宮川 あし子・土屋 としみ
令和4年4月から小麦中のデオキシニバレノール(DON)に係る成分規格(1.0mg/kg)が適用されるため、DONと共に検出されることもあるニバレノール(NIV)とのLC-MS/MSを用いた同時分析法を検討した。その分析法で長野県産小麦12検体を分析したところ、DONはND~0.36mg/kgで基準を超過したものはなく、NIVは全て定量下限値未満であった。
小口 文子・北原 清志・酒井 文雄
長野県内における廃棄物最終処分場水質等実態調査で得られた浸出水及び浸透水の水質データを統計解析し、6つのグループに分類した。分類したグループごとに最終処分場の型や埋立物に共通の特徴がみられ、基準値超過がみられる施設や汚濁負荷が高い施設が属する特定のグループがあった。
髙野(竹中) 宏平・黒江 美紗子・大塚 孝一・栁澤 衿哉・尾関 雅章・宮脇 優・水澤 宏夫・竹内 直美・鈴木 身和子・矢島 悠一・酒井 郁・有山 義昭・小出 可能
長野市では2014年以降、外来アゾラの散発的な発生が確認されている。当初は特定外来生物のアゾラ・クリスタータと同定されたが、2019年、2021年には外来雑種のアイオオアカウキクサと同定された。本報告では、長野市と長野県、環境省が連携して対応した外来アゾラの発生・同定・駆除作業の経緯を報告する。
栁澤 衿哉・浦山 佳恵
開田高原にて採草地として伝統的管理を続けてきた草地とその周囲において、2022年度に5月から9月まで調査を行い植物リストを作成した。伝統的草地では211種、調査地内全体で408種の植物が確認され、うち絶滅危惧種は36種であった。
栁澤 衿哉
飯綱庁舎自然観察路にて2018年度から2022年度に新たに確認した維管束植物を報告する。
竹内 道子・加茂 奈緒子・栁澤 宏太・西澤 佳奈子・桜井 麻衣子・長川 絢子・小野 諭子・和田 由美
2020年2月3日から2022年10月31日までの期間に、長野県環境保全研究所における新型コロナウイルス感染症のSARS-CoV-2遺伝子検出検査、変異株PCR検査、全ゲノム解析検査の実施状況をまとめた。また、検査体制の整備について、検査の立ち上げ・検査数の拡充、他機関との連携、人員の確保及び人材育成の観点から課題を整理した。
上沼 由佳・宮川 あし子・小山 和志・土屋 としみ
令和4年4月から小麦中のデオキシニバレノール(DON)に係る成分規格(1.0mg/kg)が適用されるため、妥当性評価を1濃度2併行により5日間実施した。真度は96.6%、併行精度(RSD)1.3%、室内精度(RSD)4.2%であり、定量下限値は試験法の0.25mg/kgを満たし、妨害ピークは認められなかった。これらの結果から、試験法の妥当性が認められた。
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