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更新日:2023年2月28日

不登校支援について

ご意見(2023年1月31日受付:Eメール)

私はA市町村に住む子どもを持つ母親です。
子どもが、中学入学時より不登校になりました。
A市町村教育委員会主催の不登校の子を持つ親のお話し会があり、そこにも参加しました。
我が子はもともと、明るくて元気で好奇心旺盛なひょうきん者。スポーツも得意でクラスでも目立つタイプの子でした。
わたしは、まさか自分の子どもが不登校になるとは夢にも思いませんでした。
不登校になってからの我が子は、笑顔が消え、口数が減り、昼夜逆転、食欲もなくなり、顔は青白く、別人のようになってしまいました。当時はそんな我が子を見るのがとても辛く、子どものことも自分のことも責め、毎日悩み、泣き、消えてしまいたいと思いながら生きていました。
そんな時に手を差し伸べてくださったのが、A市町村のB先生でした。
B先生は、毎日のように自宅まで足を運んでくださいました。子どもの好きなものや興味のあることを聞いたり、ちょっとしたゲームをしたり。子どもが部屋から出てこられない日もありました。顔を少し見て挨拶だけの日も。でもそんな風に、毎日少しずつ子どもとの距離を縮め、信頼関係を築いていってくださいました。
そして、子どもの様子を見ながら面談の場所を、家から家の駐車場、学校までの道沿い、学校の駐車場、校舎により近い駐車場へと徐々にステップアップ。
最初は学校へ着いてもフードを深くかぶり、人に見られないように車の中で丸まっていた子どもでしたが、段々に慣れていき、校舎に入れるようになっていきました。今では、1、2時間程度ではありますが、ほぼ毎日休むことなく、自分の足で通学しています。
学校説明会へ行き、志望校を決め、もうすぐ高校受験です。
何より明るい笑顔が増え、よく話すようになりました。
家族で出かけたり、家事を手伝ったり、家族の面倒もよく見てくれています。
不登校になったばかりの頃からは想像もつかないほど元気になりました。
本当にB先生のおかげです。B先生がいなければ、わたしも子どもも家族も、まだ暗闇の中にいたと思います。
B先生は、子どものことを真っ直ぐ心から信じてくださり、同じ人間として対等な目線で接してくださいます。
そして子どものことを本当によくみていて、子どもや私に、必要な時に必要なタイミングで言葉をかけてくださったり、状況をみながらそっと背中を押してくださいます。どんな時でも絶対大丈夫だと伝え続けてくれます。
信頼できる人が寄り添っていてくれる。このことが子どもにも伝わり、安心や自信に繋がり、前進したのだと思います。

今まで、スクールカウンセラーや、病院で、医師やソーシャルワーカーとの面談など、色んな方にお話を聞いていただきました。関わってくださった全ての方に感謝しております。ですが、子どもの回復に大きくは繋がりませんでした。
医学的な知識も役に立たず、かえって自分たちを苦しめました。

知事は、学校教育に関しても力を入れたいと仰られていたと記憶しております。
いま、長野県で不登校の子どもがとても増えています。
A市町村に、B先生のような方がいてくださるということを、知事や県の方に知っていただきたいです。
先生の行っている支援方法をモデルにして拡げ、本当の意味で親子に寄り添う支援者を増やして欲しいです。
そして県内で不登校で苦しむ親子を、未来ある子どもたちを、1人でも多く救って欲しいです。
その一心でメールしました。

回答(2023年2月6日回答)

長野県教育委員会事務局教育次長尾島信久と申します。県民ホットラインにお寄せいただいた、不登校支援に関するご意見についてお答えします。

この度は、お子様と投稿者様がA市町村のB先生とともに、少しずつ歩みだしている貴重な過程をお伝えいただきありがとうございます。
きっとお子様を信じて温かく見守り、自分から動き出すことを待っていてくれた投稿者様の存在も、お子様にとって大変心強かったことと思います。

現在、市町村において不登校児童生徒の支援を行う方々は、教育委員会を中心に、相談員や支援員、不登校支援コーディネーターといった名称で配置されています。日々、当事者やその保護者と信頼関係を構築し、様々なかかわりを通して、子ども本人の自己肯定感を高め、学校や学校外での多様な学びに向かう姿を支援していることと認識しています。
一方で不登校は様々な背景が複雑に絡まり、その背景は一人ひとり異なるため、支援方法についても、そのお子様に応じた方法が必要となります。その中で今回、B先生がお母様と同様にお子様を丸ごと受け入れ、温かく見守り、寄り添い、粘り強く共に歩んでいこうとされた支援のあり方は、不登校に関わる支援者の皆様方にとって大変参考になると考えられます。
県教育委員会としては今後、不登校支援の様々な研修会等において、県内の支援者の皆様方に対して、B先生の実践を支援者としての基本的な姿勢のひとつとして、出席者の参考となるよう紹介してまいりたいと考えております。

以上、ご質問とご意見への回答といたしますが、ご不明な点がございましたら、心の支援課長滝澤崇、担当:生徒指導係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先:教育委員会事務局/心の支援課/生徒指導係/電話026-235-7436/メールkokoro(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

(分野別:教育・文化)(月別:2023年1月)2022000976

 

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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