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更新日:2022年11月30日

大糸線について

ご意見(2022年10月20日受付:郵便)

長野県知事阿部守一様

突然のお手紙で失礼します。
私は、大糸線の存続と、沿線住民の暮らしを守るため、将来に亘り発展し続けることを切望している一県民です。
大糸線は、長い歴史を刻んだ交通機関として、特に山地間の人々の暮らした経済の流通に貢献し、観光客等多くの人々の足として活躍し、住民と共に育まれてきました。それに大糸線の走る安曇野は、母の生まれ故郷でしたので、幼い頃から大糸線に乗る機会に恵まれました。懐かしい思い出と子どもの夢を運んでくれた愛しい希望列車でした。

さて、「大糸線利用促進輸送強化期成同盟会」の「振興部会」の動向に強く関心を寄せているところです。時代の流れとは言え、大糸線の存続が心配で心痛めているところです。
現状経営を直視しますと、大幅な改革転換を図らなければ改善策を見出すことは困難と考えます。それには、大所高所から考察され、構築しないと存続を叶えることができません。
先月(9.26)の「振興部会」で、小谷村から新発想のアイディアが提言されました「列車に飲食やグルメ企画を導入する。また、沿線からの景観整備を行う」等は、前向きな取り組みとして高く評価したいと思います。そのため大糸線沿線の自然豊かな信州の観光開発を絡め、多くの観光客を誘致する計画は、将来性もあり期待するところです。
この発想は、著名人からも「大自然を走る楽しみ」や「街づくりの活性化にも繋がる」と絶賛され、これは大きな転換になります。また、「高原列車」に惹かれ、多くの人が訪れることになるでしょう。観光と住民生活を併せたオリジナルの大糸線列車となり、脚光を浴びることが期待できます。
つきましては、この新発想を含め、一県民の考え方で僭越とは思いますが、これからの大糸線の将来に向け、振興方策に少しでもお役に立てばと願い、下記のとおり提案いたします。

1)多方面に亘る参加委員の「拡大・大糸線振興協議会」(仮)の立ち上げ。
〇協議会委員は、幅広く大糸線沿線の長野県、新潟県、市町村とJR西日本、関連観光企業、専門家、住民等による組織編制とする。
~特に長野県は、大糸線の存続の重要性を鑑みて阿部知事は「地域にとって重要な路線である。北陸新幹線と関連させ、地域住民の生活や観光利用促進に取り組む」と強く明言しています。~

2)観光客誘致の方策
〇観光を中心とした振興事業の展開
1.大糸線沿線の観光スポットの見直しと開発。列車から見る渓谷の魅力ある景観を全国に発信する取り組み
2.大糸線列車を魅力ある観光車両に模様替えする等工夫し、多くの乗車を確保する
~子どもも大人も乗ってみたい心を惹きつける。トロッコ車両やD51の走行、オープンカー方式の展望車等々の魅力ある列車を走らせる~
3.各駅で多様な観光企画イベントの開催
4.地元の生産物等を観光列車内や各駅で販売する
5.地酒やジュース、地産食品を中心としたグルメ列車の走行
6.レトロブームの活用拡大を図る

3)マイカー族への列車利用の促進と啓蒙活動
1.更に列車の信頼性・快適性・安全性を確保する
2.観光客と地元住民のコミュニケーションによる楽しい列車づくり
3.列車利用への啓蒙や、その推進と企画・立案等の活動
~利用回数等の特典や表彰企画、健康増進、安全性等のアピール~

4)京都の嵯峨野観光鉄道の「観光トロッコ列車」から学ぶこともあります。
〇JR山陰線の複線化による廃線路を観光利用に着眼し成功させました。それが今日まで30年間、繁栄し続けている経緯は、大糸線の場合とは異なりますが、観光路線の開発着眼点や観光客誘致の方策は参考になると思います。
(嵯峨野観光の主な特色)
1.京都保津川渓谷の景観を中心としたアピール列車
2.四季折々に富んだ景観を全国に発信
3.ユニークで興味を引くトロッコ列車
4.鉄道文化と芸術の振興
5.トロッコ列車のオリジナルカラーのアピールと郷土生産物とお土産品等の販売
6.沿線の観光資源の開発と保存
〇トロッコ列車誕生までの苦難の道のり
1.廃線路の観光列車走行の奇抜なアイディア
2.少数精鋭の9名で立ち上げ、初志貫徹で情熱をもって実践してきた経緯
3.沿線に連なる渓谷(峡谷)を観光資源として捉えた洞察力と着眼点
4.固い意志を持ったチームワークによる企画及び営業活動
5.長期計画でもブレない取り組みと実践
6.少数精鋭で汗水流した苦労の結晶

回答(2022年10月26日回答)

長野県企画振興部長の清水裕之と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただいた大糸線の振興方策に関するご提案についてお答えいたします。

この度は貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。
大糸線は、通学など沿線住民の日常生活や観光などの経済面にとって大変重要な役割を果たすとともに、全国的な鉄道ネットワークの一端も担っていると認識しております。
県としましては、大糸線の利用促進・活性化を図るため、大糸線利用促進輸送強化期成同盟会や大糸線活性化協議会、北アルプス日本海広域観光連携会議のそれぞれの組織において、新潟県や地元市町村、JR、関係団体と一体となって取り組んでいるところです。
ご提案いただいた観光客の誘致やマイカーから鉄道への転換は極めて重要な視点であると考えており、えちごトキめき鉄道の観光列車の乗り入れ、サイクルトレインの運行、定期券購入費への補助などを実施しています。
今後も大糸線の活性化や持続可能な路線に向けた様々な事業を実施し、実効性を検証していくことが必要であると考えており、今回いただいた多数の具体的なご提案を新潟県や地元市町村などの関係者と共有した上で実施できるか検討してまいりますので、引き続き大糸線の応援やご利用をいただければ幸いでございます。

以上、ご提案への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、交通政策課長:石坂公明、担当:鉄道企画係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先:企画振興部/交通政策課/鉄道企画係/電話026-235-7027/メールkotsu(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

(分野別:交通)(月別:2022年10月)2022000733

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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