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更新日:2024年3月6日

畜産試験場

“新たに普及に移す農業技術”が採択されました!(令和6年2月29日)

長野県の農業関係試験場では年2回、新たに普及に移す農業技術を公表しています。
令和5年度後期に畜産試験場からは、2月に開催された「試験研究推進会議畜産部会」及び「普及技術検討会」による審議を経て8課題が採択されました。
今回は、採択された課題のうち、普及技術と試行技術について、いち早く概要をお知らせします。

★普及技術
 「普及技術」は、新たな技術として普及を図る農業技術で1題が採択されました。
〇「温暖期におけるOPU実施48時間前のFSH製剤投与による効率的体外受精卵生産技術」
OPU(経膣採卵;Ovum Pick Up)は、牛の生体卵巣から直接卵子を吸引採取する技術です。温暖期にOPU実施48時間前に卵胞の成熟を促すホルモン製剤であるFSH製剤を投与すると、発生する胚数の割合が高くなるというものです。

★試行技術
 「試行技術」は、普及技術とするには未解決の部分があるものの、生産技術の向上に役立ち、生産現場において試行する価値のある農業技術です。2題が採択されました。
〇「霜降り豚肉の認定基準値として筋肉内脂肪含量は4%以上が望ましい」
筋肉内脂肪含量が高い豚肉は「やわらかさ」「ジューシーさ」「食感の好ましさ」が高く、霜降り豚肉の基準として、筋肉内脂肪含量4%以上を提案するものです。
〇「粗蛋白中のリジン比率を約3%に調整した配合飼料の給与により豚の筋肉内脂肪含量を増加させることができる」
粗蛋白中のリジンの比率を約3%に調整した飼料を肥育後期豚に給与することにより、筋肉内脂肪含量が多い豚肉の生産できる技術です。

以上の他に、生産技術の体系化には至らないものの情報として参考となる「技術情報」として5題が採択されました。

今回採択された8課題は、4月までに農業関係試験場HPで公開される予定です。
なお、県内から畜産部会に寄せられた現場の課題や意見を協議し、その結果などを踏まえ、畜産試験場では、現場で役立つ技術の開発や現地支援に取り組んでまいりますので、引き続きご支援・ご協力をお願いします。
 

 

畜産部会 畜産部会における検討の様子

 

お問い合わせ

所属課室:長野県畜産試験場 

塩尻市大字片丘10,931-1

電話番号:0263-52-1188

ファックス番号:0263-51-1316

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