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更新日:2024年5月31日

畜産試験場

場内のほ場作業が始まりました(令和6年5月31日)

各地で30℃近い気温になるなど真夏を思わせる天気かと思えば、急に冷え込んで天気の変動が激しい5月となっています。

このような寒暖差の大きい気候の中、畜産試験場では、飼料用とうもろこしの播種作業が始まりました。上旬には牛に給与するえさ用に、約3.5haの畑に熟期の異なる2つの品種をは種し、およそ10日後には出芽を確認しました。
飼料用とうもろこしは、各種苗メーカーから様々な品種が市販されており、どの品種が地域の気候に適するかを検討するために、品種比較試験を実施しています。10種類の品種を播種し、生育状況、収量などを調査していきます。また、通常、飼料用とうもろこしは、子実と茎葉の両方をサイレージ化して利用しますが、子実のみを利用する「子実用とうもろこし」については、化学肥料を減らし、その分を堆肥で代替する試験を行っており、堆肥と化学肥料を効率よく活用して高品質かつ高収量な栽培技術を検討していきます。
一方で、地球温暖化に対応したスーダングラスの品種開発にも取り組んでいます。スーダングラスは暑さや乾燥に強く、温暖な気候で良く生育する特徴がありますが、牛の健康被害を起こしやすい硝酸態窒素を多く含むことがあります。そこで、硝酸態窒素の含有量を抑え、消化しやすく病気に強い品種の開発を目指しています。
5月中旬にはアルファルファ、イタリアンライグラス、オーチャードグラスなど牧草の1番草を収穫しました。こうした牧草は、刈り取った後その場で乾かす必要があるため、雨を心配しながらの作業となっています。来月には、牧草の播種を計画していますが、今年は温暖化の影響を考慮し、新たな試みとして、ヒエ類など高温条件で旺盛に生育する暖地型牧草の作付けを行います。暖地型牧草の収穫後の後地に別の牧草を作付けし、二毛作体系による自給飼料の増産に取り組んで行きます
 

とうもろこし播種飼料用とうもろこしの播種作業

牧草収獲牧草の収穫作業

 

お問い合わせ

所属課室:長野県畜産試験場 

塩尻市大字片丘10,931-1

電話番号:0263-52-1188

ファックス番号:0263-51-1316

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