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更新日:2023年1月4日

林業総合センター

キッズコーナー
育林部のしごと

イラスト:みどりさんイラスト:りんたろう君

こんにちは。みどり&りんたろうです。
今日は育林部のお話を聞きに来ました。よろしくお願いします!

 

研修担当
こんにちは。育林部長の小山(こやま)です。

育林部では、小さなタネが大きな森になるまでの「森林づくり」に関する技術開発をしているんだよ。


家具や家などに使えるような木材を作るには、どんな森を育てればよいのか?

病気や害虫・獣による被害、雪害や台風などの森林を守るためにはどうしたら良いか?

そのほかにも、地球温暖化の問題や、土砂崩れや洪水、歩いて気持ちがよくなるような森など、

単に森林づくりといってもいろいろなことがあるよね。


そんな森林づくりにつながる研究をしているんだよ。

 

みどりさん

 

育林部室

いつもの育林部の部屋

いろいろなことを研究しているのですね。
ところで、この部屋には小山さん以外には誰もいませんね。ほかの皆さんはどうしたのですか?

 

研修担当
育林部には、私のほかに3人の研究員がいるのですが、みんな外で作業をしているよ。

林業総合センターには約43ヘクタールの敷地があるので、

今日は、育林部の研究員は、そこでいろいろな実験や調査をしているはずだよ。

研究員が調査をしている構内の現場をまわってみようか。

 

りんたろう君みどりさん
よろしくおねがいします。

 

研修担当

まずは、森を育てる最初となる苗木をつくるところから見てみようか。

 

りんたろう君

あ・・だれか作業をしているよ

苗畑作業

研修担当

二本松研究員が、育てた苗木の様子を観察しているよ。

これが山に植えるための苗木になるんだよ

コンテナ苗木

 

みどりさん

こんなに小さなのが、大きな木になるんですか。

びっくりです。

 

研修担当

じゃあ、ここで育てた苗木を植えている場所を見に行こうか。

もし、今回育てているカラマツの苗木づくりに興味があれば、二本松研究員に詳しく聞いてみよう

 

りんたろう君

うわーー

とってもながめのいいところですね。

センターからの眺め

あ・・・さっき見た木が生えている!

研修担当

そう。

ここでは、さっき見ていたカラマツの苗木を植えて、森にしていくための試験をしているんだよ。

よく見てごらん。

植えた木に一本ずつ印がつけてあるでしょ。

調査札

このようにして、植えた苗木がどのように成長していくのかを詳しく調べているんだよ、

 

みどりさん

あ・・空で何か飛んでる!

ドローン

研修担当

よく見つけたね。
この場所で、植えた木がどのように大きく育っていくのかを空からも調べるため、

ドローンを飛ばして、観察しているんだよ。

ほら、そこに調査をしている大矢主任研究員がいるよ。

大矢主任研究員は、植えた木がどのように育っていくのかを調べているだけでなく、

育ってきた木をどのように育てていくことがよいのかを研究しているよ。

木が育てるために重要な「間伐」の話は、大矢主任研究員に詳しく聞いてみよう。

ここでは、どのように植えたら、お金をかけずに良い林になるのかを

丁寧に調べているんだよ。

 

みどりさん
さっき見せてもらった苗木とは違って、私の背丈くらいの木もありますね。

植栽1年後

これで何歳ですか?

 

研修担当

実は、植えてから一年でここまで大きくなったんだよ。

植えるときの苗木は、小さく感じたのかもしれないけれど、ちゃんと育ててあげると、

木は一気に大きくなるんだよ。

とはいえ、大きくなるまでには周りの草との競争になるから、草刈が大変なんだ。

 

みどりさん

そうなんですね。

木を植えれば育つと思っていたけれど、手入れが大変だということがよくわかりました。

 

りんたろう君
そういえば、この場所に入るとき、青いネットを越えてきたけれど、どうしてですか。

よく見ると、周りが全部青いネットで囲まれているようにみえるんですけど。

防護柵
研修担当
あたり。

ここに植えたカラマツがシカに食べられないように柵をしているんだよ。

山の中に増えているシカが木を食べてしまうことも多いから、柵で囲ってあげないと

ちゃんと育たなくなってしまうんだ。

 

りんたろう君
柵をしないと守れないんだ・・・。


みどりさん
でも、シカってかわいいですよね。

 

研修担当

見た目はかわいいけれど、シカは、植物を食べるので、増えすぎると私たちが植えた木や、畑の農作物なども食べられてしまうよ。

どのくらいシカがいるのかは、柳澤研究員に聞いてごらん

この林業総合センターにも来ているはずだよ。

柵の外にでてみようか。

ほら・・・

足跡

シカの足跡があるよ。

 

りんたろう君

これがシカの足跡ですか・・。

いっぱいあるけど。

でもこんなところにシカが来ているんですか?

研修担当

そのために、この敷地の中にもカメラを仕掛けていて、

本当にシカが来ているのかどうかを確かめているんだよ。

撮影中

 

みどりさん

こんな風に隠れたところにカメラがあるなんで思いませんでした。

うっかり遊んでいるとみつかっちゃうかも!

 

研修担当

林業総合センターの敷地は、みんなが遊べる場所もあるけど、

こんな感じで、調査や研究をしているところも多いんだ。

森林学習展示館の周りは大丈夫だけれど、

本館の建物から上は、

基本的に「試験研究のために立ち入り禁止」になっているから

入らないようにしてくださいね。

 

イラスト:みどりさんイラスト:りんたろう君

はい、わかりました。

 

イラスト:りんたろう君

そういえは、森の中にたくさん切り株があったけど

どうしてなんですか?

 

切り株

研修担当

それはね。

ここの森は、もともとアカマツの林だったんだ。

でも、マツ材線虫病(マツざいせんちゅうびょう)という病気が、ちかくまでやってきたんだ。

この病気のことも、柳澤研究員に詳しく聞いてごらん

でもね。このままだと、ここの森だけじゃなくて、周りの森まで悪さをしてしまいそうになったから、

アカマツの森を伐ってみんなに使ってもらい、

新しくカラマツの森を育てることにしたんだよ。

 

イラスト:みどりさんイラスト:りんたろう君

森も新しく生まれ変わっていくのですね。

新しい森が、どんなふうに大きくなっていくのかは、

これからも見てみたいと思います。

 

今日は、どうもありがとうございました。

お問い合わせ

所属課室:長野県林業総合センター 

長野県塩尻市大字片丘字狐久保5739

電話番号:0263-52-0600

ファックス番号:0263-51-1311

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