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更新日:2023年7月25日
環境保全研究所
黒江美紗子・尾関雅章・大橋春香・堀田昌伸
北アルプス北部山麓で低木への食害状況を調べ,ニホンジカの定着の程度を把握した.採食痕数は,小谷村から大町市へ南に行くほど増加した.採食痕の出現には地域差があり,差がない樹種はカモシカ,差のある樹種は分布拡大中のニホンジカによる採餌と考えられた.
富樫 均・竹下欣宏・中川知津子
地質情報を市民共有の知的財産として活かすため,情報普及のための取り組みモデルを提示した。この実践研究は「基礎情報整備」と「意識の把握」と「情報デザイン」の3課題の克服を一体化させたもので,地質分野に限らず、多分野の情報普及でも応用可能である.
中澤美菜・谷口 萌・長濱理生子・竹内萌香・田中祥菜・瓜田千帆子・西川清文・橋本幸江・牛込直人・上田晴香・角野敬行・的場洋平・福江佑子・黒江美紗子・浅川満彦
長野県内で2002年〜2017年にかけて捕獲された特定外来生物のアライグマおよびアメリカミンクの寄生蠕虫検査を実施した.その結果,約3〜5割の個体に吸虫類,鉤頭虫類、線虫類の寄生が認められた.
髙野(竹中)宏平,尾関雅章,佐藤光彦,三宅崇,片桐千仭
個体のサイズと葉数,開花・非開花、被食率および位置を調査した.開花個体の割合は8/128個体(6.3%)で,追跡した果実序のすべてが,中絶又は被食により失われた.また,春先には多くの個体が葉の被食を受けており,成長期の光合成に大きく影響する可能性が考えられた.
原田 勉
長野市と松本市の太陽からのUV-B量を比較し,UV-インデックスを求めて人に有害な紫外線を検討した.
尾関雅章・栗林正俊
長野県環境保全研究所飯綱庁舎の高齢カラマツ林の林分構造とカラマツの成長について2018年に調査した.調査は,2002年に設けられた調査区(40m×40m)を用いて行い,間伐(2009年)による林分構造の変化,カラマツ成長量への影響を示した.
軽部 享・黒江美紗子・陸 斉・堀田昌伸
環境保全研究所飯綱庁舎敷地内で,20台の赤外線センサーカメラを用いて冬期の中・大型哺乳類相調査を行った.2017/12/22から2018年2月24日に撮影された哺乳類はニホンジカ,イノシシ,カモシカ,キツネ,テン,タヌキ,ニホンリス,ノウサギの8種で,撮影頻度はノウサギ(59.8%)が最も高かった.
栗林正俊・大塚孝一
長野県環境保全研究所(飯綱庁舎)において2012~2018年にセミの鳴き声の日々の定点観察を行った.この7年間に飯綱庁舎で聞かれた9種類のセミについて,聞き始め日と聞き終わり日の年次変化をまとめ,各種セミが鳴く時期の経年的な変化の可能性を示した.
石田祐子・浜田 崇・尾関雅章
長野県環境保全研究所植物標本庫(NAC)および資料室の室温計測を2016年春-2018年冬に行った.夏季の月平均室温は20℃を越えていた.今後は夏季の防虫・防カビの対策を検討する必要があるだろう.
大和広明・浜田 崇
百葉箱自体が自然通風式であることに起因する観測誤差を見積もるため,百葉箱内外の気温の比較観測を行った.百葉箱内の気温を百葉箱外のアスマン通風乾湿計の通風時間の5分で平均した値はアスマン通風乾湿計で観測した気温より約1℃程度高温であった.
大和広明・栗林正俊・浜田 崇・榊原保志
自然通風式シェルターにおける夜間の気温の観測値を定量的に評価することを目的に,小学校の校庭において調査した.校庭内の気温差は平均で0.4℃未満であったが,観測点近傍の障がい物の種類や地表面付近の冷気の堆積しやすさの影響を受けていると考えられた.
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