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更新日:2024年5月7日
畜産試験場
令和6年4月25日(木曜日)、畜産試験場においてマンガリッツァ種を活用した豚肉のブランド化の取組みに関する検討会を開催しました。畜産試験場では、新たな豚肉のブランド化による地域振興(地域おこし)を推進するため、令和3年度にハンガリーの国宝として知られるマンガリッツァ豚を海外から導入し、その飼育特性の調査や肥育試験を行っています。今年3月には、県内の養豚関係者などに対し、試験結果の公表やマンガリッツァ豚肉を使った試食会を開催しました。
マンガリッツァ豚は通常の豚よりも出荷までに2倍の時間、つまり約1年かかります。この豚の肉は非常に脂肪が多いのですが、脂は口当たりが良く、甘みのあるラードタイプの豚肉となります。そこで、現在、畜産試験場では、マンガリッツァ豚と他の特徴を持つ品種(例えばデュロック種や中ヨークシャー種、バークシャー種など)と交配して飼育試験を行っています。
そして今回、試験場では精液や肥育素豚の配布方針が決まり、県内の生産者がこの特徴ある豚を「郷土の食材」としてどのように活用していくかについて、飼育を希望する生産者などと意見交換を行いました。
肥育素豚の導入を希望する生産者からは「県のブランドとしてやっていくなら素豚の供給を継続して続けてほしい」、「交雑利用を考えており、どのような交配様式がマンガリッツァ種の特徴が発揮できるのか調査したい」、食肉流通関係者からは、「協議会をつくって、会員となっている農場の肉のみを信州マンガリッツァ肉と呼称できるようにするなど、枠組み作りをしっかりおこなうことが重要である」等の意見が出されました。また畜産試験場へは「出荷日齢を早めた場合の脂肪や肉質への影響を試験してほしい」との要望が出されました。
今後、畜産試験場では、マンガリッツァ研究会を発足させ、定期的に情報交換を行うとともに飼育を希望する生産者には、生体または精液の配布を行っていきたいと考えています。
検討会の様子
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