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更新日:2023年10月13日
南信教育事務所飯田事務所
令和5年度赤門スクールシリーズ「飯田下伊那の学び」の第3回を開催しました。
「“情熱”は人の心をつかむと思いました」
「田中芳男は知れば知るほどおもしろくなる。すばらしい講演でした」
「飯田の町を歩くとき、りんご並木を通るとき、今日のお話を思いながら、日々を過ごしていきたいと思います」
講師の青木隆幸さんには、「りんご並木と田中芳男 ~「希望」はりんごの姿をしている~」と題してご講演いただきました。
昭和28年、「飯田の大火」の再開発で造られた分離帯に中学生の手でりんごの苗木37本が植えられました。中学生が市政に参画した画期的な試みであり、「真っ赤なりんごが、太陽の光を受けて輝いているような町にしたい」という町づくりの目標が託されていました。
並木誕生から70年。
なぜこどもたちはりんごを植えたのか。りんごの改良・普及に尽力した飯田出身の田中芳男のことを学びながら、会場の皆さんと一緒に考える時間となりました。
青木さんの熱い語り口から紡ぎだされる田中芳男の生き様と、豊かさ・幸せの象徴として「りんご」を植えた中学生の物語が重なり合い、心をゆさぶられる講演となりました。
参加された皆さんからは、
「幅広く関連文献、資料を調べ、まとめ上げておられるのでおもしろい」
「ものすごく楽しかった!!昭和36年に東中に入学して、りんご並木に関わってきたので、すごくうれしい講座でした」
「涙の出そうな感動的な講演でした。飯田のりんご並木を見る目が変わりました」などの感想が寄せられ、大変好評でした。
参加者の感想の一部を以下に紹介します。
○田中芳男を過去の偉人という価値だけでなく、今を生きる私たちにひきつけて、新しい視点に気付かせてくれた講演でした。楽しく聞きました。
○飯田東中学校を卒業し、りんご並木を手入れしていた頃がなつかしく感じながら、お聞きしました。なぜりんごにこだわったのか?ということが分かり、りんご並木がさらに愛おしく感じました。もっともっとお話を聞いてみたいと思いました。
○こちらに引っ越してきてやっと1年です。飯田の事は何も知らないままできたので、少しずつ勉強していこうと思っています。そんな中ぴったりの内容でした。物事をうわべだけでなく、もっと深く追求していく姿勢はすごいなと思います。
○田中芳男すごい人なのですね。飯田にも石碑があるので、どんな人かと思っていました。「ちょっとしたワクワク感が人を育てていく」ということが大切だと分かりました。
○田中芳男、飯田の中の千村家、りんご、博物館、幕末、生き物・・・すべてがひとつにつながりました。いつもながら楽しい講座でした。大切な命をしっかりと感じることが出来ました。
飯田市・下伊那郡の自然や歴史、文化について学ぶ「赤門スクール」。毎回新たな学びとの出会いがあります。今まで知らなかったことを知る喜び、これからさらにやってみたいこと、つながってみたい人やものが見つかる喜びが得られる時間となりました。
地元の研究者の方々にご協力いただきながら、これからもたくさんの皆さんと一緒に、生涯にわたって学び続けることの楽しさを感じられる場を作っていきます。
第4回は12月8日(金)
「飯田下伊那の児童文学作家たち 「現代編」 ~宮下和男との出会いによって~」と題して、
北沢 彰利 氏にご講演いただく予定です。
今年はすべての回で開始時刻を14時としております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
参加申込はこちらからも受けつけております →
(南信教育事務所飯田事務所 内田)
趣旨 | 飯田下伊那の歴史、文化、自然をテーマに講演会を開催することにより、地域の財産への関心を高める。 |
日時 | 令和5年10月6日(金) 14:00 ~ 15:45 |
会場 | 飯田合同庁舎3階 講堂 |
内容 |
講演 演題 「りんご並木と田中芳男 ~「希望」はりんごの姿をしている~」 講師 青木 隆幸 先生(飯田市美術博物館専門研究員) |
参加者 | 66名 |
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