海外渡航の際には感染症にご注意を
ゴールデンウイークや夏休み、年末年始などの長期休暇を利用して、海外に出かける方も多いかと思います。
海外では、国内に常在しない感染症や、国内よりも高い頻度で発生している感染症が報告されています。海外渡航中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるよう、渡航先の衛生状態や感染症の流行状況を知って、感染症にかからないよう注意しましょう。
渡航前の注意
- 渡航先の衛生状態、感染症流行状況を知っておきましょう
- ゆとりのある計画を立て、体調を整えておきましょう
- 感染症の流行している地域に行く場合は、あらかじめワクチンを接種したり、必要な場合は感染症防御用品を用意するなどしましょう
- 麻しん(はしか)が流行している国や地域があります。あらかじめ麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認し、2回接種していない方は予防接種を検討しましょう
渡航中の注意
- 食事の前、トイレの後など、こまめに手洗いを行いましょう
- 生水や氷、生もの、生野菜、カットフルーツや加熱不十分な食品の飲食は避け、十分に火の通ったものを食べましょう
- 蚊やダニなどの虫に刺されないように、肌の露出を避けるなど服装に注意し、必要があれば虫よけ剤を使うなどしましょう
- 動物は狂犬病や鳥インフルエンザなどのウイルスを持っていることがあります。また、ヒトコブラクダはMERSコロナウイルスを持っていることがあります。むやみに近寄ったり、触らないようにしましょう
- 特にアジアへ渡航される方は、現地でニワトリやアヒルを飼育している場所や生きた鳥が売買されている市場には近づかないようにしましょう。また、鳥の死骸やフンには触らないようにしましょう
- 裸足で歩くことはやめましょう
- むやみに湖や河川に入ることはやめましょう(水中の病原体や寄生虫に感染する恐れがあります)
- 薬物やゆきずりの性交渉で感染し、一生の後悔をすることのない行動をとりましょう
渡航中または帰国後に体調を崩したら
- 体調が回復しないときは、速やかに医療機関を受診してください。帰国時に体調が悪い時は、検疫所に申し出てください
- 帰国後2週間程度は健康状態に留意しましょう
- トイレの使用後や食事の前には、石けんや流水でよく手を洗ってください
- 下痢をしたら水分を十分にとるよう心がけてください
- 調理や食品の取り扱いに注意してください
海外渡航者外来のご案内
県立信州医療センターでは、海外渡航者外来を設置しています。海外渡航で病気や感染に不安をお持ちの方、必要な予防接種の知識をお持ちでない方の相談にも応じています。
海外渡航者のための感染症情報(各ページへリンク)