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更新日:2024年2月5日
農業試験場
水稲、麦、大豆など主要穀物の土壌・肥培管理についての研究を行っています。これまでの高収量を目指した施肥技術から、マルチローター(ドローン)を用いたセンシング、追肥技術など、省力・低コスト化を目指した研究にシフトしてきています。
また、地球温暖化に伴って土壌由来の窒素(地力窒素)の無機化が進むことが予想されます。地力窒素は有機物施用が増えるとその無機化量も増えます。温暖化条件でも収量・品質を維持できる施肥技術として、地力窒素を加味した施肥方法について検討しています。
近年、技術発展の著しいICTやロボット技術を農業分野で活用し、省力化や高品質生産などを実現する技術をスマート農業と言います。土壌肥料分野では、ドローンによる空撮から追肥の是非を判断したり、コンバインから得られた圃場ごとの収量、品質から次年度の施肥量を決定し、実証する技術について研究しています。
ドローンによる空撮 |
地球温暖化が地力窒素の発現量や水稲の養分吸収、生育、収量に及ぼす影響を調べています。また、温暖化に対応した土壌、肥培管理技術の開発を目指しています。
温暖化条件の再現ハウス |
疎植栽培試験 |
緩効性肥料の埋込試験 |
各種有機物の肥料効果の特性を明らかにし、有機物を活用して化学肥料(窒素、リン酸、カリ)を削減した環境に優しい施肥法の開発を行っています。
有機物の長期連用ほ場の堆肥施用 |
肥効遅延による未熟粒 |
新しく開発された各種新肥料・土壌改良資材の肥料効果及び特性を調べるとともに、最適な利用方法を検討しています。
区画ごとの植代かき |
施肥試験の水稲生育調査 |
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