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更新日:2023年9月7日
林業総合センター
こんにちは。わたし、林みどり。ぼく、森りんたろうです。
今日はキノコの話を聞きにきました!
最近、家ではキノコ鍋をよく食べてます。
お母さんが、「キノコはメタボ予防やダイエットにもいい」って言ってました。
こんにちは、特産部でキノコのことを研究している古川仁です。
キノコ鍋、美味しそうだね。おじさんもよく食べてるよ。
ところで、キノコといってもいろいろな種類があるけど、りんたろう君はどんなキノコを知っているのかな?
シイタケ、エノキタケ、ナメコにブナシメジ、そしてマツタケに・・・。
そういえばマイタケやヒラタケ、そしてクリタケなんていうのも聞いたことあるよ。
よく知っているねぇ。
ここ林業総合センターではシイタケ、ナメコ、クリタケ、マツタケなどについて研究しているんだ。
キノコについてどんな研究をしてるんですか?
そうだねぇ、どうしたら簡単に育てられて、たくさん収穫できるようになるかとか、キノコの特徴を分析したりしているんだ。
例えば、ナメコといっても山に生えているナメコはそれぞれ「個性」があるんだよ。
ナメコに「個性」があるの!?
そうだよ。皆さんのお友だちの中にも、背が高い人もいれば小柄な人、体格のがっしりした人もいれば細身の人、走るのが早い人に、早起きが得意な人、朝はゆっくりと寝ているのが好きな人など、いろいろなお友だちがいるよね。
そうだけど・・・。
ナメコにもねぼすけのナメコがいるんだ!
もちろん。
だけど、ねぼすけと言っても本当にナメコが起き上がることなんかはないけどね。
どういうことですか?
キノコは、生き物の中では菌の仲間になるんだね、これはカビと同じようなものなんだ。
キノコが生えてくるのに、時間をかけてゆっくりと生えてくるものや、早く生えてくるものがいるんだよ。これが同じナメコでもいろいろなものがいるんだなぁ。
ほかにはどんな「個性」があるんですか?
山に生えているナメコでは、同じナメコでも色や形が違うものがいろいろあるんだよ。
同じナメコでも形が違うものはたくさんあります
山に生えている野生のナメコ
そうなんだぁ。
そこで、林業総合センターでは、おじさんたち研究員が日本中のいろいろな山に出かけていって、あまり人が入ったことのない山奥からナメコやいろんなキノコを集めているんだ。
へぇ、大変ですね。それで、集めてきたキノコをどうするんですか?
集めたキノコのいろいろな特徴を元に、例えば栽培しやすいナメコやおいしいナメコを作るんだよ。
その結果、農林水産省のデータにきちんと登録されたナメコもあるんだ。ただし、こういったナメコを作るためには、元になるナメコを生かした状態にしておかなくてはいけないんだ。
じゃあ、ここではナメコを飼っているの???
試験管の中で生育するキノコの菌
そうだね。さっきも言ったようにキノコは菌の仲間なんだ。だから菌の状態で、試験管の中で生き続けているんだよ。
ここには約1,000種もあるんだ。
すご~い!そんなに集めたんですか?
そうだね。まだまだたくさん集めて、もっと栽培が簡単で、おいしいキノコを作って、キノコを生産している人たちの役に立つようにしたいんだ。
キノコをたくさん集めて、菌の状態で育てているのはわかりましたが、採ってきたキノコからどうやって菌の状態にするんですか?
山で採ってきたキノコは、すぐにキノコの中身のきれいな部分を切り取って、それを栄養が含まれている寒天の上に乗せておくだけだよ。
すると後は菌がそこから繁殖するんだ。そして時々寒天を新しいものに替えてやるだけだよ。
クリタケの中身を切り取っている様子
意外と簡単なんですね。寒天って、あの諏訪地方の名産の寒天ですか?
そう、その寒天ね。
寒天の上に切り取ったキノコの中身を置きます。
菌っていうとバイキンっていうように、悪いものというイメージしかなかったけれど、キノコのように役に立つ菌もあるんだね。
キノコ以外だと、ヨーグルトやチーズ、みそ、納豆なんかも菌を使った食べ物だよ。みんな体にいいものばっかりだね。
そういえばそうだね。これからも、キノコ、たくさん食べなくちゃ。
よくわかりました。ありがとうございました。
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