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更新日:2024年8月8日
環境保全研究所
北野 聡・高田孝慈・古賀和人
2022年7月、長野県飯綱町の道路工事中に、コンクリートブロック積み擁壁内部から複数個体のシロマダラが発見された。捕獲した2個体を飼育したところ、2週間以内に3~4卵を産出した。このようなコンクリートブロック内の砕石層は、本種の好適な休息空間あるいは産卵空間となっているものと推察される。
北原清志・小口文子・酒井文雄
令和3年6月に環境省から公表された河川マイクロプラスチック調査ガイドラインにより、令和4年12月から令和5年1月に長野県内主要河川3水系9地点で調査を実施した。その結果、全ての地点でマイクロプラスチックになる前の5mm以上のサイズを含むプラスチック粒子が確認された。
栗林正俊
気候変化の影響評価や政策立案のために、NIES2020 Ver.1.1の気候予測値を解析して、20世紀末から21世紀末までの長野県における気温・降水量・日射量・相対湿度・風速の20年平均値を定量的に示した。また、予測の不確実性について、3種類の共通社会経済経路(SSPシナリオ)の違いに伴う予測のばらつきと、5種類の全球気候モデル(GCM)の違いに伴う予測のばらつきに分けて評価し、比較・考察した。
古川由美・松山満貴・市川奈緒・関口真紀・小野諭子・和田由美
2017年度から2022年度に長野県環境保全研究所に搬入された、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症患者由来菌株について、PCR法によるカルバペネマーゼ遺伝子の検出と、阻害剤を用いたβ-ラクタマーゼ産生性の確認試験を行い、その検出状況をまとめた。カルバペネマーゼ遺伝子が検出されたのは4株で、全てIMP型であった。長野県でもカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌が検出されており、今後も継続して発生動向や検出状況に注視していく必要がある。
小山和志・山本明彦・山下晃子
令和4年度一般財団法人食品薬品安全センター秦野研究所(以下、秦野研究所)が実施した残留動物用医薬品検査に係る食品衛生外部精度管理調査(以下、外部精度管理)に参加した。調査では鶏肉(むね)ペースト中のスルファジミジンを分析して結果を報告したところ、報告値は添加濃度の73.6%と低値であり、その原因は分析LC-MS/MS法によるマトリックス効果の影響が懸念された。希釈法によりマトリックス効果軽減の検討を行った結果、本調査試料に対し、当研究所の分析条件における適正な希釈倍率は50倍であった。
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