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更新日:2023年9月7日
林業総合センター
こんにちは。わたし、林みどり。ぼく、森りんたろうです。
今日は、きのこについていろいろ質問しますので、よろしくお願いします。
スーパーマーケットや道の駅に行くと、たくさんのきのこが売られていますが、いったい日本にはどれくらいの種類の野生きのこがあるんですか?
いつも元気な小学生二人組さん、こんにちは。特産部の片桐です。
まだまだ名前のついていない新種の野生きのこもあって、日本に全部で何種類きのこがあるのかはっきり分かっていないけど、専門家の話では6,000~8,000種類のきのこがあると言われているんだよ。
でも、大きな図鑑に名前ののっているきのこの種類は、2,300種類くらいしかないんだよ。
きのこについては、研究者の数も少なくて、知られていないこともまだ多いんだよ。
シイタケ
へー、そうなんだ。
お母さんとスーパーに行くと、シイタケ、エノキタケ、エリンギなどがいつも売られているけど、人工的にできるきのこは何種類くらいあるんですか?
スーパーで1年中売られているきのこは7~8種類だけど、人工的にできるきのこは30種類くらいあるんだよ。
シイタケは江戸時代から育てられていたけど、マイタケ、エリンギなどは研究がすすんで、最近、農家のみなさんも育てられるようになった新しいきのこなんだよ。
へー、知らなかったわ。
いろんなきのこが作れるんですね。じゃー、マツタケもどこかで人工的に育てているの?
マツタケ
そうだね、マツタケも簡単に農家のみなさんが作れるようになると、スーパーにたくさん並んで安く買えるようになるんだけど、残念ながら、まだ人工的に育てられないきないきのこなんだよ。
どうしてシイタケやエリンギは人工的作れるのに、マツタケはだめなの?
人工的に育てるきのこは、木をくさらせる性質があるので、原木やおが粉に種菌を植えて作ることができるけど、マツタケやイグチなどのきのこは、仲の良い生きた木の根にくっついて、その木と栄養のやり取りをしているから、部屋の中で作れないんだよ。
ほかにもシメジやフウセンタケの仲間などもほとんどのものが人工的に育てられない、むずかしいきのこなんだよ。
だからマツタケは値段が高くて、ぼくもなかなか食べたことがないきのこなんだね。
じゃー、どこで採れるの?
ホンシメジ
元気なアカマツが生えている日当たりの良い山で採れるんだけど、そういう場所は、管理する人たちがいつもそうじをして、土の中でマツタケ菌がすくすくと育つようにしているんだよ。雑木がたくさん生えている暗い山では、マツタケは育ちにくいんだよ。
へぇー、なかなかマツタケは気むずかしいんですね。
ところで、今年は山の野生きのこが豊作だってニュースで言ってたけど、日本には食べられるきのこと毒きのこは、どれくらいあるんですか?
見分けやすくて、おいしい野生きのこは、約50種類くらいだね。それから、まちがって食べると死んでしまうきのこや病院に行って手当てをしないといけないきのこは、200種類以上あるんだよ。くれぐれも知らないきのこは、食べないように注意してね。
まちがって食べると死んじゃう野生きのこも日本にはあるんだね。森の中を歩いてきのこ狩りするのは楽しいけど、やっぱりこれからは、注意しておいしいきのこだけを食べるようにします。
今日はどうもありがとうございました。
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