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更新日:2023年9月1日
南信教育事務所飯田事務所
令和5年度赤門スクール シリーズ「飯田下伊那の学び」の第2回を開催しました。
「戦前から戦後、熱い思いを持ち続けていた椋先生に会えました」
「山盛りの資料、聴き応えのあるご講演でした」
「改めて椋鳩十作品を読みたくなりました」
講師の菅沼利光さんには、「椋鳩十 戦後の活躍 ~「讀切特撰集」の時代~」と題してご講演いただきました。
昭和32年から10年間、毎月計121回にわたり、「讀切特撰集」に大人向けの動物物語を発表している椋鳩十。なぜ、椋は書下ろしの作品を発表し続けたのか、その意義は何かについて迫っていきました。
菅沼さんがまとめてくださった資料を元に、戦後の時代背景を丁寧に確認しながら、当時の出版事情や「讀切特撰集」の内容、椋鳩十が執筆した作品などについて読み解いていきました。戦後、椋鳩十が思う存分に執筆活動に取り組んでいる姿が浮かび上がってくる大変魅力的な講演となりました。
参加された皆さんからは、「椋文学の特色や味わいが浮き彫りにされ、良く理解できました」「気になった作品がまた出てきました。手に取って読んでみたいと思いました」 との感想が寄せられ、大変好評でした。
参加者の感想の一部を以下に紹介します。
○時代背景を含め、戦後の椋鳩十が同作品を世に出してきたのか、本当によく分かりました。これまで、有名な作品と県出身というだけの断片的でありきたりな知識しかなかった私ですが、今回お話を伺って、より立体的に椋鳩十の姿が見えてきた気がします。
○時代の流れの中で、どう椋が発表した作品を昇華させていったか、よく理解できました。晩年にお会いした椋先生の面影をなつかしく思い出しました。
○椋鳩十さんがこんなに活躍された方とは知りませんでした。驚きです。今後、読んでみようと思います。素晴らしい文学者に乾杯!!
○戦後の出版事情、椋鳩十の執筆の流れがとても良く分かりました。まんが雑誌が広がり始めたとても早い時期に、活字をもっとと考えた事がとても印象的でした。今の時代にも通ずる事だと思います。
○時代の世相と文学界を背景にしながら、椋鳩十先生の文学を語っていただいたので、椋文学の特色や味わいが浮き彫りにされ、良く理解できました。また、新たな視点や観点で作品を読み直してみたいと思います。讀切特撰集、特に読んでみたいと思います。
○これまで、椋鳩十作品は短編(戦前の)しか読んでいませんでしたが「マヤの一生」などの長編も読んでみたいと思いました。
飯田市・下伊那郡の自然や歴史、文化について学ぶ「赤門スクール」。毎回新たな学びとの出会いがあります。今まで知らなかったことを知る喜び、これからさらにやってみたいことが見つかる喜びが得られる時間となりました。
地元の研究者の方々にご協力いただきながら、これからもたくさんの皆さんと一緒に、生涯にわたって学び続けることの楽しさを感じられる場を作っていきます。
今年はすべての回で開始時刻を14時としております。
第3回は10月6日(金)
「りんご並木と田中芳男 ~「希望」はりんごの姿をしている~」と題して青木 隆幸 氏にご講演いただく予定です。今年は、飯田のりんご並木誕生70周年です。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(南信教育事務所飯田事務所 内田)
趣旨 | 飯田下伊那の歴史、文化、自然をテーマに講演会を開催することにより、地域の財産への関心を高める。 |
日時 | 令和5年8月25日(金) 14:00 ~ 15:45 |
会場 | 飯田合同庁舎 3階 講堂 |
内容 |
講演 演題 「椋鳩十 戦後の活躍 ~ 「讀切特撰集」の時代 ~」 講師 菅沼 利光 氏(椋鳩十記念館 前館長) |
参加者 | 32名 |
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