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更新日:2025年2月27日
果樹試験場
「エゾノコリンゴ」は、北海道から本州中央部にかけて自生するりんごです。白い花が樹全体にたくさん咲き、生食用のりんごとは違って小さな赤い実が付き、クラブアップルと総称されます。発芽が特に早い特徴があり、例年はまだ寒さの厳しい2月中旬頃に発芽します。
試験場内では最も早く発芽する「エゾノコリンゴ」ですが、今年は立春の日、2月3日に発芽しました。平年より11日、昨年より10日早い発芽でした。これだけ早いと、「ふじ」や「シナノスイート」など栽培品種の発芽時期が気になるところですが、安心してください。
「エゾノコリンゴ」は、少し暖かい日(最高気温が10℃くらい)が続くと、すぐに芽が動き発芽します。過去には1月16日に発芽した年もありましたが、開花はほぼ平年並みでした(平成元年)。今年は「エゾノコリンゴ」が発芽した2月3日の翌日から、寒波の影響で低温の日が続いており、2月下旬の段階では例年よりやや生育が遅れていると考えられます。
栽培品種の発芽は、3月の気温により大きく影響されます。栽培品種に先立ち、平年で3月17日に発芽する台木品種「M.9ナガノ」の発芽日に注目してください。
エゾノコリンゴの発芽
満開のエゾノコリンゴ
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