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更新日:2018年1月26日
教育委員と教育関係者等との懇談会を開催し、広く意見交換することにより、教育委員会の活動に民意を反映させ、教育委員会の一層の活性化を図ることを目的とした、「長野県教育委員会地域懇談会」を12月に上田市立北小学校で開催しました。
平成29年12月12日(火) 午後1時30分から午後3時50分まで
上田市立北小学校
[上田市教委] 教育長、教育委員、教育次長、教育参事、関係課長 計10名
[北小学校] 校長、教頭、学校応援団長、学校応援団副団長、学校応援団コーディネーター 計5名
[北小学校 学校支援ボランティア] 約30名
[県教委]教育長、教育委員、教育次長、関係課長以下 計13名
「地域と共にある学校づくりの実践について」
(教頭)
学校応援団の目的は、地域の方の得意なものを活かし、「出来ることを出来る範囲で」としている。学習ボランティアやクラブ活動など、様々な協力をいただいており、子どもをよりよく育てたいという思いを大切にしている。願いや課題の共有、共通理解をしながら多くの人と子どもが触れ合うことを大事にしており、例えば、昨年度第2回目の総会では、「こんな子どもを育てたい」、「こんな子どもに育ってほしい」をボランティアの方に書いていただき、参加者全員で一つのジグゾーパズルを作成するという活動をした。
子どもを中心に活動をしているため、例えばボランティアの方が講師となるクラブ活動は、子どもがやりたいクラブを選ぶ制度となっている。講座に希望者が1名もいなければクラブが成立しないというものであるが、過去にあるクラブが成立をしなかった際、そのボランティアの方は、クラブ活動の記録係を率先して行って、学校のサポートをしていただいた。
(学校応援団長)
専門的な技能をもった人だけでなく、そうでない地元の人に来てもらうことが大事。例えば、遠足の付き添いボランティアや、自主学習の見守りは専門技能がなくても出来るもの。教頭先生から、この日のこの時間空いている方いませんか、とメールが来て、空いていれば協力をする仕組み。「自分に出来ることを、出来るときに」が長続きの秘訣。信州型コミュニティスクールを作ることが目的ではなく、上手くそれを活用していくことが大事。
(荻原教育委員)
今日の説明を聞いて、学校の児童だけでなく、地域の方にとっても、この取り組みは、幸福度が高くなる仕組みではないかと思った。本日お越しのボランティアの方の率直な感想をお聞きしたい。
(ボランティアA)
私は25歳で、今日の参加者の中では一番若いのではないかと思う。NPOに所属し、演劇クラブのサポートをしている。始めるきっかけは、先に活動をしていた方に誘われて始めた。実際に参加してみて、子ども達の自分でやってみたいという内側から出る発想力に驚かされた。
(ボランティアB)
子どもと触れ合うことは楽しく、この日だったら出来るという日に活動をすることができる。また、学校へ来ると、校長先生や教頭先生が必ず声をかけてくれる。学校や教職員、そして児童とつながることが出来て、嬉しく思っている。
(ボランティアC)
民生委員としても活動している。学校のクラブは、現在19あるが、私は畑クラブを3年間行っている。ここで生まれて育った者が活動をする中で、地域としては高齢化の実態もあるが、そんな中でも顔をあわせて協力しながら行っている。
(ボランティアD)
絵本の読み聞かせを朝の時間に行っている。この読み聞かせは、20人位のお母さんが参加している。私自身、絵本が好きで、誘ってもらって参加をしているが、年間で7回なので、仕事の都合や小さな子供も一緒に来てできる。以前は東京にいたが、こちらへ来て驚いたのは、中学生が道であいさつをしてくれること。そんなこともあり、やってみようと思った。対象者が小1から小6まで様々のため、反応を楽しみながら行っている。
(矢島教育委員)
今日の授業視察で、先生も子どもも、外から来る大人に慣れているなと感じた。普段からコミュニティスクールで地域の人が参加しているからこそ、子どもも先生も伸び伸びしているように見えたが、信州型コミュニュティスクールの良いところがでていると思う。
そこで、持続的な活動をするにあたり、ボランティアの推移はどうか。また、ボランティアが関わることで、教員の多忙化解消に役立っているか。
(教頭)
ボランティアの数については、毎年、微増している状況。全てのボランティアを数えると200名以上になる。口伝えや人伝えで人数が増えてきたところ。人と人との繋がりを大切にしている。
教職員とは、「触れ合うこと自体が学習になる」という話をしており、活動については、多少の苦労があってもやっていこうとしている。結果的には、クラブ活動などの時間を地域の方に担っていただくことで、教員の授業準備等の面で、負担感が軽減している面はあると思われる。
(中澤教育委員)
学校応援団長が、「自分に出来ることを、出来るときに」と仰っていたが、ゆるやかな繋がりが原動力となっていると感じた。先生・大人が楽しそうで、地域の人が主体的にやっているところがいいと感じた。
コミュニティスクールの活動が25年になるとのことだが、変化はあったか。
(教諭)
一緒にやっていく中で変化したと思うことは、子ども達が担任の先生だけじゃなく、色んな先生に声をかけることができるようになったことである。まず担任であるが、それだけでなく、そばにいる先生や地域の人へ声をかけるようになった。子ども達の言葉が増えたと感じる。
(耳塚教育長職務代理者)
このような学校応援団という形で、活動が成立する比率がどれだけあるだろうかと思った。多くの学校で、職場体験やキャリア教育が行われているが、限られた機会であることが多い。大人と接する機会が増えることは大事なことで、色々な大人の視線を子どもは受けることが出来る。子どもの良い面を探してもらうことが出来ると思う。
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