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更新日:2022年5月2日
林業総合センター
シカのことは柳沢研究員に聞いてみてください。
柳澤さん、こんにちはみどり&りんたろうです。
こんにちは、研究員の柳澤です。
柳澤さんは、どんな仕事をしているのですか?
森林の木が枯れたり、弱ったりする原因を明らかにしたり、そういう被害から森林を守るための技術を開発する仕事をしています。
さっき、部長さんにシカが増えて、大きな被害になっていることをお聞きしたのですが、シカって県内にどのくらいいるんですか?
県内でのシカの数は推定されているけれど、本当に何頭いるのかはわかっていないんだ。
どうしてなんですか。
シカは、山の中で暮らしているから、見つけることが難しいし、見つけられても群れで移動していると数えることも大変なんだ。
群れで移動するシカ
たしかに、動いていると数を数えるのは大変ですね。
でも、数がわからないのに、どのくらいいるのかがわかるのですか?
上の写真のように、自分たちがみつけたシカの頭数を数えてみることや、
実際に森の中に落ちているシカのフンや足跡、
ハンターさんが捕獲しているシカの数。
森の植物が食べられた跡など、
いろんな情報を集めて推定しているんだよ。
時には、シカが見つけやすい夜中に森に行くこともあるんだよ。
上の写真は、みんなが寝静まった夜中に撮影したんだ。
数が増えているのか減っているのかは、毎年、同じ時期に調査を行うことで、わかってくるんだ。
シカは、数が増えれば増えるほど、森の木の皮をむいて食べてしまったり、せっかく大きく育ててきた木を食べてしまったりすることがひどくなるんだ。
だから、シカの数の変化を調べることは、シカの被害をどう防いでいくを決めていくのをみんなで考えていくためにとても大事なんだ。
シカの数を調べるだけでも、大変な仕事なんですね。
どうもありがとうございました。
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