ここから本文です。
更新日:2023年3月20日
ジカウイルス感染症は、ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症をいいます。
ジカウイルス病は、後天的に、ジカウイルスが感染することにより起こる感染症で、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。
ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障がいを起こす可能性があります。
日本国内での感染はありませんが、海外の流行地で感染し、国内で発症した症例が、2016年から2019年までに20例報告されています。
ジカウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染します。
主な媒介蚊は、ネッタイシマカ(日本には生息していません。)、ヒトスジシマカ(本州以南に生息)で、ヒトスジシマカ(成虫)の国内での活動時期は5月中旬から10月下旬です。
基本的に、ヒトからヒトへは直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。また、感染して全員が発症するわけではなく、症状が軽いため気がつかないこともあります。
妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性があります。
アフリカ、中南米、東南アジア、西太平洋地域で流行しています。
詳細は、ジカウイルス感染症の流行地域(外部サイト)(厚生労働省)を確認してください。
潜伏期間は2~12日(多くは2~7日)と言われています。
主として軽度の発熱(38.5℃未満)、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などを呈します。これらの症状は軽く、2~7日続いて治まります。血小板減少などが認められることもありますが、他の蚊媒介感染症であるデング熱、チクングニア熱より軽症といわれています。ジカウイルスに対する特有の治療薬はありませんので、治療法は対症療法となります。
ジカウイルス感染症やデング熱の原因となるウイルスは、それらの感染症に感染した人の血を吸った蚊(日本ではヒトスジシマカ)の体内で増え、その蚊がまた他の人の血を吸うことで感染を広げていきます。
蚊から病気をうつされないためには、次の2点の取り組みが重要です。
ヒトスジシマカは、空き缶に溜まった雨水など、小さな水たまりを好んで卵を産み付けます。住まいの周囲の水たまりをなくすことで、蚊の数を減らすことができます。
やぶなどの蚊がいそうな場所に行くときは、肌を露出せず、虫よけスプレーを使用するなど、いつでも蚊に刺されないように注意する習慣を身につけましょう。
啓発ツールが掲載されています。ご活用ください。
ジカウイルス感染症は、平成28年2月15日より、感染症法の四類感染症、検疫法の検疫感染症に追加されました。
海外渡航歴や蚊の刺咬歴があり、ジカウイルス感染症が疑われる症例については、最寄りの保健所へ情報提供をお願いします。
保健所(保健福祉事務所)連絡先
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください