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更新日:2024年9月5日

風しんについて

風しんとは

風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の感染症で、一般的には「三日はしか」とも呼ばれています。

風しんウイルスの感染経路は飛沫感染で、ヒトからヒトへ伝播します。

感染から14~21日(平均16~18日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(耳介後部、後頭部、頚部等)が出現しますが、発熱は風しん患者の約半数にみられる程度です。また、不顕性感染(ウイルスに感染しても明らかな症状が出ないこと)が15~30%程度いるといわれています。

基本的には予後良好な疾患ですが、高熱が持続したり、血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を伴うことがあり、注意が必要です。

また、風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、風しんウイルスが胎児に及び、出生児に先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風しん症候群(CRS)が出現する場合があります。

 

先天性風しん症候群(CRS)とは

風しんに免疫のない女性が妊娠初期に風しんに罹患すると、風しんウイルスが胎児に感染して、出生時に先天性風しん症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。

先天性心疾患、難聴、白内障などが主な症状です。このうち、先天性心疾患と白内障は妊娠初期3か月以内の母親の感染で発生しますが、難聴は初期3か月のみならず、その後の3か月の感染でも出現します。

その他、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などの症状が現れる場合があります。

 

風しんの予防策

風しんの効果的な予防方法は、ワクチンの接種です

風しんの予防は、麻しん(はしか)と同様、予防接種で防げる病気であり、個人でできる有効な予防方法です。予防接種法による定期接種の対象の方(第1期は1歳児、第2期は小学校就学前1年間)は、早めに確実に受けましょう。詳しくは市町村にお問い合わせください。

また、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性のうち、風しんの抗体が低い方については、令和7年3月末まで、定期接種として公費でワクチン接種を受けることができます。詳しくはお住いの市町村にお問い合わせください。

その他の方は、医療機関で任意接種(費用は自己負担)として接種することができます。

特に、次の方のうち、明らかに風しんにかかったことのある方、風しんの予防接種を受けたことがある方又は風しんに対する抗体が陽性であると確認できる方以外については、任意で予防接種を受けることについて検討しましょう。

  • 30歳代から50歳代の男性
  • 妊婦への感染を防ぐため、特に妊婦の配偶者、子どもおよびその他同居家族、10歳代後半から40歳代の女性(特に妊娠希望者や妊娠する可能性の高い方)

 

長野県内の任意予防接種実施機関は「ながの医療情報ネット」(外部サイト)に掲載されていますのでご覧ください。

 

予防接種のさらに詳しい情報は国立感染症研究所予防接種情報のページへ(外部サイト)

風しんの発生状況は「長野県感染症情報」のページへ

 

昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性の方へ

「風しんの追加的対策」実施中(令和7年3月末まで)

  • 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性は、公的に風しんの予防接種が行われていないため、自分が風しんにかかり、家族や周囲の人たちに広げてしまうおそれがあります。
  • 対象の世代の方にお住まいの市町村から風しんの抗体検査と予防接種のクーポンをお送りしています。
  • 少しでも早い検査と接種に、ご協力ください。

風しん抗体検査事業

 長野県では、妊娠を希望する女性やその同居家族等を対象に、風しん抗体検査を無料で実施しています。

対象者

  1. 妊娠を希望する女性
  2. 風しん抗体価の低い(※)妊婦等の配偶者、同居家族
  3. 妊娠を希望する女性の配偶者 などの同居者(ただし、妊娠を希望する女性が1回以上予防接種を受けてもなお風しん抗体価が低い(※)場合に限る)

※ここでいう「風しん抗体価が低い」とは、HI法で16倍以下、又はEIA法で8.0未満または国際単位30IU/ml未満(風しんIgG測定キットを使用した場合の基準)を指します

 

ただし、次の方は対象になりません。

  1. 過去に風しんの抗体価検査を受けたことがあり、十分な抗体がある(※)と判断された者
  2. 過去に風しんの予防接種歴が2回以上ある者
  3. 過去に風しんと診断(検査診断に限る)されたことがある者
  4. 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性(市町村から発行されるクーポン券を使って検査を受けてください)
  5. 長野市及び松本市にお住まいの方(長野市保健所、松本市保健所で実施する風しん抗体検査事業の対象となります)

長野市風しん抗体検査事業についてはこちら(長野市ホームページ)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

松本市風しん抗体検査事業についてはこちら(松本市ホームページ)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)

※ここでいう「十分な抗体がある」とは、HI法で32倍以上、又はEIA法でEIA価8.0以上又は国際単位45IU/ml以上(風しんIgG測定キットを使用した場合の基準)のことを指します

検査内容

風しん抗体検査(血液検査)

検査費用

無料

検査が受けられる場所と利用方法

委託医療機関及び保健福祉事務所で抗体検査を受けることができます。

 長野県風しん抗体検査実施機関リスト(令和6年5月現在)(PDF:67KB)

保健福祉事務所

所在地

電話番号

佐久

佐久市跡部65-1(佐久合同庁舎内)

0267-63-3164

上田

上田市材木町1-2-6(上田合同庁舎内)

0268-25-7149

諏訪

諏訪市上川1-1644-10(諏訪合同庁舎内)

0266-57-2927

伊那

伊那市荒井3497(伊那合同庁舎内)

0265-76-6837

飯田

飯田市追手町2-678(飯田合同庁舎内)

0265-53-0444

木曽

木曽郡木曽町福島2757-1(木曽合同庁舎内)

0264-25-2233

松本

松本市島立1020(松本合同庁舎内)

0263-40-1950

大町

大町市大町1058-2(大町合同庁舎内)

0261-23-6529

長野

長野市中御所岡田98-1

026-225-9039

北信

飯山市静間町尻1340-1

0269-62-6104

※検査の予約は月~金(祝日除く)の8時30分~17時まで

  • 検査は原則予約が必要です。必ず事前に検査を希望する医療機関もしくは保健福祉事務所に電話連絡をしてください。
  • 電話連絡及び受診の際には「長野県事業の風しん抗体検査を受けたい」と申し出てください。申し出がない場合には、無料で検査を受けることができない場合があります。
  • 対象者の条件に当てはまらない場合には、長野県事業での抗体検査ができませんので、対象者の条件について事前に十分に確認をお願いします。

検査時の持ち物

 (実施機関で予防接種歴や既往歴を確認することがあります)

長野県風しん抗体検査受託医療機関の皆さまへ

本県の風しん対策に御協力をいただき感謝申し上げます。

本事業に関わる様式は下記のとおりですので、請求時等に御使用ください。

 

症状のある方は

風しんの症状(発熱、発疹、リンパ節腫脹など)がみられる場合は、必ず事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。

医師の皆様へ

感染症法に基づき、風しん、麻しんを診断した医師は、全て最寄りの保健所へ届出いただくこととなっております。
診断した場合は直ちに届出てください。

届出基準・届出票はこちら(厚生労働省ホームページ)→麻しん(外部サイト)風しん(外部サイト)

併せて、遺伝子検査用の検体確保についても御協力をお願いします。

 

関連情報(リンク)

国立感染症研究所「風しんについて」(外部サイト)

長野県感染症情報

長野県感染症流行予測調査

 

 

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お問い合わせ

健康福祉部感染症対策課

電話番号:026-235-7148

ファックス:026-235-7334

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