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更新日:2023年9月7日
林業総合センター
こんにちは!
今日は木材のことで質問に来ました!
みどりさん、りんたろう君、こんにちは。木材部の奥原です。
木材のどんなことが知りたいのかな?
私の家やりんたろう君の家は、木材で建てられているんですが、木材って、家以外にも使えるの?
うん、いろいろと使えるよ。
木の案内板やガードレールは、見たことがあるんじゃないかな?
観光地の案内看板
木を使ったガードレール
あっ、そうだ。この前、家族で国営アルプスあずみの公園に行ったとき、木を使ったガードレール見ました!!
そうだなぁ、登山道の入り口とか、観光地の案内看板が木でできていたような気がするなぁ・・・。
木橋
そうだね、皆さんはあまり気づかいないかもしれないけど、自動車も通行できる木の橋もあるんだよ。
クルマに乗っているとわからないわ。
横から見た写真だと、よくわかりますね。クルマも通行できる橋なんて大きくて、丈夫にできてるんだ。
木道
高原の湿原などには、木の歩道もあるね。歩きやすいし、湿原の保全にも役立っているんだよ。
この写真は雪がのっていてちょっと分かりにくいかな・・・。
そうだ。ミズバショウを見に行ったとき、みんなで歩いたわ。
高速道路の遮音壁(しゃおんへき)
ほかには、高速道路の遮音壁(しゃおんへき)にも使えるんだよ。自動車などの騒音が高速道路の外に影響しないようする壁だね。
コンクリート製やアクリル製、鋼鉄製などいろんな種類のものがあるけど、木を使っているところもあるんだよ。
ふ~ん、いろいろな場所で使っているんですね。
でも、木は外で使うと腐るって聞いたけど、どうなんですか?
そうだね。長いこと湿ったままで使っていると、腐りやすいね。
木を地面に刺しておくと、どこから腐るかな?
案内看板の支柱が腐っている様子
あっ、地面の近くが腐っているのを見たことあるわ。
地面に転がっている木は、地面に触れている所がよく腐っているよ。
だから、ガードレールや遮音壁を木で作るときは、地面に接する場所はコンクリートや金属で作って、その上に木材をのせているんだ。
そうなんだぁ。それで、何年ぐらい、腐らずに使えるの?
木材を腐りにくくする薬品をしみ込ませた上で使うと、かなり長いこと使えるんだよ。
さっきの木の遮音壁は、25年以上も使えているんだ。
そんなに長いこと使えることもあるんですね。
いろいろな使い方があると分かったけど、まだほかにも使い道があるんですか?
みんなは見ることは少ないかも知れないけど、山や川でも使っているんだよ。
たとえば、山の斜面が崩れないように木の柵(さく)を作ったりしているよ。
山の斜面に設置した木製の柵
木製の柵を拡大して見たところ
何年かたつと腐ってしまいそうだけど、大丈夫なの?
木の柵を作ったときに、草の種をまいたり、木の苗を植えたりしているんだよ。
だから、木が腐るまでに草や木の根が伸びて、土を支えてくれるんだ。そうすれば、木の柵が腐ってしまっても山の斜面は安定して崩れなくなるんだよ。
じゃあ、木が腐って土になっても安心ね。
でも、川で使っているのは見たことないけどなぁ。
川では、川の底や岸が削られないように木の枠を組んで、その中に石を入れているんだよ。
川の底は普段見えないけれど、岸の近くでは見えることもあるよ。
いつも水に濡れていると、木材は腐りにくくなるんだ。だからこういう場所に使っても大丈夫なんだね。
木を使った護岸
木材って、本当にいろんな使い方ができるんだね。
今日は、いい勉強になりました。ありがとうございました。
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