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更新日:2024年3月22日
松本保健福祉事務所
「性行為によって感染する病気」を総称して「性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)」と呼びます。ウイルスや細菌が原因となり、性器から性器だけでなく、性器から口腔へ、口腔から性器へも感染します。
※STD(Sexually Transmitted Diseases)と呼ぶこともあります。
性感染症(STI)は主に性行為によって感染します。また、肛門や口での行為やキスなどでも感染します。
病気によっては、注射器具の共有などによる血液感染や母親から子どもへ母子感染することもあります。
性感染症(STI)には、性器や口腔などの痛みやかゆみ、排尿時の痛みから全く症状が出ないものまでさまざまです。症状がない、体に異常を感じないからといって検査や治療をしないと、性器などに炎症を起こし慢性化するなどします。
不妊症や、妊娠・出産時に母子感染を引き起こす恐れもあります。
気になる症状があるときは、パートナーと一緒に早めに受診し、治療を開始しましょう。
症状がない人も心配なことがあれば検査を受けることが大切です。
コンドームを正しく使い、体液が直接粘膜や傷口に触れないようにしましょう。
コンドームを使用しない、不特定多数と性行為をするなど、リスクの高い性体験は控えましょう。
不安を感じたらはっきり断ることも大切です。
ピルは女性ホルモンによって排卵を抑制する薬ですので、性感染症を防ぐことはできません。
性感染症に感染しているかどうかは、血液検査や尿検査などで確認できます。
松本保健所では無料・匿名(予約制)の検査や電話での相談を受け付けています。(検査・相談希望の方はこちら)
自分はもちろん、大切なパートナーを守るためにも検査を受けましょう。
※松本保健所では、HIV/エイズ、梅毒、クラミジア感染症の検査を行っています。
感染症には、感染初期に検査では「陰性」となり感染していることがわからない時期があります。そのことを「ウインドウ期(ウインドウピリオド)」といいます。ウインドウ期は感染症の種類によって異なります。
ウインドウ期を過ぎていなくても検査は可能ですのでご相談ください。
ほとんどの性感染症は早期発見・早期治療によって完治します。「性感染症かも…」と思ったら最寄りの医療機関(泌尿器科、婦人科、皮膚科)を受診しましょう。
感染症 | 症状 | 潜伏期間 |
---|---|---|
|
感染直後はほとんど無症状経過します。 その後、急激な体重減少、下痢、発熱などの症状がでます。 |
数年~数十年 (平均10年間) |
梅毒 |
感染後約1か月ほどで、性器、口腔内、手指などに、できもの・しこり・ただれなどができてきます。痛みやかゆみはなく自然に消えてしまいます。 約3か月後に、全身にじんましんのような症状がでます。 この時期には必ず気づいて受診しましょう。 |
約3週間 |
クラミジア感染症 |
多くの場合は無症状です。男性では尿道のかゆみや排尿時の軽い痛みがあります。 女性ではおりものが増えて黄色くなります。放置すると不妊の原因になります。 |
1~3週間 |
淋菌感染症 |
男性では排尿時の痛みや性器から膿がでます。精巣の炎症で不妊にもなります。 女性では症状が出にくいですが、おりものや尿道から膿がでます。卵管炎になり不妊にもなります。 |
2~7日程度 |
性器ヘルペス感染症 |
性器に水ぶくれでき、痛みもあります。 一度かかると治った後でもウイルスは体の中に残り、体調が悪くなると再発して症状がでます。 |
2~10日程度 |
尖圭コンジローマ | 性器に鶏のトサカのようなイボがたくさんできます。痛みやかゆみはありません。 | 3週間~8か月 |
トリコモナス症 |
トリコモナスという原虫が原因です。男性では自覚症状のないことが多く、排尿時に痛みをある場合もあります。 女性では膣から黄緑色で泡状の悪臭の強いおりものがでます。陰部のかゆみが強く痛みもあります。 |
5日~4週間 |
性器ガンジダ症 |
カビの一種であるガンジダ菌により感染します。 男性では陰部のかゆみが強く、痛みもありますが症状のないことが多いです。 女性では外陰や膣のかゆみと、白色でヨーグルトのようなおりものがでます。痛みもでることがあります。 |
不定 |
※潜伏期間は目安ですので、この期間に症状がでない人もいます。
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