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更新日:2026年2月5日
農業試験場
当部では、本県の耕地面積のうち約4割を占めている主要穀類(水稲、麦、大豆、そば)を対象に、高い生産性と品質を確保するための栽培方法、また、先進的な農業機械等の駆使による省力化、低コスト化技術の研究体系及びこれらを組み合わせた効率的な輪作体系の開発を行っています。
県内でも、水稲の出穂期以降の高温による米粒の白濁、割れの発生などの障がい、麦類では越冬前後の高温による生育前進から早春の凍霜害が発生しています。今後、一層の温暖化が予想されるため適応する水稲、麦類の栽培技術開発をしています。
米粒の白濁
温暖化ハウス内での
栽培試験
省力・低コスト化による効率的な水田作経営を確立するため、ICT、ロボット技術等を利用した各種農業機械(ドローン(マルチローター)、自動抑草ロボット、水田の水位や水温測定器、自動給水栓)を大規模経営体に導入した現地実証試験に取り組んでいます。
アドローンを利用した水稲湛水直播栽培技術の開発~100ha規模経営に向けて~
イ自動抑草ロボットを核とした水稲省力安定多収栽培技術の開発及び実証
ウドローンを用いた画像解析による水稲生育量の推定

ドローン

自動抑草ロボット
通信機能付き
水位測定器
自動給水栓
標高差が大きく地域により気象条件が異なる本県において、それぞれの地域で栽培しやすく、実需者や消費者にも求められる水稲や麦類(大・小麦)の新系統・品種の奨励品種採用に向けた試験を行っています。試験場内および現地水田(水稲10カ所、麦類4カ所)において、県下広域の栽培適性を評価しています。
また、栽培技術の確立に向けて、水稲では主食用うるち米の「信交559号」、酒造好適米の「信交酒555号(やまみずき)、「信交酒557号(夢見錦)」の試験を行っています。
品種や用途に合わせたパン用や麺用小麦の適正なタンパク質含量と均一な品質を確保するための栽培技術確立に取り組んでいます。また、水田転換畑で問題となっている湿害に対する回避技術の確立に取り組んでいます。
ア雑草イネ
玄米の種皮が赤く脱粒しやすい雑草イネが県内の水稲作で発生し、一般米への混入による品質低下や減収などの被害が生じています。このため、雑草イネの撲滅のための対策マニュアルの策定(平成24年度)以降も発生生態の解明、有効な除草剤の選定、耕種的防除法の確立を継続しています。
左が雑草イネ
右がコシヒカリ
イシズイ
県下高標高地で問題となっているカヤツリグサ科の強害雑草であるシズイに対する有効な除草剤を選定しています。
ウ難防除畑雑草
畑作物ほ場には在来種に加え、近年は多数の外来雑草が侵入、拡大し作物生産への被害が発生しています。これらの草種は防除情報が乏しいものも多いため、県内での発生生態の解明、耕種防除法の確立、有効な除草剤の選定を継続的に行っています
大豆作での難防除雑草
マルバルコウ
麦作での難防除雑草
オオブタクサ
効率的な雑草防除技術や環境にやさしい農業の取り組みに生かせる、新しい有効成分の普通作物対象の除草剤や生育調節剤の実用性を検討し、利用技術を確立しています。
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新品種の普及は、育成した農業試験場育種部や現地の農業農村支援センターなど現地機関、農業者団体など関係機関など、多くの機関との共同の成果です。
また、低コスト栽培技術として各種の直播栽培や疎植栽培の開発を行ってきました。
本県の水田雑草はクログワイ、オモダカなど多年生の難防除雑草に加えて、平成10年頃以降はスルホニルウレア系除草剤(以下SU剤)抵抗性雑草(コナギ、ホタルイ、アゼナ)の対策が必要となりました。これまでに、これらの抵抗性草種に対応した成分を含む多くの除草剤を普及に移してきています。
本県の水田の多くが傾斜地に存在し、全国的に見ても畦畔率が極めて高く、畦畔の草刈り作業は生産者の大きな負担となっています。そこで県工業技術総合センターや大学、民間企業等の従来の枠組みを超え、多分野の研究領域の方たちと研究グループをつくり、新たな畦畔草刈機を開発いたしました。
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リモコン式水田畦畔草刈機「カルズラーデラックスKZ-05」 |
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